今年のマッセアトゥーラのベストセラーモデル!

E・ゼニアのBEST(内蒙古産カシミア100%)のジャケットです。





画像は今季ご注文頂いた8着のうちの1着、

10年来のお付き合いを頂いている京都のMさん分です。

カンクリーニのライトブルーのコットンフランネル素材のBDシャツと、

ライトウエイトミディアムグレーフランネルのパンツも同時にご注文下さいました。

66歳になられるMさんは、これを着られ、きっと祇園の街に消えていかれる事でしょう。(笑)

Mさんのような、粋なオ・ヤ・ジには、ホント憧れます!





願わくば実際に着て頂き、Mさんにご登場頂きたかったのですが、

「祇園で顔が差すとアカンさかいなぁ~」と、これまた粋なお断りを頂きました。(爆)

画像のご協力を頂けただけでも感謝いたします。

Mさん、どうもありがとうございました!






Kさんのリクエストで生まれたダブルブレストのピークドラペルのジッレです。

ダブルの場合、裾ストレートが基本で、ボテッと見えがちなので、

ウエストがシェイプされて見えるようなバランスにして、

襟のカーブはクラシックに膨らみを持たせ、

クラシックモダーンな感じ。(笑)





ベストのラペルと同じく、ジャケットもピークドラペルですが、

こちらは真正面から見た時にショルダーラインに乗るようにとのご希望です。

生地もそうですが、かなりインパクトのあるデザインになりましたね。

この生地、チョコレートブラウンにラベンダーのストライプという、艶っぽい配色です。

(※コルノが織り込まれたタイはマリネッラです!)





ちなみに、英国ではウエストコート(Waistcoat)、

フランスではジレ(Gilet)、そしてアメリカでベスト(Vest)、

イタリアはジッレ(Gile)、パンチオット(Panciotto)と呼び方が変わります。






ヌードバスト104で、ドロップ3!

どこまでタイトに魅せられるか、、勝負です。

Kさん、ここからトコトン頑張りますので、任せて下さいね!(笑)








今頃ですが、先週お渡しのKさんのスーツです。

ご希望のヴィンテージ生地が見付かり、即決めでご注文頂いたものです。





1970年代前半の生地で、パッと見で、濃紺か黒か微妙な雰囲気。

光の当たり加減で様々な表情を見せてくれます。

凝った織りならではの表情ですね。





Kさん、撮影ご協力ありがとうございました!






Mさんが選ばれた紡毛(ウールン)フランネルでの仮縫。

今までのビスポクチュールでのオーダーでスタイルが完成していたので、

採寸はせず、いきなり仮縫させて頂いたのですが、予想通り、微調整程度で済みました。





袖山は割らずに、差し込みにしてタップリとイセを入れ、

垂れ綿もしっかり入れるのですが、仮縫の状態から出来上がりを期待させてくれます。





少しづつ、少しづつ馴染むウールンフランネルだからこそ、

今回は、ビスポクチュールより更に柔らかな仕立てであるナポリクチュールを

着慣らしてゆく覚悟で選ばれたようです。

ダキ落ち皺は消します。








クラシックとモダーンを融合したようなイメージをご希望のKさんの3ピース。

僕なりの解釈でKさんのイメージをチューニングさせて頂き、

今日の仮縫で、とことん確認をさせて頂きました。

特に、、ベストは期待大!です。(笑)



仮縫に没頭してしまって、

ご着用時の写真を撮り忘れてしまいました。

紫っぽい何とも言えないブラウンに、ライラックのストライプ。





Kさん、本日は仮縫に長ら~くお付き合い頂きまして、ありがとうございます。

回を重ねる毎に採寸時間は減り、遂には生地選びだけに!?

でも、、仮縫がなくなると、物足りませんか?



目的は仮縫ではなく、

自分のイメージ通りの洋服が、

毎回ブレなく仕立てあがる事だと思います。

ありがとうございました!楽しみにしていて下さいね!!

