機密ルートで仕入れた、ジム・トンプソンの玉虫シルク。

あ~、空港から出た瞬間の、あの纏わり付くようなムッとした熱気が忘れ、、

ややこしい嘘つくなって!(爆)



ジム・トンプソンはアメリカの建築家で、

二次大戦末期に陸軍の情報将校としてタイに赴任したそうです。

美術的センスのあった彼は、大戦が終わってからも、タイ(バンコク)に残り、

Thaiタイシルクの発展に尽力し、

その結果として、巨額の富を得たそうです。







彼の成功要因は、それまで家内工業であった伝統的な手織りのThaiシルクに、

彼の建築〝家〟としての、欧米の華やかなデザインを取り入れ、

オリエンタルホテルの内装を手がけたり、

有名なミュージカル、『王様と私』の衣装を担当するなどし、

結果、Thaiシルクの名を世界に広めたそうです。



この生地を使って、どんなシャツが生まれるのか、、

Tさん、今回は少し?大胆に!?遊ばせて頂いても宜しいですか?(爆)






昨年末に買ったこの眼鏡、

1個目を1999年に買ってから、2個目になります。





続々と新作が発表される眼鏡業界にあって、

8年も前に発表されたモデルが継続されているなんて驚き。

フォーナインズは、いつも買っている眼鏡屋さんが取り扱いを止めていたので、

こうして同じデザインが続いているとは、思ってもみなかったんです。



そんな中、デパートの眼鏡売り場で見つけてしまいました。

眼鏡業界にも、こうした物創りをしているメーカーがあったんですね。

この眼鏡を見つけた事よりも、そういうメーカーがあると分かった事が嬉しいです。

それも、眼鏡業界のトレンドセッター的な存在が、、



気に入った物があって、

また同じ物を買おうとしても、製造中止になっていたり、

デザインが変わっていたりして、ガッカリした経験ありませんか?

以前このブログで書いたブラウンのシェーバーでもそんな思いをしましたね。



そんなこんなで、この眼鏡と再開した時、

こころのなかで、、拍手喝采してしまいました。(笑)








2003年の春から少しずつ提案するようなった〝フレアー袖〟です。

そして昨年の秋冬から、更にバージョンアップして、

2cmの傾斜をつけるようになりました。







Fさんのこの袖は、肘とのバランスもあってか、

そのフレアー感は更に印象的に、そしてエレガントに見えます。



Fさんのお好みで、袖釦は重ねています。

この〝イタリアの陽光とイギリスの陰影〟的なスーツは、

まさに、『着るか、着られるか。』ですね、、






初めての際寸時の打合せでは、
サンプルジャケットを着て頂くようにしていますが、
少しオーバーサイズかなと思うサイズでも〝キツイ〟と感じられる事があります。
そんな場合には、マッセアトゥーラの考えるジャストサイズなシャツに着替えて頂き、
もう一度、そのジャケットを着て頂くようにしています。

そうする事で、最初に感じられた〝キツイ〟感覚が無くなる事があるからです。
ただし、そのシャツのシルエットが嫌いとなれば話は別です。(苦笑)
今日のOさんは、気に入って下さいました。
、、ありがとうございます!

ある程度、ジャストフィットなジャケットを着ようとした場合、
シャツのアームホールに無駄なゆとりのある大き目なシャツを合わせてしまうと、
ジャケットの中で、シャツが邪魔をしてしまいます。
そんな時、短絡的に、ジャケットのサイズを上げる事を考えず、
シャツのサイズを見直してみて下さい。
着心地を考えると、譲れないバランスがあるからです。
靴と裾巾や、ネクタイとタイスペースのバランスも、同様ですね。



今日、最後にご来店下さったOさんとシャツの洗い方が話題に、、

そこで、僕の洗い方を、、ただし、これに関しては、

僕は洗濯のプロではないので、

あくまで洗濯フェチ?の僕個人の意見として聞き流して下さいますようお願いします。







1)シャツを脱いだら袖口と首元をお湯に浸す(僕は風呂場でやります笑)

2)ある程度浸してから、固形石鹸を塗りこむ(坊ちゃん石鹸

3)自分が湯船に浸かっている間、そのまま放置しておく

4)適度に浸した後、指の腹で擦ってみる(優しく♪)

