CACCIOPPOLIカチョッポリセレクトのCANONICOキャノニコSpecialバンチには、
羅紗屋さんがマイシーズン展開する、

その年のセレクトバンチに見るような生地は見かけません。

キャノニコについては様々な意見があると思いますが、

名前ではなく、キャノニコの持つクオリティーをそのものを考えれば

非常にコストパフォーマンスの高い、優れたミルだと思います。

しっかりと自分の価値観を持ち、本当の価値の分かる方には是非お勧めです。




このスーツは、僕が7年前にヴィンテージFINTEXの生地で仕立てた私物ですが、
今までに、多くの方から褒めて頂いたスーツです。
このスーツを着ると、カミさんから「ちょっと色気づいてへん?」とも言われた生地です(笑。
何とも透明感のある〝インクのように深く透き通ったブルー〟なのです。

素材的には、3PLY(プライ)というマニア受けする生地なのですが、
褒めて下さった方はマニアではなく、この生地色と風合い、全体の雰囲気に対して、
純粋に〝素敵〟と思って下さった方たちです。
これを羅紗屋のBB君が、彼の熱き想いで復活させてくれました。
ただ彼の想いは、この色ではなく、3PLYのフレスコ素材に向けられています。
というのも、今回の素材は12色展開、、でも僕は、この色以外は見向きもしませんけどね。(笑)

実際の入荷は年末の12月となりますが、東京の方を中心に既に予約を頂いております。
ある程度の数は確保しますが、それでも数に限りがありますので、
ご希望の方は、先に生地だけのご予約をお勧めします。
余りにも好きな生地で、まさか再会できるとは思ってもみなかったので、
ちょっと興奮してしまいました♪(笑)

最後になりましたが、
フレスコとは、撚りの少ないポーラ糸を3本拠り合わせて(3PLY)平織りにした生地です。
詳しくは後日、これから作る新コーナーでいずれまた、、



日本では昨シーズンからの展開となる、イタリアのヴィエラにあるミル、FINTES。

FINTES(フィンテス)のコレクションは、

イタリアの生地マーチャント〝ドラッパーズ〟なんかでも展開されています。

僕の注目は〝ダイアモンドケーブル〟と云うバンチです。

Super160’Sの繊細な糸を4本撚って(4PLY)織り上げられた生地です。
縦糸が双糸で、抜き(横糸)が単糸(1PLY)という組織が多いイタリア生地の中では、

異色の存在と言えるでしょう。

他には、Super150’Sもシッカリした打ち込みでお勧めです。






ちなみに、

ミルとは、生地を生産する(織る)〝織り元〟で、

マーチャントは、ミルで織られた生地を、

独自のセレクトもしくは別注でコレクションを展開する〝商社〟です。




今日、Fさんから頂いたご注文も、

光沢のある、ドレープ感に優れたシャドゥストライプです。

2000年にNYから始まった〝メトロセクシャル〟ブーム以来、安定した人気を誇ります。

シャドゥストライプは、フレアーシルエットに合わせて、

そのドレープ感を楽しむ方が、生地の特性が生かされるので、僕的には好みです。

ヴィンテージも相変わらずの人気ですが、

こちらは個人的にはクラシコスタイルに組み合わせる方が好きです。

皆さまなら、どんな組み合わせがお好みですか?




英国の八ダースフィールドで、’70年代に織られたVintageファブリックです。

英国製Vintageらしい、そのいかにも頑固そうな風貌は、

低速織機による独特の生地感や、

個性的(強烈!)なストライプ(織り柄)によるものだと思います。



仕立て上がりは、張りのあるスッキリシャープなラインになりますので、

ヴィンテージ好きの方は、その独特の柄を好まれる方と、

この〝仕立て栄え〟する、シャープなラインを好まれる方がいらっしゃいます。

後者の方は、無地などの落ち着いた柄を好まれるのですが、

気に入った無地のヴィンテージ物が、なかなか見つからないんですよね~。(苦笑)







