エルメスのプリーツスカーフをお持ちになられたNさん。

「昨年の○月頃に作ったスーツと、これに合うシャツをお願いします!」

いつもながらNさんの粋なオーダー、そのスーツもゼニアの銀ラメのピンストライプです。








欲しいコート、5号サイズは作ってなかったそうです。

無ければ、作ればいいじゃないですか。





襟が特徴的です。

このコート、生地感と相まって、

出来上がりに期待していて下さい。(ふんわり♪)






午前中はマイスターファクトリーでした。

それから、

Kさんのオーダープレタシャツの打ち合わせと、

Tさんのオーダープレタコートの打ち合わせが終わって、

帰り道、いつもお世話になっているシャツ地屋さんにサンプルを返却に。



シャツについては、既に生地が日本に入荷し、地直し後、裁断も終わっています。

今回のシャツは、どれも色物ばかりなのですが、

出来上がりは、あらためて。。



コートの方は今週末、Tさんと仮縫の打合せが控えてます。

昨シーズン、シンプルな黒いカシミアコートをご注文下さったTさんですが、

今回のコートは、かなり、ふんわり可愛い系です♪



シャツ地のサンプルを返した時点で14時。

お昼ごはんは諦めて、運転しながらコンビニのおにぎり2個。

店に戻って最初のお渡しが済み、そのあと少しマイスターファクトリーの資料作り。



日が暮れた頃、次のお渡しがあり、その後また資料作り。

21時過ぎ、Nさんからお預かりしていたカシミアコートの裏地取替えの打ち合わせをし、

その後メール対応等を済ませ、23時過ぎには店を出る事が出来ました。



今日は画像を取り忘れたので、

以前、撮ったままになっていた画像を何枚か。(笑)



★2001年1月お渡しのジャケットです。

何ともグラマラスで、派手ぇ~な♪シルエットですよね。





★2003年10月お渡しのタキシードです。

ネイビーのシャドーストライプに黒い拝絹と、個性的です。





★いつ撮ったのか覚えてません。多分2003年の春頃?

ナット・キング・コールのアルバムだけ、お客様のキープです。(笑)








30年前に編まれた古着のニットを洗ってみました。
シェットランドWOOLで編まれたフェアアイルのカーディガン(右)です。
手に入れた時ガシガシしていたので、家で手洗(釦穴は鹿革!)すると化学薬品の臭いが、、

倒れそうになりました。
その後も、しばらく気分が悪くて、、

3回ほど連続して、手洗いを続けたのですが、
今度は手がガシガシ!手の脂分までなくなってきたようです。
洗っているお湯が真っ黒けの状態から、ある程度まで綺麗になった時点で、
今度は柔軟仕上げ剤に漬けてみると、、最初と比べると随分と『ふんわり』したようです。
お湯のニオイや汚れの分だけ溶剤が残留していた衣類を着るかと思うと、ちょっと怖いものがあります。
これで気持ちよく袖を通せるようになりました。
こんな事があって思い出したのですが、
以前(10年程前)、マッセアトゥーラで買って頂いたスーツを
安心してクリーニングに出して頂けるお店を探していた時、ある技術者と出会いました。
そのお店は、いったんドライクリーニングをしたあと、
そのドライ溶剤を抜くために、さらに染み抜き工程を加えていました。
聞くと、それは特別な事ではなく、「私は、当たり前の事を今でも変わらず続けているだけです。」と。
その技術者は褒章を貰われている方で、その方が輩出した技術者も多いようです。

当たり前の事を当たり前に続ける、、
利益至上主義に向かうあまり、それが出来てない、、
それが悪いとは言えないけれど、引き換えに何を失っているのか、、
そこまで考えないと、きっと取り返しのつかない方向に向かってゆくのでしょうね。
だって消費者は技術者ではないのだから、
伝えるべき事を伝えないと、大部分は安価なモノに流れると思います。
意味もなく人の手をかける必要はありませんが、技術をお金に換える努力をせずして、
売れる方向(安くする)に舵取りをするだけでは
技術は残らないと思います。



Nさんから、「このコートをカシミアで!」とご注文頂き、

さらに、お手持ちのコートのお修理のご依頼も引き受けさせて頂く事に。





Nさんがご結婚される際に、お母さまが持たせて下さったそうで、

その後、あまり着る機会もないまま、今に至ったとか。

17年前のタグ、写真を撮らせて頂きました。

イタリアの匂いがプンプンです。

スポーツマックス



最近では、イタリアであろうとどの国であろうと、

世界戦略ブランドの場合、どのブランドもデザインが違うだけで、

お国柄と云う部分では、どれも同じような匂いしか感じないのは僕だけでしょうか?



