Tさんからご注文頂いたのは、

シンプルで長く着られる黒いカシミアコートです。

先日、イメージの打ち合わせも終わって、今日はシーチング仮縫です。

イメージだけでは十分に伝わらなかった部分を、シーチングで実際の形にしてみました。



画像を撮り忘れたのですが、

襟型は、こちらではなく、もう1つ別のスタイルで、、

イメージが固まるまで何度か仮縫してチューニングしてゆきましょう!

と話していたのですが、この最初のシーチング仮縫でイメージを固めて頂けたようで、

次回は実際の生地で仮縫をする所まで進める事になりました。





ウエストの絞りと、裾まわりのフレアー感については、

「若すぎでも派手でもなく、自分らしく~いつまでも着続けられそうですね。」

そんなイメージが、ご自身の将来のイメージと重ね合わさって、

このスタイルに決まったんだと思います。





次回の仮縫いでは、フィッティングの微調整を済ませ、

さらに良い状態でご確認頂けますので、楽しみにしてて下さいね!






今日は、Aさんのナポリクチュールの仮縫い風景です。

極細の繊維を使った4プライの太番手の糸をドブクロスで織り上げた生地は、

裁断士さんから、「素晴らしい生地にハサミを入れさせてもらえた!」とコメントを頂いた程です。





8ミリ程度、肩先を割ってユトリを加えて、縫い直してみたところです。

お爺ちゃんから譲り受けた、何となくドン臭くて懐かしい、、

そんなイメージのスーツ、、僕も楽しみです♪

ほんと、出来上がりが楽しみですね。



それと、、せっかくの画像を取り忘れたのですが、

着心地改造計画でご興味をお持ち頂き、

お修理のご依頼を頂いていたジャケットも気に入って頂き、

更にもう1着ご依頼を頂きましたが、今回は微妙に路線を変えての

チューンナップを試みます。新たな提案に賭けて頂きありがとうございます!

期待を裏切らないように、ベストを尽くします! というか、必ず結果を出しますので!!






1着目が最終の本縫いに入っていますが、同時進行で既に4着目の試作も始まっています。

同じ考えで、今回は生地を変えて、、それが何の為なのか、、ですが、





ヒントは、お豆腐に針を刺した場合と鉛筆を指した場合とでは、、

これじゃ、「何のこっちゃ!」ですね。(爆)

でも、、かなり面白いですよ!






お修理を依頼している工房の代表Kさん。
そのKさんのジャケット修理のための補正が仕上りました。

補正前と比べて、劇的に着用感が改善したそうです。


確かに以前と比べてみると、見た目だけは綺麗に納まっています。

また、補正前には負担がかかって波打ってた肩線も、こんなに綺麗になりました。





しかしまだ突き皺が出ています!

基本的な補正が足りないようで、再度調整をさせて頂く事にしました(汗。

突き取りで片付けてしまうには、まだ早急ですからね~。





Kさん、ごめんなさい、でも、、楽しみにしてて下さいね~♪

仰るように、Kさんは寸法的には標準でも、立体的に見ると個性的です。

その個性を受け入れた上で、納めてみましょう。






9年前にご注文頂いたロロ・ピアーナのカシミア10%混フランネルのスーツです。

Kさんは、このスタイルばかり6着ほどご注文頂いたのですが、

それ以前の物と比べるとタイトなスーツでした。



それ以降ここ5年、さらにタイトなシルエットを着ていらっしゃったのですが、

この冬からまた、こちらの方が落ち着くとの事で、復活させて着て下さっています。

それでも若干、肩巾が広めなので、今シーズンが終わったら調整しましょう!ということに。



プレスが巧くいってなくて、ラペルの返りが不自然にペタンとしています。

それにしても、この色(濃茶)は、いつ見ても素敵です。




タイトフィットも、スポーティーで若々しくスタイリッシュですが、

程よくドレープの効いた、ジャストフィットなお洋服は、

着ている人に落ち着きを与える、品格のある〝紳士服〟と言えるでしょうね。



なので、逆にタイトフィットのスーツを、少し広げましょう!

