先日ご案内させて頂いた「ワイン会」ですが、昨夜、

蒸し暑い中、大勢の方にお集まり頂き、あっという間に終わりました。



お1人でのご参加の方も多く、かなり盛り上がり、嬉しい限り。

普段、ほとんどお客様同志の交流がないので、お互いの洋服談義にはじまり、





色々な話題で、盛り上がったようです。





途中、酔いも程よく回ってきた辺りで、

『お待たせしましたっ!本日のメ~ンイヴェントォ~~』ということで、

今日のベストドレッサーを決めるべく、6名の方にエントリーをお願いしました。

6名のご紹介が終わった時に会場から、「女性もやれ~」と

リクエストがあり、急遽、3名の女性陣にもエントリーをお願いしました。





皆さん、個性的な方ばかりです!(笑)

盛大に場を盛り上げて頂き、酔いも絶頂期ですね。(笑)

右から Fさん、Kさん(以前讀賣新聞に出てもらった方です)、Kさん、Yさん、Mさん。

ベストドレッサーに決まったYさんは、この時すっかり席に戻られワインを!





その後、Hさんにブルースハープをご演奏頂きました。

ブルースハープって、歌のようで魂のようで、鳥肌が立つんですよね。。

間違いなく、感動する音楽(=楽器)だと、僕は思っています。





皆さんからの拍手喝采の中、

リクエストで、会場のど真中に場所を移動してもう一曲!





Hさんの魂が、ハープに吹き込まれていくようです。





皆さまからのご投票により、

ベストドレッサーはYさんに決まりました!

今日のテーマはハバナの休日! ビーチでお金持ちに、

コイーバ(葉巻)を高く売りつけるオヤジ、、でも帰国時関空で逮捕!

だそうです。(爆) いずれにせよ、Yさん、ベストドレッサー、おめでとうございます!





初対面同士の交流も深まり、





その後も皆さん、思い思いにワインを楽しまれ、





ソムリエ国田さんのご説明が、ワインの味を一層引きたて、





笑の絶えない、





紳士淑女の集まる会となりました。





若手技能士の中山君も、終わり際に飛び入り参加。

テーラーの平均年齢が70歳を越えている現状などもお伝えしつつ、





今日をキッカケとした、

今後の皆さまの『ご縁』(つながり)を願いつつ、

『宴』もたけなわ、ワイン会はお開きとさせて頂きました。



今日(翌日)お伺いすると、その後、いくつかのメンバーに分かれ、

ほとんどの方が2次会に行かれたようです。 中には28時までという方まで!



皆さまのお陰で楽しい会となりました。

本当にありがとうございました。今後とも宜しくお願い致します。





最後に、Hさんからお伺いした、

『Blues Train is Coming』という曲について記しておきます。



ブルースはアメリカ南部、ミシシッピ州で生まれました。

そして、南北を縦断するハイウェイ61号線をヒッチハイクしたり、

電車に乗ったりしながらメンフィスを経由、そして大都会シカゴを目指して

ブルースマンが移動し、それにつれて発展していった、という歴史があります。



汽笛が聞こえて汽車に飛び乗る。もちろん無賃乗車です。

そしてガタゴト揺れる列車の中で、

置いてきた家族や恋人のことを思いながら、

成功を夢見てシカゴに向かう。そんなブルースマンの心情を、

ハーモニカの音だけで再現します。列車はメンフィスを出発し、一路シカゴへ。

そういう音楽です。






お客様の採寸を済ませ、午後は、

播州織の産地、兵庫県の西脇市に向かいました。



最初に玉木ちゃんのアンテナショップ、『tamakiniime』にお邪魔し、

彼女が企画してアレンジワインダーで織られた播州織の生地でパンツをオーダーしました。





続いて今回の訪問先である大城戸さんの機屋さん『大城戸織布』に。

ジャガードの機械室に潜入させてもらいました。





めちゃくちゃ熱心に、詳しいご説明をして下さるので解りやすい!