このS.p.Aの文字はSPA(企画・生産・販売をトータルで行う業態)ではなく、
イタリア語の略語で株式会社の意味だそうです。

Societa per Azioni = S.p.A.
ごめんなさい、無知って怖いですよね。(汗)

ご連絡頂いたK氏に感謝です。ありがとうございました!




「全く違う物になっても良いですよ!」とのご意向ですから、

肩巾詰のバランスに合わせ、身巾で30cm、袖も15センチ程細くします。

仮縫をさせて頂いて最終的なシルエットを決めます。

襟をどうするか、、これも、

仮縫いでシルエットを見てから決めましょう!








いい匂い♪ ぷんぷん匂ってきます!

17オンス(約480g)で存在感抜群、いい表情しています。

着こんで経年変化を楽しむというコーデュロイの醍醐味も存分に味わって頂けます。

肘が痛んできたら、エルボーパッチ付けましょう!





王道的な着こなしも良いですが、

タッターソールや大柄の紺色ギンガムのBDシャツ、

足元はキャンバススニーカーで普段着としてガンガン着る!みたいな。

着こんでクタッとしてきた頃なら、僕的にはなお最高です♪



長身(185センチ!)のKさん、

どんな着こなしを楽しまれるのでしょうか!

「オレンジのタイ」なんておっしゃってましたから、きっときっと、

変態的な着こなしを見せて頂けるものと、心から楽しみにしております。(笑)

お直しが利きませんから太らないようにして下さいね~。






ドーメルのスポーテックスです。

ふくらみと張りがあり、奥深い表情をしています。

ヴィンテージ好きのFさんですが、とても気に入って頂けたようです。





Fさんには、スポーテックスをジャケットとしてご注文頂き、

パンツはシッカリ感のあるサヴィルローヤーンカウントという生地をお選び頂きました。





サビルローヤーンカウントは、

僕自身が昨年1シーズン、かなり過酷に使って、

その特徴を実感した生地ですから、この生地が相応しい!

と思える皆様には、その体験談を交えながら自信をもってお勧めできます。






高級プレタのデザインは秀逸ですが、

同じ商品に継続性がないので、また欲しいと思っても、

手に入らない事がほとんどで、残念な思いをされた経験がある方も

結構いらっしゃるのではないでしょうか?



Kさんもその1人で、良く似た物を見付けて買っても、

どことなく気に入らなくって、結局は着なくなってしまうそうです。



「いっそ、全く同じシャツを作りましょう!」

という事で、パターンを抜き取り、生地も全く同じ物を探しました。





「せっかくなら微調整しておきましょう!」

という事になって、伸びる素材(ニット)で仮縫させて頂きました。

オリジナルのシャツが更に良くなったので、Kさん(女性)大喜び、僕も嬉しいです。







先日のスカートも、Oさんが15年ほど前に購入されたもので、

似たようなものを見付けて、ウエスト位置や微妙な裾の広がり感が違い、

リフォームしてもシックリしない、そんな事が続いていた経緯もあってオーダーに至りました。



私事ですが、僕も以前、ナポリのチェントラーレ駅前の

ガリバルディ広場近くの青空市(朝市?)で手に入れた「20ユーロ」の靴が気に入って、

もう1足欲しくて、その翌年も翌々年も探したのですが見付ける事が出来ず、

結局、今オーダーで現物から木型を抜いて作ってもらっています。



オーダーの目的って人によって色々あると思うのですが、

こういうスタイルが最近多い気がします。






Oさんのスカートは、

いつも同じスタイルでのオーダーです。

今回はチェックなので、柄をどう差し込むのかで悩みましたが、

もしかしたら、同じ柄でジャケットも、、との事で、バイアス取りするのは止めました。





理由は、、可愛くなりすぎるから。ちなみに、、

スコットランドのジャケット地でお仕立てさせて頂きました。

画像からは解りませんが、裾がフレアーになっていて、凄く贅沢なシルエットです。

だって、、タイトスカートに比べて、生地の長さが倍近く必要ですから。






またまた面白い事やってます。

きっと皆さんに気に入ってもらえると思います。

オーダーに求めるものって何ですか?格好よさ?着用感?

いつもと同じ事のように見えますが、新たな試み、純正チューンドスーツ!