と云う事で、近々お持ち下さいます。






今日もゴム入り?ジャケットについて、、

両袖検証から日も浅く、今朝またまたミーティングしました。

今回の物創り思想(洗練されたプレタの感性にテーラーの着用感を融合)が、

どこまで今回のジャケットに落としこめるか、です。





今回の型紙(袖)だけで何枚あるのやら、、でも全てに意味があるんです。

アームホールの形は、見た目にそう大きな影響はありませんが、

袖は見える部分なので、見た目と着用感のバランスが

どちらも譲れない部分だけに悩まされます。

どちらもが中途半端にならないように、両者を高次元で融合する必要がありますね。





そうして出来てきた袖が、次は、

アームホールに付くのかどうかも重要です。





腕の良い職人さんなら、その技量でどうにでも付けるでしょうが、

そうやって感覚だけに頼ってしまうと、将来この技術は絶えてしまいますから、

それを幾何学的に検証し、法則化しておくことも大切だと考えています。

これは開店当初からマッセアトゥーラが目指してきた、

CADによるフルオーダーフィッティング、

その考えと全く同じです。





次の画像は、名パタンナーであるMさんが縫われたレディースのテーラードジャケット。

それも、単なるテーラードではなく、新たな工夫が随所に見て取れるもの。

以前はレディースのプレタも手がけられていた1級技能士のSさん、

それを「面白いな~」と興味深く見入っておられました。

この服、接着芯を使っているのに、丸いんです。

前肩もシッカリ入って、襟も昇ってます。

もちろん袖付けは今回の考え方。





このジャケットを、自信をもってお勧めできるようになり、

そしてさらにそこから、クラシコOSAKAとして発信できるようになれば、

この業界の後継者育成も、あとは皆さまからご指名を頂けるようになれば安泰ですね。






先日、ゴム入り?ジャケットの3回目の仮縫い(中縫)をしたのですが、

アームホールと袖の形状から、着用感を検証する為に、

左右で違う袖を付けてもらいました。(笑)





着用感を検証したあと、袖を外してみました。

アームホールの形状は同じですが、袖の設計が異なります。





寸法で云うと、僅か数センチのことなのですが、

ラインも違うし、着用感も違います。それぞれの特長があって面白いですね。

次は下袖と上袖を組み替えて、更にバランスをとってみましょうか♪

僕は云うだけですが、皆さんは大変だと思います。でも楽しんで(遊んで!)下さってます。

こんな皆さんに出会えて、本当に嬉しいです。サイコー!

Sさんは、今までkitonやブリオーニ、トムフォード、他にも色々とバラしておられます。

その中で今回は、イタリアと英国の融合!みたいな事を進めています。

これぞまさにコピーではなく、Made in JAPAN 、日本発です。

まさに『日本人に合う、日本人のためのスーツ』です。






肩凝りしませんか?と伺うと「結構ひどくて、月に何度か針に通っています。」との事。

お修理を依頼している工房の代表、Kさんとのやりとりです。





そんな経緯から、Kさんご自身のお直しをすることになりました(笑。

お直しというより『着心地チューンナップ』です!




見た目では、何となく「おかしいな」と思っておられたKさんですが、

その着用感までは、気付いておられなかったようです。



洋服の着用感って、見た目で分からないレベルでも、

着比べると、ほぼ皆さん気付かれます。
肩周りに細工を加えてやる事で、かなり変わります(軽くなる)。



日本車の乗り味しかしらないと、

その中で、レベルを比較をするだけになりますが、

欧州車の乗り味を知ると、乗り味に対する感覚が〝別次元〟になります。

同じく、化学調味料の味しか知らない人が天然の旨味を知ると、

味覚に対する土俵が〝別次元〟に生まれ変わります。



もちろん好き嫌いはありますが、両者を知って好みを語るのと、

片方だけしか知らずして、好みを語るのとでは、両者に大きな違いがあると思います。



それはユーザーが知らないだけではなく、

僕たちプロ側が伝えきれていない部分でもあるんですよね(汗。



Kさんから頂いた「もっと皆さんに知って欲しいですね♪」というお言葉は、

とてもありがたい!というか、とても心強くなりました。

だってKさんは今まで「こんなことして意味あるの?」って言われてましたから(汗。

今回のお修理は、いつも
要望に応えて頂いているKさんご自身が
着心地チューンナップを体験されることで、今後の更なる技術力アップに
つなげていこう!という目論見もあるので、なお更です。
Kさん、楽しみにしていて下さいね!!






今日お越しのNさんは、事前にご来店のメールご連絡を頂いていたそうなんですが、

そのメールは、マッセアトゥーラには届いてなかったのです。



最近、ビジネスソリューション関係等の売込メール(迷惑メール)が多くなって、

一定のレベルで、メールブロックをかけているのですが、

そのせいで、何かしらのトラブルが発生しているかもしれません。



たまたまNさんの場合、状況が分かっただけで、

もしかしたら他に、そのままになっているケースがあるかもしれません。



いずれにせよ今後、そのせいでお客さまにご迷惑をかけないようにするため、

もし頂いたメールに対して2日以内に返事を差し上げなければ、

当方にメールが届いてない可能性が大きいです。



皆さま、今後このような事が起きないように、早急に対策を考えさせて頂きます。

また顧客の皆さまにつきましては、直接お電話を頂けると助かります。



Nさん、今日はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。




宝石のように輝く、ウェービングカシミア。

表面が、ウロコ状(波型に表面加工されたもの)に加工されています。

年末にサイズオーダーしていたものが、やっと届きました。





この素材を見ると、「普段見かける高級マフラーも同じカシミア?」です。

これぞカシミアの真骨頂です。恐らく、いや確実に、、他のマフラーは巻けなくなるでしょう。