昨年の夏の終わりから頼んでいた
ユーロテックスのワインレッドのジャケット地、
それに合わせるライトグレーのパンツ地、
カチョッポリからは、コットンストライプのスーツ地が2着、


東京のOさんから、今度の東京展示会の際のオーダーとして、
先に生地をご注文頂いた生地。
これも、偶然か?カチョッポリです。(笑)


いよいよ春の到来ですね!
って、今年は冬って感じがしなかったですよね。(苦笑)






ブログにアクセスカウンターを設置してみました。
ブログに切り替えて1年、
お陰さまで、毎月15,000件近いアクセスを頂くようになりました。
嬉しいような恥ずかしいような、、でも、
それでいて自分にプレッシャーをかける目的で?の設置です。
同一IPはカウントしないようにしてあるので、
もしかして一気に減ったりして。(苦笑)
この数字を励みに頑張ります。
書き続ける事が目的にならないよう、
出来るだけ内容のある事をかきたいのですが、
たまには許して下さいね。(苦笑)
ん?たまにか??
ブツブツ、、

ナポリにあるカチョッポリから、今シーズンのサンプルが数冊届きました。
その中でも、超刺激的な1冊が左のBUNCHサンプルです。
画像でその凄さが伝えきれなくて残念!(笑)



右のイラストは、今月号のLEONで紹介されています。
アルべスティジャパンによるものです。
Caccioppoliという文字の左側には生地の反物が、
そして文字の上にはヴェスヴィオ山のイラストが描かれています。
シンプルなのに、洒落てますよね。
ちなみに、このヴェスヴィオ火山の噴火で、ポンペイは一瞬にして灰に埋まりました。
その上の公園のようなイラストは、ナポリの中心地プレビシート広場です。

これが、ナポリにあるカチョッポリの本社です。
今年の年初に行ってきました。
こちらは店内の1階です。
2階3階と、およそ600平米のスペースに、
全てのBUNCHサンプルの、もの凄い数の生地がストックされており、
ご注文毎にカットされ、ナポリの乾いた空気と共に、皆さまのお手元に届けられます。



生地選びの際は、英国製とイタリア製の生地のと特徴を伝えた上で、
お客さまの使い方(着方)によって提案しています。






「仕事で使いますか?、遊び着としてたまに着る程度ですか?」
「仕事では、どんなシチュエーションで着る事が多いですか?」


生地によって着心地も変わるし耐久性も違ってきます。
同じ紺色の無地で仕立てても、
生地の違いが、見た目の違いにもなります。
硬い生地で仕立てるとパリッと直線的なスーツになりますし、
柔らかいと、纏わりつくような柔らかい雰囲気を持ったスーツになります。


「ガンガン着るけど、型崩れや耐久性なんて気にしない!」
「皺が気になったら、自分でプレスかけるよ!」
「そんな事はどうでもよいから、着たいものを着たいんだって!」
「第一、そんな事くらい分かってるよ!」
なんておっしゃる方は、お好きな生地をお選び頂いてもいいと思いますが、
せっかくのオーダーなんですから、
自分のスーツ地の特徴くらいは知っておいて欲しいです。


ご存知のない方には、
そんな風に生地の一般的な話としてお伝えした上で、
生地を選んでもらっています。


今日が〝採寸初体験〟だったYさんの採寸後、
突然ご来店下さったHさんと、ご予約下さっていたMさんという、
顔見知りのお客さま同士が重なって、プチオフ会のようになりました。
、、何のオフカイ?(笑)

季節外れの話題になってしまいますが、
この生地で仕立てたパンツを実際に着用してみた感想です。
Weight430gとヘヴィーウェイトでありながら、更にポリエステル混紡なので、
イメージ的には〝ゴワゴワ〟した風合いじゃないの?
と思っていたのですが、これが意外や意外!






しっかりした履き心地なのに、しなやかなんです。
それにポリ混のお陰もあってか、型崩れもほとんどありません。


採寸時は、しゃがんだり寝転んだり?するのですが(笑)、
型崩れどころか、プレスラインもハッキリクッキリと残っています。
この生地は、ナポリのカチョッポリからの供給で、
来シーズンも継続されます。


ツイードのジャケットなんかだと、フラノのパンツを合わせがちですが、
こんな艶やかな生地を合わせると、大人っぽいと思います。
それに、ガンガン穿けて、実用的です♪



今日はアルヴェスティ ジャパンのGさんが来て下さいました。
これは内輪ネタですが、Gさんとの最初の出会いは、
東京からお越し下さったMさんと云うお客様が着て来られたたスーツでした。


初めてMさんとお会いした時にMさんのスーツを見た瞬間、
僕は、「あれ?このスーツ俺が採寸したっけ?」って思ったんです。
Mさんに聞くと、○○のスーツだって、、
それから数年後、初めてGさんと会った時、
「Mさんのスーツ、Gさんの採寸だたんですね!」と、
つながっていったんです。


ごめんなさい、話がそれました、、


ちょうど昨日ナポリから、サルトリア・ラッジオのジャケットが届いた事もあって、
そのジャケットを見ながら、昨夜のBoitsに引き続き、
Gさんと、色々な意見を交わしました。
自分が見えていなかった部分が新たに見えたり、
自分が感じていた部分に確信が持てたり。


