今日、ディレクターズスーツをオーダーして下さったYさんから、

12年前の成人式で着た着物を、今回の裏地に使って欲しとのご要望がありました。



ご親戚が東京で呉服屋さんを営んでおられるとかで、流石と思わせる色です。

何て表現すればいいのか、めったに見る事のない、かなり粋な色です。

僕の技術では、画像でそこまで再現できないのが残念です。



さらに裏地も、ブラックスーツと共地で作る

ベストの背裏に利用します。







ダイアリーを始める前の裏地ネタになりますが、

奥様のエルメスのスカーフや、ご自身で草木染されたシルクシャンタンを

張った事もあります。

他には、、自分で水墨画を描いて持って来られた方もありました。

そんな個性的な裏地、今回は久々なので楽しみです♪

いも吉館のフライドポテト!初めての食感?味覚?です。

ジャガイモの粉を固めて作ったこの手のモノと比べたら失礼と思うほどで、

正真正銘、本物の芋を使ってるだけあって、冷めたフレンチフライみたいです。(笑)

今まで食べた事のある、この手のポテトフライトは全くの別物です。

お店で見つけたら、即買い、即食いしてみて下さいね♪(笑)




今日Kさんが、ウエスト&ヒップ詰めのパンツを3本お持ちになられました。

詰める分量をピン打ちしている時に偶然気付いたのですが、

太腿の裏の辺りが硬くてコベコベしてます。

状況を聞くと、汗をかいたまま何のお手入れもせず、

アイロンを繰り返していくうちに、こんな風合いになってきたとか、、



ドライクリーニングは油性の汚れに効果はありますが、

水溶性の汚れ(=汗)はほとんど落とさない、という実験結果があります。

それが証拠に、クリーニングから戻ってきたパンツを履いた瞬間、

何かベトッとした感じがしませんか?



今回のKさんのケースでも、『水溶性の汚れ=汗』が残って、

それがアイロンで化学変化を起こし、硬くコベコべになってしまったと考えられます。







そのコベコベを取り除く為に、パンツの水洗いについてお伝えしたところ、

最初は、「じゃまくさそうですねぇ」と仰ってたKさんですが、

「実際やってみて、思ったほどじゃなかったし、これでパンツが長持ちするなら、

これからも積極的にやります!」と、ヤル気満々。(笑)



水洗いについては、今までも皆さんに結構お伝えしているのですが、

結構恐がって試そうとはされません。

最初は要らないパンツで試してみられては如何ですか?

ちょっとしたコツがありますので、くれぐれも失敗のないようにして下さいね。

詳しくは店頭にて、直接お問い合わせ下さい♪



当サイト中でも、どこかのコーナーで5年ほど前に書かせて頂きましたが、

ドライクリーニングや水洗いについては、色々と異論が多いので、

この場でリンクを張るのは止めておきます。(ビビリ笑)


ドーメルのトロピカルアマデウスとスキャバルのボイジャーは、

どちらの目付(Weight)もオールウールの240gで、同じ平織り、同じSuper100’Sです。
さらなる共通点は、同じように強い打ち込みがなされた素材特性です。

いつもKさんは、黒無地か紺無地しか着られません。

この2つの素材は名前以外、色も見た目や触りもほとんど(全く?)同じです。







名前にこだわらないのであれば、

両方を試してみて、特に差を感じなければ安い方がいいですよね。(笑)



前回は高額なアマデウスを選ばれているので、今回ボイジャーをお勧めしています。

マーチャントの双璧をなす、今回のこの2つの黒無地、

軍杯はどちらに上がるでしょうか、、回答は週明けに頂く予定です。



ところで、生地は大きく分けると、マーチャント物とミル物に大別されますが、

この辺りについては、また別の機会に、、

実は今回の選択、この辺りに大きな理由が隠されているかも!(笑)

これが何か分かった方には抽選で1名様に!

Masse焼印ロゴ入りオリジナルレザーマウスパッドをプレゼント致します♪

皆さまからの盛大なるご応募を、お待ちしております!(笑)

ユーモア溢れる回答も期待しております!

でも、ちょっと簡単すぎるかな!?




