生涯青春!生涯永ちゃんファンのYさん。(笑)

これは5年近く前に創らせて頂いたスーツのジャケットです。

確か、実際に矢沢永吉さんが着られているスーツを可能な限り再現しました。

そのジャケットを着て、ブラッと寄って下さいました。





ずいぶん体型が変わられたので、少々サイズは合ってませんが、

それでも着込まれて、いい感じに育ってきましたね!

Yさん!今夜も暴れてきて下さいね!(爆)






この梅色ストライプの生地を見て、とても春を感じました。(笑)





春とは云うものの、

実際には合物の生地ですので、

スリーピースで、オールシーズン対応されます。





ちなみにMさんは、このベストで10着目くらいになりますが、

シルエットは完成しているものの、ポケットの仕様など、毎回デザインが変わります。

胸ポケットの有無、ウエストポケットの形状、フラップの有無や個数など、、

*このベスト、かなりミニマムタイトなシルエットですから、

トルソーに着せると、釦がとまりません。(笑)



ベストにつきましては、ポケットを含めたそのデザイン、

ジャケットより遥かに組み合わせが豊富な分だけ迷いますよね、、

それにこのベスト、ボタンの数が通常よりも多いことに気付かれたでしょうか?(笑)

それに、、前丈と後丈の落差が個性的です♪






ミラノでの初日は、楽しみにしていたミラノウニカの初日です。

ミラノウニカはイタリアの総合見本市で、2年ほど前に、

元々別に開催されていた次の5つの見本市が1つに集約されたものです。

 ・ Idea Biella  (紳士用の高級ウール地)

 ・ Idea Como (婦人用の高級シルク地)

 ・ Prato EXPO (プラート産地の服地)

 ・ Moda In    (付属品と各種テキスタイル)

 ・ Shirt Avenew(高級シャツ地)



この中でも、今回行きたかったIdea Biella(イデアビエッラ)は、

羅紗屋さん(アパレルやテーラーが生地を仕入れるところ)が行くような展示会。

ですから、僕たちテーラーは入場できませんし、それに、

羅紗屋さんでも、規模によっては入れないという敷居の高い展示会です。





にもかかわらず、今回は取引先の羅紗屋さんが到着される前、

大切なバイヤーパスをお借りできましたので、そぉ~っと潜入してきました。(笑)





そんな〝命懸けの真剣なバイイング〟の現場なのに、

興味本位でノコノコ参加してごめんなさい。





でも、僕たちの手元に届く生地が、どんな風にしてやってくるのか、

聞いてばかりではなく、見ておきたかったのです。





ここはアパレルメーカーが、来季はどんな服を、どんな生地で作るかを検討する場です。

そこで検討された生地の見本を持ち帰って、全体を見渡しながら再検討し、

最終、決定した生地だけをメーカーに発注する事になります。



そして、その生地を使って作られた洋服たちが、

1年後の同シーズンに店頭に並び、僕たちの手元に届けられます。

もしくは1年後に、僕たちテーラーの手元に届くわけです。



ということは、生地メーカーは、

1年先、製品になって販売される洋服を想定して、

生地を企画してるって事になりますね。



洋服地の見本市〝イデアヴィエラ〟と同様、

シャツ地の見本市〝シャツアヴェニュー〟も開催されています。





各メーカーのバイヤーが、イメージしやすいようにと?

各生地のイメージに合ったシャツに仕立て上げたメーカーもあります。





朝から晩まで1日歩き回って、巨大な会場を後にしました。

今回、色々とご尽力下さったKさん、そしてJさん、本当にありがとうございました!








本当に色々ありましたが(笑)、今回も充実した旅となり、今日帰国しました!
アイルランド行きが、諸事情によって急にキャンセルとなってしまい、
その分、思ってもみなかった先に寄せて頂けたり、
はたまた飛行機のフライトの関係でバルセロナに立ち寄ったり、
これまた日付を越えた深夜のリバプール空港に到着し、そのまま空港で寝たり、、
そんな中で、残念ながら叶わなかった訪問先は、次回の楽しみに取っておく事にします。
という事で、長い間お休みを頂き、ありがとうございました。
また今回の訪問に際し、お世話になった皆さまに御礼申し上げます。
その模様は追々お伝えしますが、先に訪問先の中から数枚ピクアップさせて頂きます。