Gさんが採寸したスーツは、僕の好きなラインなので、
大先輩Gさんの意見は、理由なしに、絶対リスペクト出来るんです。


やはり、自分の思い込みだけだと〝井の中の蛙〟状態になりがちです。
ナポリで仕立てた服の価値が、その何倍にも膨れ上がる機会を今日は持てました。


Gさん! 次回は二度着けお断りの〝串かつ〟行きましょうね♪
そして次回のコジモ氏の来日の際、Boitsへのご参加、楽しみにしています。


この場をお借りしまして、、
アルヴェスティジャパンのFさん&Gさん、カチョッポリのコジモ氏のお陰で、
そうそう、仮縫い時のdainojiさんの通訳も!
サルトリア・ラッジオへのオーダーが叶いました事について、
心から感謝の気持ちを伝えます。
ありがとうございました!

着て行くほどに身体に馴染んでくるスーツの再現と、
無骨さとモダニズムの融合によって生まれる
艶っぽい男らしさをキーワードに、
ヴィンテージ感漂う新たなスタイリングが生まれると確信しております。

と、羅紗屋のBB君が声高らかに納品してくれた生地です。

FRESCO(フレスコ)誕生100周年にあたる今年、
英国のマーティンソン社とのコラボレーションで復活しました。
FRESCOは29.5番手の双糸に29.5番手の単糸を撚り合せた450g/Mtr.の
肉感のある3PLY・WOOL地で、特に画像のブルーの色出しが最高!
下の画像、上の生地がそのインクブルーですが、
下の通常の濃紺と比べても色っぽい!
他にもこれだけバリエーションがありますので、
お好きな色柄で、100年前の着心地をお楽しみ下さい。
ちなみに、このFRESCOという名称はマーティンソン社の登録商標であり、
1907年にマーティンソン社が開発したハイツイストの原型ともいう
当時では画期的な春夏用の服地でした。

この生地に関連する内容は、以前にも書いておりますので
そちらも是非ご参考にされて下さいね。
他に、マーティンソン社の訪問記も書いています。



クラシックな色柄の多いドネガル(Irish)ツイードですが、
マギーに伺った際に、直接選ばせて下さいました。
もし、ご希望の方がいらっしゃれば是非ご覧になってみて下さい。
僕が、クラシックなものより、カラフルな色ばかりをセレクトしたものですから、
その理由を聞かれ、つたない英語(英単語!笑)で、僕の思いをあれこれ説明したところ、
マギーのデザイナー、ギルさんから、
「アーバンクラシックね♪」と、ナイスネーミングをして貰いました。(笑)





今年最後のご注文は、テイラー&ロッヂのヴィンテージ生地でした。
1960年台後半に織られた生地のようです。
Kさんは、この生地とリーロイド(LEAROYD)のヴィンテージと迷われたのですが、
結局は、こちらのテイラー&ロッヂに決まりました。


水にドボ漬けして洗ったあと、自然乾燥で生乾きまで乾かし、
その状態からアイロンで整えたのですが、風合いも良く、光沢も蘇りました。
出来上がりが楽しみな1着ですね♪


※織りマークも当時の物が付いています。




ヴィンテージの生地は、あまり古過ぎると、
脂分が抜けてしまって、ウール本来の風合いがなくなっているものもありますが、
それでも、今僕たちが手に入れることの出来るヴィンテージ生地は、
英国のテキスタイル産業が盛んだった時代に、
今では考えられない、贅沢な手法で織られているので、
しっかりした生地が多く、色柄も手の込んだものが多いのも人気の秘密だと思います。
それでも、ある程度の補強を考えて仕立てた方が安心ですね。







来春物の一番乗り、今回はIさんでした。
ヴィンテージ好きのIさんが選ばれた生地は、、
ウール&モヘア&テリレン(ポリエステルの一種)の三者混です。
最初はてっきり、モヘア混だと思っていたのですが、
触りがいつもとはちょっと違ったので、ライターで燃やしてみたんです。
そしたら、、やっぱり、、(笑)






シールを見ると、Holland&Sherryではなく、H&Sとなっており、年代を感じます。
こんなに古い(恐らく’70年代初めだと思うのですが)ヴィンテージで、
三者混なんて初めてみました。


ちなみに、紺無地の生地は、Eウッドハウスの三者混です。
燃え方が同じかどうか確かめたら全く同じで、匂いまで同じでした。(笑)


こんなバッシバシのヴィンテージ素材は、柔らかい芯地で軽めに仕上げましょうね。
さぁ~て、その前に、、
一昼夜、水に〝ドボ漬け〟して30年間の垢を落としてやりましょう。

良い料理(仕立て)は、それに相応しいワイン(生地)によって

なお一層、引き立てられます。

いずれが欠けても、満足感は満たされません。







色々なご提案の中で、

Tさんが選んで下さった左下の生地は、

着れば着るほど、選んで良かったって思って頂けると思っています。

今からですと、年末ギリギリのお渡しになりますが、楽しみにしてて下さいね♪



なお、

年内のお渡しをご希望の方は、12月5日の承り分までとさせて頂きます。

何卒ご了承下さいますよう、宜しくお願い致します。