手間暇かける

テーマ〝手間暇かける〟で今朝の読売新聞に、
お客様Kさんが取材され、写真入りで掲載して頂きました。
現代は効率を重視するあまり、衣食住に〝豊かさ〟が失われてしまい、
挙句の果て結局、不経済な事をしている、、
もう一度、生活の衣食住に〝手間暇〟を見直してみませんか?という趣旨の記事です。
Kさんと僕は、お金の使い方が似ています。
中途半端なモノを買うと雑に扱ったり、時には着なくなったり、、
そんなセーターを10枚買うなら、そのお金で自分が本当に気に入った1枚を買う。
不経済に思える買い物も〝大切に〟10倍長く着れば同じ。
それじゃあ、僕らはそっちを選びたい。
その方が着ていて豊かな気持ちになるし、永く着るためのお手入れ方法も自然と身に付く。
手当たり次第手に入れ〝使い捨て〟ると、こんな知識も身に付かない。
実はそこに〝無駄の美学〟があるんやもんな~、って
そんな話をウダウダと(笑)。
こんな価値観は服だけに限らず、衣食住の全てに共通するものだと思います。
Kさんが初めてマッセアトゥーラにご来店下さった日は、
そんな話で盛り上がりました。
100円でも、自分にとって無駄なものは無駄だし、
100,000円でも、他人が何を言おうと、自分が価値を感じればお金を出せる。
お金の使い方に決して妥協したくないし、自分なりの〝使い方〟がある、、

マッセアトゥーラには色々なタイプのお客様がいらっしゃいますが、
店の基本スタンスは〝永く着ていただく〟洋服創りです。
その為には、生地を選んだり採寸を始める前に、
着る人のバックグラウンドというか、どんな場でどんな着方をされるのか、、
どんな思いでスーツを着られるのか、、
最初にそこを掛け違えてしまうと、本当に満足してもらえる洋服は生まれないと思います。
だから〝ビスポーク〟が必要なんだなって。
最後になりましたが、
取材にご協力下さったKさん、ありがとうございました。
記者のYさん、そしてご紹介下さった『仕立て屋繁田勇』のハジメさん、
皆さま、本当にありがとうございました。
これからも宜しくお願い致します。