Kさんお気に入りの襟元をしたシャツです。





タイスペースへのネクタイの納まり、衿の開き具合、衿の高さ、、

どれをとってもイメージ通りらしいのですが、

既製服なので、サイズが合わない!

という事で、今までマッセアトゥーラで作らせて頂いてたシャツのボディーに、

今回はKさんのシャツをお借りして、この襟元を移植しました。(笑)

出来上がったシャツ、写真を取り忘れましたが、、





替わりにKさんの愛車の写真です。(笑)

メチャクチャ綺麗なブルーですね、、僕も大好きな色です。








個性的な〝エグミ〟のある生地に黒蝶貝の釦。

このボタンは、よく使っています。





何かの画像でイタリアの国旗が入ったものをお持ちになられたHさん。

「俺は日本男児だから!」との事で日の丸に。(笑)





実際の刺繍を入れる前に、

サンプルを作って、調整しています。

右のサンプルでは枠やイニシャルの色が黒ですが、

左では濃紺に変更し、ネームのレイアウトや大きさも変更しています。

画像では伝わりにくいですが、こんな微妙な事が見た目を大きく変えることが分かります。





次のシャツは、ご自身のオリジナルボタンを作成され、

いつも袖口には、このボタンが鎮座します。

ご自身の〝M〟というイニシャル。





お客様のリクエストで、楽しませて頂いてます♪

みなさん、これからも楽しいリクエスト、お待ちしています。






緯糸/120番綿双糸、経糸/100番麻単糸の綿麻混紡素材。
スラブ(節)が出ていて、涼しげな雰囲気です。
でも、その経糸も100番と細いので、スラブの出方も繊細というか、上品です。
ちなみにUさんからご注文頂いた、伊『カンクリーニ』の素材です。
毎度の事ですが、裁断前に糊抜きの意味も兼ねて、お湯で縮絨したのですが、
濡れると、麻素材特有のシッカリ感が出ます。
洗濯の際は、脱水を途中で止めた状態で乾かした方が、
皺が入りにくく、アイロンが楽チン。
ただし、、生乾き状態でのアイロン掛けは縮みを起こす原因になりますから、
しっかり引き伸ばしてから、もしくは手を出さないで下さい。(笑)



今日はネタ切れにつき、手抜き更新させて頂きます。

で、、シャツの復習です。(笑)



Kさんが最近オーダーされるシャツは、ほとんどクレリックです。

この襟型はKさんのオリジナルです。

英国製のacornの生地なので、雰囲気も英国風にしました。

背中のサイドダーツは取らずに、絞れる限界までビシッと絞っています。

襟腰が高目なので、少々イタリアの匂いはしますが、、

ちなみに、このシャツは1人の熟練した職人さんに丸縫いしてもらってます。







カテゴリーに新しく、『シャツ』を設定しました。

今までの内容も変更してあります。

カテゴリー分類はどうすれば見やすくなるのか、ほんと迷います。






Hさんのこのシャツは、フィレンツェのブジェッリさんのシャツをお借りし、

マッセアトゥーラ流にフィッティングを昇華させていった物です。

まさにコラボレーション、フルオーダーです。(笑)

社章を取り入れてオーダーされた釦を頂き、それを袖口に縫い付けました。

どのシャツの袖口にも、Hさんはいつもこのボタンなのです。





フルオーダーと云っても、何を基準にするか、、

仮縫が付いている事をフルオーダーだと云う方もいらっしゃれば、

いちからパターンを起こしてこそフルオーダーと言う方もいらっしゃいます。

中には手縫いでありさえすれば、フルオーダーだと思ってらっしゃる方もおられます。



僕の考えは、着る人の意思がカタチにされているか?

手段はどうであれ、結果としてそれが果たせているかどうか、、

この仕事を続けてきて、、

今、行き着いているスタイル、それが今のマッセアトゥーラ流です。



日本では〝注文〟の事をORDERと言いますが、

英語では、それをBESPOKEと言います。

その語源は、『be+spoken』=『対話をすること、話をすること』です。
なるほど、、言葉の成り立ちって、深い意味がありますね。






acornのシャツ地から、2種類のピンクのストライプを各1着ずつご注文され、
襟とカフを入れ替えて2枚のシャツをオーダーされました。






1枚はボタンダウンカラーで、
身頃には太目のストライプを、そして襟&カフには細目を配し、
もう1着は、セミワイドスプレッドにし、
そして、身頃と襟&カフの組み合わせを逆にしました。


この2種類の生地を使ったシャツは、
遠くから見ても同じトーンになるようなストライプを選びましたから、
パッと見は無地のピンクのシャツに仕上がっています。
あえて目立たさないYさんの遊び心です♪






ちなみに画像の釦は真珠の母貝である〝白蝶貝〟から削り出したボタンです。





イタリアの老舗カンクリーニCANCLINIのシャツ地です。
このカンクリーニの本社は、ミラノから北へ50キロの所に位置する、
避暑地として有名なコモ湖の近くにあります。