パンチカード(紋紙)です。

これによって生地にデザイン(ジャガード)が織り込まれます。





こちらが新しい、コンピューター制御のジャガードの機械です。

画像に全部が収まりきらなかったのですが、

3.3トンもあるそうです。





訳、解りません。(汗)





大城戸さんは、今までの播州織りにはない

様々な織物に挑戦されています。



もちろん機械だって、修理屋さんに頼まず自分で直されます。

お父さんから「機械が直せないと、織屋のスタート地点にも立てん!」と云われたそうです。





機械も、自分の使いやすいように改造されます。(笑)

これは、簡単に言うと耳を付ける機械(タックインマシーン)





イタリアの機械も、耐久性が上がるように、

強化プラスティックを使って、ギアを別注されたり、、





大学を出て10年間、鬼の営業と云われる、とある繊維商社で働かれ、

その後ご実家に入られ12年目。。少年のように熱い人。

写真は、その後駆けつけてくれた玉木ちゃん。

ホント2人とも、、熱い人です。





織物の技術的な違いばかりか、

織機の違いなど、深イイ話が聞けただけに、

ある意味、僕が今まで蓄えた毛織物の知識がまとまりつつ、、

長時間に渡って(14:30~20:00!)、有意義な時間でした。本当に感謝です。





最後に、大城戸さんの心から発せられてりる言葉が印象的でした。

常々僕も考えている事で、シンクロする部分が多い方です。



「リスクを避けることが成功への大きなリスクに成っている事に、

    世の中は、いまだに多くの人が気付いていない、、」



「それでは失敗は無いが、進歩も無い。」



「その結果、、業界は進歩どころか後退してしまっている。」



だからこそ、行動なんですよね。。






今日、同級生のまっちゃん(松山君)が寄ってくれました。

彼は、京都では有名(業界でも有名!)な着物メーカーの社員をしています。



当時は「西陣の革命児」と呼ばれた創業者の孫にあたり、今まさに、

創業60年、業界に新たな革命を起こすべく新業態として立ち上げた「ぺこら堂」の運営責任者です。



たまたま仕事で持ってきてた着物を見せてもらったのですが、

洋服の生地とは色々な共通点があって、とても興味深い話で盛り上がりました。





糸のこと(無撚糸/甘撚り/並撚り/強撚糸)

生地の事(基本的に撚りの甘い順に、羽二重/縮緬/紬の3種類)

組織の事(平織/綾織/繻子織の3種類と洋服と共通で、主に平織りが使われる)

織機の事(最新と云うより古い織機を細々と使い続けている、、効率とは無縁の世界だそうです)



今までまっちゃんとは、プライベートで会っても、

お互い殆んど仕事の話はしなかったので気付かなかったのですが、

彼の現場(機屋)仕込みの〝ほんもの〟の知識は説得力があって、とても面白く、

洋服の生地と重なる部分も多いので、

今まで僕が見聞してきた英国の機屋事情を再認識できそうです。

これからは、プライベートより仕事の話ばかりになってしまいそうです。(汗)



いきなり話は変わりますが、

夏になると毎年、嵐山で納涼鵜飼船に乗ります。

僕が和装(浴衣)を楽しむのは、最近では年に数回のこの機会だけ。

久し振りに、次のお正月は着物を着て初詣に行こうかなぁ~なんて思っています。

最後に着物を着たのは、もう10年ほど前になるので、これを機に新しく作ろうかな、とか。(笑)



以前にも書いた事があるのですが、

マッセアトゥーラのお客様でも、色(素材)合わせの上手な方に、

昔からご自宅に着物屋さんが来られていたとか、着物を知ってる方が少なからずいらっしゃいます。



やはり普段から、無意識に侘び寂びの微妙な着物地を見てこられたから、

色彩感覚や素材感が染み付いているんだと思います。



ちなみに彼のブログは、和装のドレスコードなど面白い内容が多いので、

和装の世界から、洋装を考えてみるのも面白いと思います。





【2009年7月25日】

先日、この日の事をぺこら堂のブログで紹介して下さいました。

まっちゃん、ありがとう!!






