今日もゴム入り?ジャケットについて、、

両袖検証から日も浅く、今朝またまたミーティングしました。

今回の物創り思想(洗練されたプレタの感性にテーラーの着用感を融合)が、

どこまで今回のジャケットに落としこめるか、です。





今回の型紙(袖)だけで何枚あるのやら、、でも全てに意味があるんです。

アームホールの形は、見た目にそう大きな影響はありませんが、

袖は見える部分なので、見た目と着用感のバランスが

どちらも譲れない部分だけに悩まされます。

どちらもが中途半端にならないように、両者を高次元で融合する必要がありますね。





そうして出来てきた袖が、次は、

アームホールに付くのかどうかも重要です。





腕の良い職人さんなら、その技量でどうにでも付けるでしょうが、

そうやって感覚だけに頼ってしまうと、将来この技術は絶えてしまいますから、

それを幾何学的に検証し、法則化しておくことも大切だと考えています。

これは開店当初からマッセアトゥーラが目指してきた、

CADによるフルオーダーフィッティング、

その考えと全く同じです。





次の画像は、名パタンナーであるMさんが縫われたレディースのテーラードジャケット。

それも、単なるテーラードではなく、新たな工夫が随所に見て取れるもの。

以前はレディースのプレタも手がけられていた1級技能士のSさん、

それを「面白いな~」と興味深く見入っておられました。

この服、接着芯を使っているのに、丸いんです。

前肩もシッカリ入って、襟も昇ってます。

もちろん袖付けは今回の考え方。





このジャケットを、自信をもってお勧めできるようになり、

そしてさらにそこから、クラシコOSAKAとして発信できるようになれば、

この業界の後継者育成も、あとは皆さまからご指名を頂けるようになれば安泰ですね。