高品質なエジプト綿の極細コンパクトヤーンを高密度に織り上げるので、
独特のハリとコシがあるのがカンクリーニの特徴です。
イタリアらしい鮮やかな発色に目を奪われるブランドも多いようで、
エルメス、グッチ、ルイヴィトン、ディオールなどが顧客に名を連ねているそうです。
今までにも、カンクリーニのシャツ地は取り扱っていましたが、
それはシャツ地屋さんのセレクトしたものでしたから、
フルコレクションを見るのは初めてです。
僕が着ている、大好きなパープルのロンドンストライプも、
もうないのかと思っていたら、フルコレクションの中では健在でした。

同色系で柄違いが多く、見ていて楽しいですね。
人気の白シャツも、複雑で独特なドビー柄が多く、目を引きます。
今回この中から15色ほど注文しましたので、お楽しみに!
茶やパープルって少ないので、必見です。

【2005年1月】
出張の際に訪れたコモ湖。
夏の避暑地も、真冬には極寒の地に、、
ヨーロッパの貴族や芸術家たちが、
バカンスを過ごしてきた風光明媚な場所、コモ湖。
美しい別荘が立ち並ぶコモ湖畔の風景も、冬にはこんなんです。(笑)
この向こう側、もう少し行けばスイスです。


これからの季節、シャツ1枚で着る機会も多いと思いますが、
こんなカラフルなシャツ地ってどうですか?
オーダーシャツの生地って、
ネクタイを締めて着るようなベーシックなものが多いので、
こういったバリエーションは珍しいです。


どうですか、見てるだけでウキウキしてきませんか!(笑)




綿麻素材や、ボイル素材、鹿の子素材と、
色ばかりか、組織的にも面白い素材が多いのも特徴です。




カラフルな色が目立ちますが、
スケスケのボイル素材の真っ黒の織り柄や、
鹿の子の濃茶色とか、結構渋め系?ゲイファッション系?の(笑)
個性的で上品な生地もありますよ~




一旦、今週末には手元から離れてゆきますので、
ご興味のある方は、お早めにお願いします。





昨日、今日、そして今までにも、何人もの方から、
「シャツの仮縫って出来ますか?」とご質問を頂いてきましたが、
申し訳ありません、マッセアトゥーラのシャツは仮縫をお付けしておりません
というか、僕は経験上、必要ないと思います。


シルエットをイメージする為に、皆さまと色々と打ち合わせをしますので、
仮縫がなくても最初の1枚目で大抵はご満足頂けているようです。
そう言って頂くので、そう信じています。(笑)
仮に仮縫いをしても、正直なところ、
皆さんイメージ湧きますか?着心地が分かりますか?






微妙な調整は2着目以降で行ないますが、それも大体はミリ単位。
初回の採寸で、イメージに近いシャツがあれば、
それを着て頂いて、ピンを打って、お好みのフィット感に近づけますので、
その作業が仮縫の代わりだと思って頂ければと思います。
もちろんイメージに近いシャツがなくても、ご心配はご無用です。




今日採寸のTさん、撮影ご協力ありがとうございます!

僕は自分の経験上、
仮縫をしても、それほど意味はないと思っているのですが、
仮縫いを経験された皆さまは如何ですか?


これ、自慢ですが(笑)、
先週の土曜日にスーツをお渡しのFさんから頂いた言葉、、
「期待はしていましたが、まさか1着目でここまで合うとは思ってませんでした。
今までの仮縫って何だったのって、正直驚いてます。」
ここからが更に自慢ですが!(爆)
Fさんは今まで、オーダー界をリードする某超有名店で8年間もの間、
フルオーダーをしてこられたそうです。
こればかりは、たまらなく嬉しかったですね、、
Fさん、ありがとうございます!


ただ、その結果は僕だけの力ではなく、Fさんのご協力があったからです。
オーダースーツは着る側と作る側のコラボレートでしか生まない、、
既製服のように、現物確認で手に入れるものではなく、
自らが、自らの意思で着るスーツですから。







マッセアトゥーラのシャツをお願いしている職人のYさんを紹介します。
といっても、ご本人ではなく、シャツの方です。(笑)


このシャツを仕立て、かれこれ10年近く着ているそうです。
襟とカフが擦り切れ、交換されました
質感の似た手持ちのソリッドピンク地が足らなかったので、
傷んでないカフの外側はそのままで、裏側だけ交換されています。
自分の物は適当みたいで、ミシン目ガタガタです。(苦笑)




襟は、襟腰も襟ハネも擦り切れたので、全て交換されています。
こちらは生地が足りたので、全部交換!
画像では判り難いですが、襟先と身頃が擦れて、薄くなってきています。
ここまで着倒されたシャツは、僕も初めて見ました。


僕が、「どうして白のクレリックにしなかったんですか?」って聞くと、
Yさん曰く、「白やと在り来たりやん、、でも、これやとちょと明る過ぎやなぁ~」と、
苦笑いされてました。(笑)






おまけ画像です、、
こんな懐かしいナンバー、久し振りに見ました。
当時のナンバーを付けたこの車、1955年式の初代クラウンみたいですね。




思いを持って〝永く使う〟って、、大切ですね。
ということで、今日はオチも綺麗に終わらせて頂きま~す。