今日はマニアックな話題です。
ご興味のない方はスルーして下さいね(笑。
きっと、吐き気を覚える方もいらっしゃると思いますので(爆。
昨今の生地は、
伸縮性など、さまざまな特徴をもっています。
生地の発達と共に、平面縫製では追い付かないところもあり、立体縫製で対応しております。
人台にかけて、生地(皮膚)を、筋肉である毛芯と添わしてゆきます。
シルエットと着心地を決定する重要な工程です。
この工程を加えることで、
丸みのある立体的なシルエットを実現することが出来ます。
生地の発達と共に、我々の縫製技術も進化させないと良い服を作ることは出来ません。
熟練した職人の技術(伝統技術)も、
時代に合わせてリファインし続けなくてはなりません。
このように、技術を作業分解することで、若手にも伝えやすくなります。
この生地は低速織機で織られた昔ながらの生地なので安定はしていますが、
ゆったりと織られているので糸がむっくりしていて、今のタイトなシルエットを表現しようとすると、
生地のバイアスの力をうまく利用して皮膚と筋肉を添わせば、
抜群の着用感とシルエットが生まれます。
*この生地を織っている機屋の訪問記はこちらです → 『ドブクロスLoom(英国製の低速織機)』
*他に、日本国内の低速織機の機屋訪問記もあります
『見学、葛利毛織』
『尾州の機屋さん(三星毛糸)見学』
『播州織の可能性』
『世界に求められる遠州織り』
*低速織機で織られた生地の仕立てについてウダウダ書いた内容です
『生地と仕立ての相性』
『低速織機で織られた生地を、低速縫い(手縫)で仕立てる。』