幼少の頃、電卓が不思議でたまりませんでした。
その小さな箱の中身は、いったいどうなっているの?なんて。
その頃から分解グセのあった僕は、裏のネジを外しては戻らなくなって、、(苦笑)
でも、電卓は分解し甲斐がなくて、
緑色の板に細かい部品がチョコッと付いてるだけで、ガックリしたのを覚えています。
それも既に、30年以上も昔の話になってしまいました、、
その頃の電卓を引っ張り出してきて改めて見ると、今とは全然違います。
今の電卓で言うと、例えばシャープの計算ドリル付き電卓なんて、
打ち易くて機能的なのに、異常に安い!
でもデザイン性なんて皆無だし、安っぽいし、ダサい!(←ごめんなさい、シャープさん!)
そんな中、今現在入手可能なデザイン秀逸な電卓となると限られてしまうんですよね。
このブラウンのETS77も、間違いなくそのうちの1つだと思います。
これは1981年発売の、MoMAのパーマネントコレクションにも選ばれたET55をベースに、
生みの親であるディートリッヒ・ルブスが、更に改良を加えてデザインしたものです。
しかし今となっては、いくらデザイン的に秀逸であっても、
使い易さでは、シャープの計算ドリル付き電卓に軍杯があがりそうです(笑)。
日本だと、いくら優れたものがあっても、すぐにモデルチェンジしてしまいます。
国産車のモデルチェンジが、いい例だと思います。
フルモデルチェンジすると、同じ名前でも、全く別物(苦笑)。
このETS77、キーを押した時の操作感など、機能的な部分が改良されたとしても、
アイデンティティーを失うことなく、
ブラウン電卓の歴史を積み上げていって欲しいですね。