今日はあるお店に対して、僕自身がクレーマーになったお話です。(笑)

今から思えば、クレームを言う時の心理なんて気持ち紙一重だなって思います。

今回も、最初に話をした時のお店の対応が誠実なものであれば、

また状況は変わっただろうなって思います。



クレームを言われている相手の気持ちを考えると辛いだろうなって思うし、

こちらとしても、言いたくて言ってるワケじゃないし、、

だからこそ、少しでもお互いが気持ちよく、

何かしら、解決策を見付けられればなって思うんですよね。



そう考えると、クレームを言う時の心理って、今回の件に関してもそうですが、

実際には、別のところに原因があるんじゃないかなって思うんです。

今回は、自分自身が消費者の目で客観的に見れたので、とても勉強になりました。



少し長いですが、今日はその経緯を書いてみたいと思います。

長い文章が嫌いな方は、ここまでにして下さいね。(笑)







履いた時の脚のラインが、とても綺麗なパンツを見つけました。

でもそのサイズは僕には1サイズ大きかったし、他の色柄がないのかも聞きました。

店員さんが言うには、最初から作ってないとか、、



初めから無いのであれば仕方ない、せっかく見つけた綺麗なラインなので、

ルーズに着てもいいかな?と自分を納得させて購入しました。



ところが買った翌日に分かったのですが、

同じパンツで1サイズダウンもあるし、僕の希望していた色柄もあるんです。



そのお店は、嫁さんがお世話になっているお店なので、

今後の為にも言うだけ言っておこうと、「サイズも色もあったよ」って伝えたんです。



すると店員さん、「バイヤーから聞いてなかったので、知りませんでした。」と、

謝ろうともせず、まるで他人事。

ここでちょっとムッとしたんですが、気持ちを抑えながらも

僕が、「今さら仕方ないですよね、、」と言うと、

お兄さん、「レングスもカットしてるので、どうしようもないですね。」と全く誠意なし。



この時、「すいません!バイヤーとの連携ミスで、、」なんて言ってくれていたら、

僕も店員さんの言葉を信用して、一度は自分で決めた事なので、

「これから気をつけて下さいね~。」なんて言って、済ませたんじゃないかと思います。

そう、今回の件では最初の事案ではなく、

最終的には、その後のお店の対応に対するクレームなのでした、、








今日は夕方のご来店が重なり、バタバタして皆さまにはご迷惑をお掛けしました。

お待ち頂いて、ごめんなさい!&どうもありがとうございました!



その上GW前に、たまたまご注文が重なったシャツが

一気に15枚も出来上がってきて、ほとんどパニック状態です。(笑)



パッとお渡しするだけなら時間はかかりませんが、

型紙との検品作業や糸クズの処理やら、

手塩にかけた我が子を嫁がせる前の最後の作業があるので、、



ホント、これだけの数が同時に出来上がるなんて前代未聞です。(笑)

お渡しの際はバタバタしないように心がけ、

型紙調整は上手くいってるか、きっちりフィッティングをチェックさせて頂きますね。

さぁ、今から作業開始~♪

という事で、今日は手抜き更新でごめんなさい、、




店内のこのリト、今日もお客様から話題にして頂きました。

今年の年初、フランスに行った時、

パリ郊外にある、クリニャンクールの蚤の市で手に入れたSEMのリトグラフ(1927年製)です。

SEM(1863~1934)は、マキシムドパリのポスターを描いた当時の風刺画家で、

そのポスターは今でも使われ続け、WebのTOPも飾っていたり、

お土産用コフレの缶にも使われています。



状態は最高とは云えませんが、

こんな希少な作品が安く買えたのでラッキーです。

どうですか?これだけでテーラーって感じがしませんか?(笑)

当時のオペラ歌手キャステランが登場するこの絵の、どこが風刺なのか?

パリのtakashiさんに分析してもらったので、ご興味のある方はお店でお尋ね下さいね♪







このリトグラフもさることながら、

帰国後に作ってもらった、この額も気に入っています。

純銀箔の箔押しなのですが、10cm間隔で均等に継ぎ目があるのが分かりますか?

金箔が押された京都の金閣寺も、その継ぎ目がチェックのように見えるあの状態と同じです。

絵とマット、この額の色合わせが我ながら巧くいったなって、

ナルシストに自画自賛してしまいます。(爆)

ローンという透けた綿素材に、エンブロイダリー(刺繍)が入った生地を使って、

自分の盛夏用のシャツを仕立ててみました。

着丈も通常より短くし、出して着ることを前提にした長さです。

襟も通常のタイドアップ用ではなく、開けて着ることを前提に、シャープなラインに。

首元も高くせず、低く落としています。



ローンはボイルと似た透ける綿素材で、肌触りもサラサラで気持ちいい。

吸汗&速乾性にも優れているので、まさに盛夏素材!





