僕がダイビングのインストラクターとして、

今までにCカードを発行した生徒さんは100人以上になります。

ショップに在籍していた時の講習生を含めると300人近くになると思います。



今日は、その中のSさんの結婚式にお呼ばれしてきました。

同じテーブルのNさんご夫妻も僕の認定者です。

ちなみに、息子さんもです!!

お2人ともパラオやモルディブ、シパダンばかりか、

レッドシー(紅海)や、極めつけはガラパゴスで専用船をチャーターしたり!





ダイビングでは、普段の生活では出会えない人たちと知り合いになり、

自分の世界観も広がり、、良いこと尽くめです。



アイリッシュのMr.オウンもその1人で、

オウンが、「ヤナセさぁ~ん、こんな人めったに会えないよ~」と、記念撮影。

それって、ねぇオウン、、どういう意味なんかな~(汗)



当日、店で着替えてから披露宴会場の京都まで出かけたのですが、

思い付きで選んだコーディネートで出かけました。

これ、ちょっと、、やり過ぎですか?

お祝いですから!(笑)

あ~、、最近10kg太りました。。





Sちゃん、ご結婚おめでとー!末永くお幸せに!!

子供の講習も僕に任せといてな~(笑)






いつもお世話になっている高田釦貿易さんに

今朝、奈良の貝ボタンの加工工場に連れて行ってもらいました。

日本の貝釦の歴史は、

ドイツから神戸に機械が入って、

最初は神戸で生産されていたそうですが、

その後、大阪→河内、現在の奈良に落ち着いたそうです。



貝ボタンには大きく分けると2種類あって、二枚貝と巻貝があります。

マッセアトゥーラでは通常、白蝶貝(二枚貝)を使いますが、

ご希望があった時には、高瀬貝(巻貝)も使います。

今回は、高瀬貝の加工工場に伺いました。



高瀬貝には産地があって、左から

ニューギニア産、インドネシア産、沖縄産です。





中でもインドネシアのマカッサル産が粘りがあって、底光りして良いとか。





原貝から、1つ1つ手作業でブランク(生地)を抜き取ります。





厚みが違うし、貝の形も1つ1つ違うので、ここは手作業となります。





抜き取った物(ブランク)を、





選別機で厚さごとに分けて(ロールかけ)、





次にいよいよ、形成工程に入ります。





平べったいままのブランク(生地)を、





1個ずつ、形成してゆきます。





その後で漂白や





薬品処理をして下地作りをします。





薬品の配分やさらし時間が、各工場のノウハウなのですが、

低温(通常80度だそうですが、森本さんは60度です)で長時間さらすと、

強度も落ちず、経年による色の変化も、ほとんど起こらず、長い間綺麗なままです。



温度を上げれば、使う薬品の量も減り、時間も短縮できるのですが、

釦がサクくなって、色も戻ってしまったりするそうです。

やはり手間暇かけてゆっくり、、ですね。





下地処理が終わって、必要であれば面取りをし、





最後にワックスをかけて化粧をします。





籾殻とイボタ蝋で磨き上げ、ピカピカに仕上げます。





この日伺った森本さんのお宅では、

この仕事を始めて100年程になるそうですから、

農家の副業として奈良に広まりだした頃からって事になります。



今では海外でコストの低いポリボタンが大量生産されるようになり、

国内の貝ボタン産業は徐々に縮小を続けています。

現在、この保田地区で貝ボタンを作っているのは30戸程で、

そのうち常時稼動している工場は10件程度だとおっしゃってました。

それでも、奈良県の貝ボタン製造は全国シェアの85%を占めているとかで、

いかに需要が減ってるかを物語ると同時に、後継者問題も避けて通れないようです。

貝ボタンを使ってくれるシャツ屋さんが増えることを願っています。

それが後継者問題を解決する最短の近道ですから。






以前にご紹介した、店内にあるSEMのリトグラフですが、

今日Nさんから、「この額、シルバーみたいですね」と言って頂きました。

言ってもらったのは数える程ですが、お客様に絵を見に来てもらっている訳ではないので、

普通は?そういう話題にはならないんでしょうけど、

こんな会話からこそ、お客様の価値観が分かったりするので大切ですね。





そうなんです、この額縁は銀箔を張ってあってあるんです。

塗料とは違う、独特の光沢があるので、見える人には見えるんですね。



このリトグラフを飾るため、

シルバーの額縁を探しに行ったのですが、

この額縁を見た瞬間、体に電流が走ったくらい感動して即決め!

お店の人に、「これ、箔押しですか?」と聞くと、お店の方も「そうです!」と嬉しそう♪



興味のない人には単なるシルバーなのでしょうけれど、

銀色に塗装された他の額縁の4倍もする価格にも関わらず、僕には、

これ以外、目に入りませんでした。(汗)