撮り忘れた写真は、出来上がったスーツ姿にてお披露目させて下さい。






Tさんのスーツは英国を意識し、硬目の本馬須毛芯を使って、

イングリッシュドレープ(バストドレープ)が出るようなカッティングにしました。

ですから実寸に対するゆとり寸も、イタリアンクラシックstyleよりも、多くとっています。



Vゾーンに見える襟付きベストの見え方をはじめ、

仮縫いの際に、全体の見た目のバランスをご確認頂いたので、

ご試着の際、「イメージ通りの仕上がり、背筋が伸びる着用感です」と言ってもらいました。

低めの2ボタンスタイルで、生地も含めてダンディーな仕上がりになりました。

胸ポケットも、ラペルに懸からないよう調整した箱ポケットです。





ウエストシェイプも強めですが、

バストドレープをゆったり稼いだせいもあって、

実寸に対するゆとり寸は14cmですが、ドロップ7となっています。





ウエストも、ベルトレスの〝ヘンリープール仕様〟のサイドアジャスター付きです。

これは、以前ヘンリープールの英国製ビスポークスーツをベースに、

ライセンス物を企画する際に取り入れた仕様と同じです。





ミッドナイトブルーのガッシリした英国地、

少々手強い着用感ですが、少しずつ馴染ませていって下さい。

この未完成のスーツ、Tさんが着て馴染ませて少しずつ完成に近づいてゆきますから。

※このスーツ、ハンドクチュールType1による、2ボタンのシングル3ピースです。






今日は、京都のKさんからご注文を頂いたパイプバッグの〝1度目の仮縫〟でした。





このバッグは、パイプを収納する為に生まれた道具。

主役はパイプであって、バッグはあくまで脇役でしかないという考え。

従って、バッグのデザインよりも、パイプを収納して開いた状態での見栄えを最優先する。

これが、今回のバッグ作りのイメージメイキングのベースとなっています。



デザインされている事を感じさせないデザインを目指して、

あくまで細部のデザインを目立たせるのではなく、全体のイメージを優先させます。

その為にはレザーのセレクトをはじめ、質感や作り込みも大切です。





仮縫は2度行ないます。

今日は細部に渡って話しこんだので、

次回の仮縫が楽しみですね。Kさん、楽しみにしてて下さい!



※ベルトを取り去って、位置を変えたり、、楽しかったです!!






Kさんがひと目惚れされた、細畝のオフホワイトコーデュロイのジャケットです。

以前から、オフホワイトジャケットを狙っておられたのですが、

この生地を見た瞬間、Kさんのテンションはレッドゾーンへ突入でした!

ちなみにコレ、



スタイルは、Kさんお決まりの3ボタン中1つ掛けです。

このジャケットに、白いダッフルコートを着ようかな?との事でした。

ボトムには、501の〝ホワイトデニム〟なんかを合わせてホワイトグラデーション。

冬の白装束は、黒一辺倒になる季節だけに、華やかな雰囲気になりますね。






Kさんのベスト付きツイードジャケットは、

ロンドンのボンドストリートにあるウールンマーチャント、

ウィリアム・ビル(William Bill)のドネガルツイードを使っています。

今年の冬物ツイードのご注文いちばん乗り、お渡し一番乗りは、Kさんです!(笑)





デニムにボタンダウンを合わせ、

それにベストを着て、上からジャケットを着る。

真冬は、更にその上から、シェラの60/40マウンテンパーカーを着る、、



そんなスタイルを完成させる為にご注文頂いたもの。

ファッションに年季の入ったKさんならではのレイヤードですね。

それに加えて僭越ながら、僕の好きなレイヤードもお伝えしておきました。(笑)



こんなガシガシのツイードは、ガンガン着て下さいね!

白洲次郎氏によると、「ツイードを着て初めてジェントルマンである。」と。

そして、「ツイードなんて、あんなものはね、買ってすぐ着るものじゃないよ。3年くらい、

軒先に干したり、雨ざらしにしておいて、くたびれた頃に着るんだよ。」なんて、、

白洲次郎さんが三宅一生さんに、そんな風に言ったそうですよ。

短気な白洲さんらしいコメントですね。(笑)



僕は、自分と一緒に歳をとってゆく物が好きなので、5年くらい着込んで

自分の体に馴染んだ、クッタリしたツイードが好きです。

ガンガン着て、気が付いたら馴染んでいた、、

その方が、僕は好きですね。