ラルフローレンの仕立て直し

随分と進んできて、もう少しです!
着丈を短くする為に、腰のポケットを移動しました。
このポケットは表側に付いているのですが、見返側(裏側)にも
このポケットよりも小さいポケットが付いているので、先にそちらを移動してから、
表の方を移動させました。革のトリミングが硬いので、太い針に替えて動力ミシンを手回しで縫います。


次に着丈(後丈)を短くするのですが、
バックベルト位置を上に移動したいリクエストですが、
これがまた厄介で、身頃の上にベルトが貼り付けられているのではなく、
後身頃の生地を上下に分断するように挟み込まれているので、上に移動しようとすると、
バックベルトよりも上の後身頃でカットし、ベルトから下全体を移動して上に移動しなければなりません。
画像のように先に背中だけ短くしたので、両脇は長いままです
これから両脇を短くして着丈を合わせ、フロントカーブへとラインをつなげます。


Tさんが体重を落とされた事と、スリムフィットにされたいとの事で、
今回は、かなり肩巾や身巾を詰めなければなりません。


身頃側のアームホールと、袖側のアームホールが合わなくなるので、
袖側の線を引きなおして、見え方と着用感せめぎ合いの中でバランスを考えて袖を付けます。


肩巾や上胸巾を詰めたので、
ガンパッチも、バランスを考えてサイズ変更しました。(まだ、解いた後の糸の縫い目が残っています)
最初から作るより、手間は数倍かかる事になるのですが、Oさんが愛着をお持ちの
ジャケットですから、やるならトコトンやる!精神で頑張ります。


あと、もう少しで完成です!
Oさん、長らくお待たせして申し訳ありません!!