Edwin Woodhouse (英国|ヨークシャー州リーズ)
右が共同経営者のジョン・ゴント氏、左が営業担当のジョナサン・スペンサー氏です。
acorn (英国|ランカシャー州ネルソン)
*acornの経営者、チャトバーン家
左から長男クリス氏、ジョン・チャトバーン氏、次男ジョージ氏
Martin Sons&Co,Ltd. (英国|ヨークシャー州八ダスフィールド>
左から営業企画デザイナーのハンナさん、マネージングディレクターのゴードン氏、
そして、セールスディレクターのジェーンさん
Bateman Ogden (英国|ヨークシャー州ブラッドフォード)
右が、自らこだわりの生地バンチサンプルを編集する社長、コリンズ氏。
*William Bill (英国|ロンドン)
ツイードのスーツにカシミアのネクタイ姿。
カントリージェントルマン的な着こなしには、年季が入った貫禄を感じます。
昨年のドネガル行きが実現したのは、この方のお陰でした。
*William Bill の織りネーム
*william Billのオフィスに掛けてあった仮縫い中のアイリッシュリネンのジャケットは、ヘンリープール製。
どうやら社長用みたいです。(笑)


1月半ばにお伝えさせて頂きました東京展示会について、

TOPページ左下の〝What’s New〟でも、改めてご紹介させて頂きました!!






Fさんは、ビシッとしたラインの、ホールド感溢れる、ゴリゴリの英国生地がお好きです。

今回の生地もドーメルのヴィンテージ『AUGUSTE』、モヘア混3PLYです。

色も、とても鮮やかな青(≠紺)で気に入って頂きました。

少しずつ馴染ませて、いい表情に育てて下さい!

あっ!ボタンも水牛ではなく、ガレッシのブルーを使ってますので、

日本離れした?キワド~イ配色、、となっています。(笑)










このパンツ、Kさんがプレタで購入されたハイモードのシルエットを踏襲しています。

当初のKさんのご希望はそのパンツと同じ、膝巾20cm裾巾22cmでした。

ビジネスでも膝巾22cm程度の細身を穿かれていますが、

20cmまでとなると型崩れが心配でした。

気になったので、お手持ちのパンツの素材を聞いたところ、

やはり化繊が混ざっていました。



バンチサンプルや、店の着分在庫を探しても化繊入りはなかったのですが、

ご希望のラインを気兼ねなく穿いて頂こうと探しましたよ~♪(笑)

その代わり?と言っては何ですが(笑)、

僕が以前からお勧めしていたサイドアジャスター仕様に乗って下さいました♪



Kさん、いつもありがとうございます。

もう、かれこれ8年以上のお付き合いをさせて頂いてます。

次回の東京展示会の際、是非着て来て下さいね。












この画像は、Kさんのシャツ地の裁断後の状態ですが、

Kさんのご希望で、肘から手首にかけて5mm(周りで1cm)広げます。

こんな微調整の繰り返しでクオリティが高まってゆくんですね。

シャツ地がブルーで、型紙が白い方です。(笑)










ミラノでの生地展、及び英国とアイルランドのミル(機屋)巡りをするために、

2月11日(月)~22日(金)の間、お休みを頂きます。

フィレンツェでの仮縫いも楽しみです♪



ただ今回はアテンド先が多いため、予定が二転三転し、

前半3日間と帰国日の前日以外の予定が、まだ確定してません。

どんなハチャメチャな珍道中?になるのか、不安で不安でたまりません♪(笑)



長らくご迷惑をお掛けしますが、

何卒ご了承頂けますよう宜しくお願い致します。






フィンテックスFINTEXは、ロンドンのウールンマーチャント(毛織物商)で、
その中でも数少ない、アトリエ的な小さな規模の会社です。

デザインは、独創的で凝ってはいるのですが、
パッと見の派手さではなく、英国らしい〝普遍的な本物志向〟のものが多いです。
クオリティーも、全工程において手間暇かけた最高品質のものばかり。

車で例えるなら〝ロールスロイス〟と云えばイメージはピッタリ。
同じ英国車でアストンマーティンもありますが、
僕はロールスロイスのイメージではないかな?と思います。
時計で云うと、バシュロンコンスタンタンではなく、パテックかな?みたいな。
バシュロンのイメージは、『J.J.ミニス』 でしょうか。訳が分からなくなってきましたね(笑。

ちなみに、日本総代理店の触れ込みは、
「1881年に営業開始し、王侯・貴族が愛用した生地と言われており、
世界で初めて生地の耳に【FINTEX】という文字を織り込み、
高品質を保証した高級服地で有名。」とあります。
そして今日、Kさんがお選び下さったFINTEXの生地は、
「PENDLE&RIVETT」という会社名が入っている時代の物です。
当然、ドブクロス織機で織られたものです。

ヴィンテージの宿命、これもレングスが短いので、
Kさんの型紙を差し込んでみて上手く入れば、裁断にかからせて頂きます。