拡大しても、その透け感までは伝わらないですね、、

やっぱり素肌に着た状態で撮らないと、透け感は無理なようです。(苦笑)





メンズプレタのシャツでは、まず出逢う事のない生地を使ってのオーダー。

この醍醐味に、着る前からワクワクしますね。

WakuWaku・ウキウキ・ドキドキ、何事に対しても、これ基本です。






僕の鬼嫁さん(笑)が、誕生日にプレゼントしてくれた、壁掛け時計です。

今まで〝ワザと時計を置いてなかった〟のですが、これを機に掛けてみます。(苦笑)



ちなみにこの時計、

いつも皆さまにお座り頂いている、プライウッドチーク材の椅子をデザインした

アルネヤコブセンが68歳の時(1970年)に、

デンマーク国立銀行のためにデザインしたものです。



機能的にもデザイン的にも、全てが高密度に凝縮されたミニマルデザインって

いつの時代にも、新鮮で普遍的ですね。




仕立て上がってきたスーツをよく見ると、結構まだ糸クズが残っています。

糸が残ってると、僕には貧乏臭く見えるから、いつも1着15分程かけて念入りに処理します。



結構細かい作業で集中するので、指先にも汗をかくんですよね。(笑)

使い終わったら、ハサミに付いた手の脂を毎日拭き取っておかないと錆び易くなるので、

その習慣をつけないといけないなぁ~と思いながらも、







いつもバタバタして、ついつい忘れてしまいがちなのですが、

久々に磨いてみると、やっぱり気持ちいいですね♪

チョキチョキ、チョキチョキ、、

とってもいい感触です♪







実はこのハサミ、この仕事に就く前から10年以上使っています。(何で持ってんの!?)

「ハサミ君、いつもありがとう!大切にするから、これからも宜しくね♪」


皆さまからのご希望が増え始めて既に3年近くなる〝フレアー袖〟ですが、

今回のフレアー度は、結構強烈かも(笑)。

たまに出没するスタッフのT君、どんどんエスカレートして

肘巾14.5cm、袖口17.0cmという、メンズでは?奇何学的!な数字に至りました。(笑)



もともとは、腕のシルエットをスラリと綺麗に見せるために始めたフレアー袖ですが、

ここまで極端にしてしまうと、

これは既に〝デザイン〟以外の何モノでもありません。(笑)

まぁデザインとして見れば、かなりインパクトがあるので、これもアリ!ですね。



当然のように、パンツもフレアーですが、

T君曰く、「足の短さがバレるので下半身は止めて下さいよ~」と。

僕(163cm笑)より背も高いし、足も遥かに長いので、ちょっと気分悪かったです。(笑)







ちなみにこの生地は、スキャバルの高級素材モンテゴベイで、

生地だけで、軽くウン拾萬円オーバーです。

ただし、この生地はデッドストック(ヴィンテージと云った方が聞こえ良いですね♪)で、

価格はその10分の1程度でした。


イランを旅していた時に、イスファハンの安宿で偶然一緒になった男性がいて、

その時は、特に連絡先の交換もせず別れたのですが、

それから1週間ほどイラン国内を回ってから、出国前日に泊まったテヘランの安宿で、

チェックインカードを書いている時に、日本人の赤いパスポートを発見しました。

ガイドブックに載っているような安宿ではなかったので、少し驚きましたが、

その時は特に気に留める事もなくて、昼食に出かけたのですが、

帰ってきた時に偶然バッタリとイスファハンの彼に再会。

彼のパスポートだったのです、、

会うべく人とは行動が似ているという話を聞いた事があります(笑)。

それ以来、東京に住む彼とは、たま~に飲んでます。



【好みのフレーバーで、彼とシーシャ(水タバコ)を楽しむ】





そんな彼と、今夜仕事が終わってから久々に再会しました。

旅先ではたくさん出会いはあるけれど、帰国後も続くような出逢いはそう多くはありません。



当時(2001年夏)、独身だった彼は、その後結婚し、

お嫁さんも、新婚旅行で見事バックパッカーデビューを果たし、マダガスカルへ。

彼らはそれ以来、ペルーやモロッコなどを旅していたのですが、

つい先週、長男が誕生。(おめでとう!)

お互いの子供が、連れていけるような歳になれば、

親子でバックパック背負って、家族同士で旅したいなって話で盛り上がりました。

旅先での彼との出会いは、僕たち家族にとっては財産です。



【キャラバンサライ時代から続く、イスファハンのチャイハネ】





【イスファハンのスィオセ橋の下にある、歴史あるチャイハネ】