スーツにも、こんな部分は沢山あって、理由は分からずとも、

好きな人が見ると、そこには必ず理由があってそれを考える事も面白いものです。



ちなみに、これを買ったお店は、僕のお気に入りで、

大阪の中央区にある、『大額』という額縁の製造卸をされているお店です。

店内を見ていると、あっという間に2時間くらい経ってしまいます。






お父様がテーラーを営んでおられたというKさんですが、

そのお父様がお亡くなりになられ、縫ってもらえる人が居なくなって、

困っておられた折、10年来お付き合いをさせて頂いているお客様からご連絡を頂きました。



そのお客様Oさんから、「柳瀬さんトコ、生地の持ち込みって出来る?」とお電話があり、

基本的にはお断りしていると言う理由を色々と伝えさせてもらいました。

その理由は、お客さまにかかってくるリスク、そして、

僕の方にかかってくるリスクです。



万一事故が起きた場合、その生地が一点物で差し替える生地がない場合ですと、

その生地は戻ってきませんから、多大なご迷惑をかけてしまいます。

代わりの生地を探そうにも、全く同じ生地が見付からないと、

お金で解決する以外に解決策が見付からない場合、

正直言って、お客さまにとってはお金の問題ではない!となってしまいます。



またこれはあって欲しくない事ですが、

残念にも、最初から悪意がある方がいらっしゃって、

法外な代金を請求されて困った事があるという事も聞いたことがあります。



人がすること、細心の注意を払っていても、100%は不可能です。

ですので、やはり信頼できる方でないと、、と言うのがこちらの言い分なわけです。



たまにご新規で来られたお客様が、

「持ち込み料を払うから」と言われるケースもありますが、

そういう問題ではないこと、ここまでお伝えして分かって頂けると思います。



しかし例外的にお受けするケースもあります。

もちろん、持ち込み料なんてなしに、仕立て代だけの費用で。

今回のOさんからのご紹介もその一例で、Oさんの人柄や信頼感によるものです。



もちろん、Oさんと僕との間でいくら信頼関係があると言いましても、

Kさんが「大切な生地、お前に任せられるか!」ってなると、成立しない話ですが。(汗)



今回の生地、前回の仮縫で型紙も完成していますので、

生地の特性を見極め、微調整の上でいきなり本縫いに入らせて頂きます。

大切な生地をお任せいただけます事、嬉しく、そして光栄です。

出来上がりまで暫くお時間下さいませ。








Uさんがナポリでご注文されているシャツ、

襟とカフが擦り切れて、一度取り替えてもらわれたそうですが、

元の生地が退色していたので色が変わってしまい、それが気になられるようです。



襟とカフを取り替える場合、同じ生地で取り替えると起こりがちですね。

白い生地でも、黄ばみや薄汚れで起こってしまいます。



今回の場合、同じシャツを何枚もオーダーされていらっしゃいましたので、

思い切って1枚を潰して、そこから移植する事になりました。

移植する前に、先に色合わせも確認しました。



白い生地を使ってクレリックにすれば問題ないですが、

このシャンブレー地と質感の合う白い生地がなくて、今回は断念。

他に、何か良い方法をご存知の方がいらっしゃいましたら、是非教えて下さい。








Kさん、発送させて頂きま~す。

高知の暑い夏を、このシャツで乗り切って下さいね。








お客様からお預かりしたお洋服を解きました。
今まで、お預かりをしたイタリア製のお洋服の中でも、
1~2を競うほど泥臭い、人間の手の匂いがする洋服ですから、
事細かに、そのポイントを打合せながら補正内容の趣旨を摺り合わせます。
肩パッドやタレ綿、テープの貼り方など全てにわたって、
日本の考え方とは違うので、いくら日本の考え方で、「こうしよう!」
と言われても、そこを変えてしまうと『匂い』が失われてしまう部分は変えられません。
襟ミツが浮くので、肩&胸周りの補正で納まりきらないと思われる部分は、
ゴージラインのハシゴ掛け(ハシゴまつり)は解かずに、
上襟を首周りから外し、縫代が許す限り、
下襟とのバランスを考えながら、襟ミツの調整を試みます。
まるでエンジンのチューニングと同じですね。
エンジンをバラして組み直す事で、最大限のポテンシャルを引き出します。



色々と楽しいご注文を下さるAさんが、

今日、ワザワザおやつを持って来て下さいました。

このプリンも濃厚で「旨い!」のですが、栗のテリーヌは驚き!

ゴージャス極まりない見栄えに、味わいもゴージャスそのもの、セレブ気分♪





戴いたプリンを戴きながら、

着心地チューンナップの職人さんと、

手縫ライン(ゴム入りの服!)の職人さんと、

お客様からお預かりしたお洋服をバラバラにしながら、

5時間に及んで、変態的かと思えるほど細かい打合せをしました。



皆さんから、「ホンマに君、変態やわ。。」と言われながらの打合せでしたが、

僕が、「こうして喜んで下さる方がいらっしゃるのですから。」と、プリンを差し出しながら、

「こんなに美味しいおやつが、、」なんて言うものですから、

僕の話が、もっと!?リアルに伝わって(笑)、

今日はとても幸せな時間(打ち合わせ)を過ごすことができました!



Aさん、いつもいつも、、

本当にありがとうございます!!

幸せのお裾分けを頂き、ありがとうございます。






ジョンGハーディーのしっかり打ち込まれた生地で、

お預かりした時は着用感も堅目だったのですが、すっかりゴム入りに変貌しました。

もともとマシン縫製でしたので、その風合いを損なわないよう、

着用感だけチューンナップさせて頂きました。

Aさん、いかがでしょうか?





僕も今日で41歳、、「41歳の春だからぁ~ 元祖天才~♪」

解る人には、、解りますよね。(爆)






今朝、中之島から京阪電車に乗って、京都に行きました。

打ち合わせが終わってお昼ご飯の前、白川まで歩くと、ご覧の景色が!





思いもかけず、良い景色を見ることが出来ました。最高!





この写真、色彩コントラストが最高です。





こんな幸せな光景まで目にする事が出来ました。

ちょうどこの時、偶然にも京都の友人から結婚が決まった電話が!





打ち合わせの後、帰り際に頂いた手拭です。

世界中の言葉で、『かばん』と云う文字が書かれているそうです。

これを書いた人の中には、某国大使もいらっしゃるとか!

粋なプレゼントです、大切に使わせて頂きます。