アンジェロフスコのセッテピエゲ

アンジェロフスコのセッテピエゲが入荷しました!

以前、ナポリのマリネッラにセッテピエゲで仕立てて欲しいと依頼した時は、
「日本人はセッテ好きだねぇ~。弱いからやめときなよ~」って言われたのですが、
そもそもイタリア語で「7つ折り」を意味する『セッテピエゲ』は、
20世紀の初め、英国上流階級がスカーフを折り重ね
ネクタイのようにして使っていたとされる、ネクタイのルーツです。

スカーフを折り畳んだところをイメージしてみて下さい。
ふわふわとした感じがしませんか?

セッテピエゲは、見た目の豊かさと、締め心地を優先し、
シルク地そのものの質感を生かすために、
ネクタイの復元力を高める補助材であるウールの芯地を使いません。
通常のネクタイの倍にあたる正方形の1枚生地を、ファット・ア・マーノ(手仕事)で、
職人が家で1本1本、手で作っています。

今回のアンジェロフスコのセッテピエゲは、
ドッシリした素材を使っているので、充分ビジネス使いに対応します。
僕のイメージでは、イタリアのサルトリアが仕立てる洋服の、ネクタイバージョンです。
ウエイトのある、シッカリ打ち込まれた生地を柔らかく仕立て上げるイタリアンテーラーリング、
そのもののような気がします。柔らかな生地を更に柔らかく仕立てる方法もありますが、僕は前者が好みです。

イタリアでも、この製法でネクタイを作る事の出来る職人が少なくなってきているそうですので、
この機会に、是非お試し下さい!