クラシコイタリアなスタイルがお好みのWさんに

新しくスタートした〝ナポリクチュール〟Lineのファーストオーダーを頂き、

今日、仮縫いの補正をさせて頂きました。







Wさんがお持ちのカスタンジアのスーツをベースにバランスを取り、

仮縫いでイメージを微調整させて頂くことにしました。

実は、カスタンジアのスーツとマッセアトゥーラで作らせて頂いているWさんのスーツ、

両者のバランスは極めて近かったのです。



僕が、「ほとんど同じバランスですねぇ~」と云うと、

Wさんに、「俺って凄いやん♪って思ってるでしょ!」と云われ、

僕の性格を知り尽くされたWさんに、即座に見抜かれてしまいました。(笑)







生地は〝ドーメルTONIK〟で、イタリアンが大好きな色、アズーロのピンチェックです。

バッシバシに仕立て栄えする生地で、仕立て上がりが楽しみです♪


今日は同業者の集まりBoitsで、仕立屋繁田勇のハジメさんがパターンメイクをご披露♪

今回から、クリーニング会社の社長にもご参加頂き、

お互いの意見をすり合わせ、業界の発展を願って意見交換が繰り広げられました。

その後21時30分~、先月に引き続きドルフィンズヘ!

今夜も、凄い種類のベルギービールをガンガン飲みました♪(ぷはァ~)



画像は3次会で行ったお店の階段場にあった壁画です。

それにしてもエレベータのないビルの4階にあるcafeGARBプロデュースの

存在の明かされていないあの店は、、変に落ち着いたなぁ、、(笑)

ハジメさん、ありがとう!

そして皆さま、お疲れさまでした!




以前のダイアリーでお伝えしたシャツの〝2着目〟です。

ローンという透けた綿素材に、エンブロイダリー(刺繍)が入ったシャツ地。

前回からの変更点は、首のアタリを和らげるために台襟の内側に綿ブロードに替えた事。



カフスの内側にブロードを使ったのも、同様の理由からです。

また、襟の厚みを抑えるために、襟羽根の裏側にもブロード地を使いました。

いずれも好き嫌いの分かれる仕様だと思います。





プレタの場合、何着かサンプルを作ってから商品化して生産ラインに乗せますが、

オーダーはその都度ですから、皆さまに色々なご提案をするためには、

自らのこういった経験が、サンプル代わりになります。



高校時代から今の仕事につくまで、どれだけ高い授業料を払ってきたことか、、(苦笑)

別の機会で、当時オーダーしたものをご紹介させて頂きます。

これでまた、ネタが出来ました。(笑)






本日お渡し、Kさんのブラックスーツ。
通常、弔辞(喪)のフォーマルとして使う場合、
ダブルよりもシングル、そしてブラックベスト着用が正式な略礼服です。
それよりも格式高い準礼服なら、ディレクターズスーツですが、
一般的でなく、逆に目立ってしまう恐れがあるので、あまりお勧めはしていません。
また、ブラックスーツにステッチを入れている方や、
ベントを割っている方をお見かけ致しますが、正式に云うならアウトです。
フォーマルな服は、装飾性を避けなければならないからです。

フォーマルに関してはかなり詳細に規定があります。
全てを守る事は難しいにせよ、
最低ここまでは、というレベルは押さえておかないと恥ずかしい思いをする場面もあるかもしれません。
欧米諸国に比べで日本は、ルールをご存知のない方が多いように思います。
ですから、フォーマルウェアの採寸時間は、
こういったマナーまでお伝えする事も多く、時間がかかります。
ちなみに今回の襟は、襟巾もホドホドに、ゴージラインの角度と高さも控えめです。



マッセアトゥーラは大阪の北区、大阪駅や梅田駅から歩いて15分程度の場所に位置します。

そして店から1分歩けば、骨董屋さんが軒を連ねる老松通の入り口です。

各店舗の入り口には、短冊とペンを置き、ご来店の皆さまに

願いを書いてもらっています。

粋を感じたのは何故なんでしょうね、、

今日は何も考えずに、願いだけを頭に浮かべておきます、、