色っぽさ、を感じます。

この、ナポリクチュールのボタンホールですが、

5月にお渡ししたYさんのアイリッシュリネンの3ピースの物です。





いつまでも、

美しいボタンホールを、、

かがってもらえますように。(七夕)






これは4年目になる僕のアイリッシュリネンのジャケット。

今朝、水で丸洗したのですが、このままでも良い感じで着れそうですね。(笑) 

いやいや、このジャケットはドレスで着たいのでプレスします。

その代わり、ショート丈でもう1着作ろうかな?(笑)





けっこうハードに着て汚れていましたが、

ドライでは落ちない汗染み(水溶性の汚れ)なんかも、

きれいサッパリ落ちました。

慣れない方はプロに任せた方が安心です。






いつもお世話になっていますYさんの奥さまから、

初めてシャツのご注文を頂いたのですが、

ビッタビタで合わせて欲しいとの事、

仮縫いをさせて頂きました。



実寸に対してかなりの寸法不足ですが、まさに

体に合わせた寸法ではなく、『魅せたい』寸法取りをします。

ストレッチ素材だからこそ、その伸び具合まで計算して型紙を引いてみます。

仮縫用のこの生地は、ストレッチ素材ではありません。








「おぉ~俺や俺! 今度のワイン会どうする?」





Yさん、僕に代わってお誘い頂き助かります。ありがとうございます。

5月に納品のプルオーバーシャツも、何度か洗って頂き、

いい感じで、クタッと馴染んできましたね。






昨夜のBCAの月例会を終え、真夜中に集まった4人の変態たち。



「え”~マジ解くんっすか~」

「楽しいやん!酒のアテに解こうやっ!(爆)」

「かみそりかみそり、、あっ!リッパーあるわ、リッパー、、これでいこ!これで。」

「解け解け~♪ これだけで今から2時間は飲めるって!(爆)」





「アカン、、飲まんとやってられへんわ!」

「よっしゃ!余り飲み過ぎても手がブレるさかい、カシスソーダ作ったるわ♪」

グイっ! 「あかん、こんなんじゃ酔わへん!もう1ッパイっ!!」

「よっしゃ!気合入ってきたなぁ~、いっとこ!」





ということで、ボイツクラシックアカデミーの4時間近くに渡るミーティングの後、

変態4人が集まって、27時過ぎまで宴会は続きました。

芯を切って抜いて、テープを外して、

チャコで線を引きなおして、、



「うぅ~ん、、なんかイメージ違うなぁ~。どう?着用感、変わった?」

「酔うてきて、分から”$%%’$・・・あ?ん??」

「アカン! もっかい解いトコ!」

  :

  :

「ところでココ、違うトコ切ってへんか?」

「あれ?ほんまや、、まぁええやん、継いどいたら。(爆)」

  :

  :

「でぇ~、切り込むんは、こっちやな?」

「そやそや、そこそこ~、今度は間違ってへんわ!」

  :

  :

「よっしゃ出来た!どや、これで!」

「チャコから5mmズレてるやん!もうちょい内側やって!」

「ほんまやな、、目が霞んできてるわぁ~ あ~寝むたぁ~ もう3時やで。。」

「糸が通らへんなってきた!糸通しあるか!?汗」





眠くて途中で止めました。結果はまた。(あ~歳とったなぁ~汗)

でも、、面白い企画だと思いませんか?(ちゃうって、こんなん企画とちゃう!)

次回の「真夜中の変態飲み会」参加者を募ります。(爆)



それにしても皆さんごめんなさい。

一級技能士の皆さんをつかまえて、言いたい放題。(汗)

おまけに、この服、先週dainojiさんが縫い上げたばかりのオールドFINTEX。

それを僕は、、縫い上がったばかりだとは知りませんでした。(大汗)

dainojiさんの勇気ある行動に敬意を表します!



「で、、次回いつする?」

「お前、何にも反省してへんやんけっ!」






週に何度か、午前中にマイスターファクトリーの打ち合わせを進めています。

今日は技術講習のカリキュラムの組み立てでしたが、

10月に開講される実際の教室を使っているので、よりリアルです。

更に、教科ごとの内容に連携を持たせることで、より効率的で実践的な内容となります。



シルク混の生地なので動きにくいのですが、

ご覧の通りグニュ~っと。(笑)





ふくらはぎのクセ取りも、かなり大胆です。





今日も見学者の方にお越し頂きました。

実際に自分の目で見て、講師陣と会って話してもらうことで、

入学後をリアルにイメージして頂けると思います。






8回(9回?)に渡って連載させて頂いた
『マッセアトゥーラ店主のファッション雑話』ですが、
無事、なんとか最終回を迎える事ができました次第でございます。(汗)

関係者の皆さま、何かとお手数をおかけしましたが、
ほんとに、良い勉強になりました。
ありがとうございました。