生地は通常〝中表〟にして畳んでいるので、最初にこの柄を見た時はビックリしますが、

表返してみると意外に派手でもなく、

離れて見ると普通に見えたりするので、ヴィンテージって不思議なんですよね。


伊ボローニャの生地マーチャント、『ドラッパーズ』の先行予約会として、

8月30日(水)までのご注文に限りまして、割引特典があります。

詳しくは直接お問い合わせ下さい♪



さすがKitonやブリオーニ、それにエルメスなんかが競って使う生地マーチャント、

それにヴィンテージファブリックを好むイタリアのサルトからも、

絶大な信頼を得ているだけあって、

非常に個性的なコレクションが毎シーズン展開されます。



一般的に横糸に単糸を使うイタリア生地ですが、

中には縦横共に双糸使いの、組織的に英国を意識した珍しい生地もあります。



生地だけを期間内に決めて頂き、採寸は後日でも構いません。

是非この機会に、ドラッパーズを!(笑)




アルパカ100%のジャケット生地ですが、皆さんは冬場のこういった明るめの生地だと、

何色のパンツを合わされますか?

よく黒いパンツだとか、同系色の濃色を合わされている方を見かけますが、

理由を聞かれると困るのですが、何となく好きじゃありません。



では、どんな色を合わせるか?ですが、、

必ずどんな色にも〝粋〟な組み合わせがあるんですよね~

秋冬物の仕込みもボチボチ進んでいますが、今年も周りがハッとするような

小粋なご提案を心がけようと試行錯誤しております♪

いつもハッ!とし過ぎて浮いてますか!?(爆)




ドーメルのトロピカルアマデウスとスキャバルのボイジャーは、

どちらの目付(Weight)もオールウールの240gで、同じ平織り、同じSuper100’Sです。
さらなる共通点は、同じように強い打ち込みがなされた素材特性です。

いつもKさんは、黒無地か紺無地しか着られません。

この2つの素材は名前以外、色も見た目や触りもほとんど(全く?)同じです。







名前にこだわらないのであれば、

両方を試してみて、特に差を感じなければ安い方がいいですよね。(笑)



前回は高額なアマデウスを選ばれているので、今回ボイジャーをお勧めしています。

マーチャントの双璧をなす、今回のこの2つの黒無地、

軍杯はどちらに上がるでしょうか、、回答は週明けに頂く予定です。



ところで、生地は大きく分けると、マーチャント物とミル物に大別されますが、

この辺りについては、また別の機会に、、

実は今回の選択、この辺りに大きな理由が隠されているかも!(笑)

今月初め、ドラッパーズの担当者の方と内見(発注)のお約束していたのに、

急な来客でアウトになりました。(Jさん&Nさん、ごめんなさい。)

それが、やっと本日かないました♪



シーズンに入ると、人気の柄は即ソールドアウトになりますので、

8月の先行予約会で押さえて下さいね。

予約会の日程が決まり次第、個別にお伝えしますので、

ご興味のある方は是非!




今日のAさんの生地選びの中で、

Aさんが、「生地も仕立ても良かったら長く着れるし、

サイズがちょっとぐらい変わっても、サイズ直して、また着れるからね~」と。



それを聞いて、凄っく嬉しくなりました。

いつも僕が皆さんにお伝えしている事なのですが、

僕の伝え方が悪いのか、その時はなかなか解って頂けなくって、、



そういう買い方をすれば、買う時にも本当に気に入った良質のものを選べるようになるし、

その方が大事にするんじゃないかなって、、

それって洋服だけでなく、何にでも言える事だと思うんです。



使い捨てずに使い続けている間に、段々と好きな物に囲まれるようになります。

価格やブランドに惑わされず、そういった物を見抜ける視力(選別力)を養いましょう!(笑)






画像は、Aさんが散々迷われたサマーカシミア50%&リネン50%のジャケット素材です。