5)頑固な汚れは、柔らかめの歯ブラシを使う(KENT豚毛歯ブラシ

6)以上が終了後、シャツを裏返して、洗濯ネットに入れる

7)洗濯後、皺をよく伸ばしてから乾かす。

乾いた後のアイロン編は後日、、



ちなみに洗濯機で使う洗剤は『部屋干しトップ』です。

理由は、中性である事、漂白剤&蛍光材が無配合である事、です。

その理由を話し出すと長くなるので、別の機会に。



ちなみに、首元や袖口に糊を付けるのは、

洗濯の際に、汚れを落とし易くするためだそうです。

やはりシャツは下着!下着の下にアンダーを着るのはやめて、

上質素材を糊付けなしで、素肌で楽しみたいですよね♪






昨日に引き続き

新カテゴリ、『フォーマル』を設定しました。

改めて見てみると、フォーマルについては、あまり書いてないですね。

これからは意識的に、できるだけ書いていくことにします。







フォーマルにカテゴライズできない内容ですが、、

別カテゴリ、『今日のオーダー』でも、フォーマルなスーツが出てきますので、

そちらも是非ご覧になって下さい♪






今日はネタ切れにつき、手抜き更新させて頂きます。

で、、シャツの復習です。(笑)



Kさんが最近オーダーされるシャツは、ほとんどクレリックです。

この襟型はKさんのオリジナルです。

英国製のacornの生地なので、雰囲気も英国風にしました。

背中のサイドダーツは取らずに、絞れる限界までビシッと絞っています。

襟腰が高目なので、少々イタリアの匂いはしますが、、

ちなみに、このシャツは1人の熟練した職人さんに丸縫いしてもらってます。







カテゴリーに新しく、『シャツ』を設定しました。

今までの内容も変更してあります。

カテゴリー分類はどうすれば見やすくなるのか、ほんと迷います。






今年、I さんにお選び頂いたコードレーンのスーツです。

ユーロテックスのポリ混なので、そう皺も気にせずガンガン着て頂けます。

前から何度もブログで書いてますが、

コードレーンでポリ混なんて邪道!って思われる方、以前の僕も含めてですが、

一度着てみると、その気楽さに病みつき!なのは歳のせい!?(苦笑)

というか、皺になり過ぎず、むしろエレガントな感じがします。







カチョッポリのコジモ氏曰く、

ナポリでは(イタリアでは?)ポリ混素材の方が一般的だとか、、

確かに、英国製やイタリア製の生地メーカーのほとんどが、

綿ポリのコレクション展開ですね。



そんなI さんのジャケットはナポリスタイルで、

垂れ綿を〝こんもり〟と盛った丸みのある〝ナポリ袖〟にしてあります。

着込んでいく内に、この袖がどんな表情に変わってゆくか、、

きっと着る人に馴染んだ表情に変わってゆくんでしょうね、、楽しみです。

選ばれた白蝶貝(マザーofパール)の釦も綺麗に納まってますね。

I さん、ダイアリーネタご協力ありがとうございます。






英国で注目を浴びているエドウィン・ウッドハウス。
シーズンを通じて、オリジナルのザックリとしたスーツ地など、
クラシックな風合いは、日本でも浸透中。

特に夏モノのエアーウールは、
通気性に優れ、皺も入りにくく、皺が入ってもひと晩でサッと消えてしまう。
そして何より、バリッとした張りがあるので、仕立て栄えがし、
着ていくほどに味わい深い男の表情に変わってゆく。
そんな、いかにも英国らしい生地です。
そんな特徴から好みは分かれるところですが、
リピーター性が高い生地である事に間違いはありません。

柄も、全体にクラシックなモノが多く、
年齢を超えて、多くの方々にお勧めできる商品は、
シーズンを通じて、約450柄の中からお選び頂けるバリエーション。

生地のクオリティーごとに、専用の織りマークが用意されていますが、
僕は、こんな小さめの、控えめな物が好きです。



Hさんのこのシャツは、フィレンツェのブジェッリさんのシャツをお借りし、

マッセアトゥーラ流にフィッティングを昇華させていった物です。

まさにコラボレーション、フルオーダーです。(笑)

社章を取り入れてオーダーされた釦を頂き、それを袖口に縫い付けました。

どのシャツの袖口にも、Hさんはいつもこのボタンなのです。





フルオーダーと云っても、何を基準にするか、、

仮縫が付いている事をフルオーダーだと云う方もいらっしゃれば、

いちからパターンを起こしてこそフルオーダーと言う方もいらっしゃいます。

中には手縫いでありさえすれば、フルオーダーだと思ってらっしゃる方もおられます。



僕の考えは、着る人の意思がカタチにされているか?

手段はどうであれ、結果としてそれが果たせているかどうか、、

この仕事を続けてきて、、

今、行き着いているスタイル、それが今のマッセアトゥーラ流です。



日本では〝注文〟の事をORDERと言いますが、

英語では、それをBESPOKEと言います。

その語源は、『be+spoken』=『対話をすること、話をすること』です。
なるほど、、言葉の成り立ちって、深い意味がありますね。