マリネッラのタイは、見た目は普通のタイですが、世界中にVIPな顧客を持ちます。
素材は、イタリアと云えば真っ先に思い浮かべられるコモ産ではなく、
主に、英国のデイヴィッド・エバンスから供給を受けています。
それを、ナポリのサンタルチア港のすぐそばの自社工房で縫い上げ、
すぐ隣にある間口3mほどの店舗で販売されます。(小さくても重厚な店作りですが、、)

工房には、目が細かく打ち込みのしっかりした
デイヴィッド・エバンスの生地が山のように積み上げられています。
そこで出来上がったネクタイは、何と言っても生地と芯地のバランスが良く、
持つ者だけが味わえる、最高の締め心地を提供してくれます。
柄に関しても、1つの柄からは4本しか取れないそうで、
「同じタイを締めた人を目にする事はない。」
と言われている事も魅力の1つです。
見た目は普通のタイですが、絞めると、とても上質な表情になります。
そんな、「自分自身にしか分からない〝良質なもの〟を身に付ける。」という哲学。
マリネッラのタイは、そんな人たちの思いを叶えるネクタイ。

ナポレターノは、マリネッラのネクタイだけは、
たとえ擦り切れても、棄てないで大切に持っておくと聞きます。
イタリアのオヤジが格好いいのは
彼らが〝老いる〟のではなく〝成熟〟するからだと思います。
毎年流行を追う事も、1つのスタイルですが、自分のスタイル(=美意識)を、
何年もかかって積み重ねる事の方が僕は好きです。
その上で流行も分かっている、なんて最高。
流行を嫌う事も、流行を分かった人が言うと格好いいですが、
それだけでは偏っている、逃げじゃないかな?と、僕は思うのですが、、

イタリアに行くと、そんなオヤジにこそ、、もっと言うと、
老人にこそ、美しさや色っぽさを感じる理由はそんな所にあるのではないでしょうか。

マリネッラのネクタイ、
20本ちょっとだけ厳選して仕入れましたので、ご興味のある方は是非。
ナポリに行くと、少しずつですが買い付けてきますね
出来ることなら、毎年買い続けられれば、、



今日届いた内の2着です。







このベルベットスーツの袖は肘巾を狭く袖口フレアにしてあります。

パンツも膝巾を細くして、裾は若干フレアにしてあります。

こんな雰囲気も艶っぽくて新鮮です。







次は これも最近 ご要望が増えていますが、

クラシコっぽくボタンを重ねず ピッタリくっ付けて並べています。

これはお好みですが 袖ボタンの重ね付けは最近見飽きた感じがするのか、

こちらをご希望される方も少しずつ増えています。

それにこのスーツはDカンも入れていません。

僕個人としては、流行に関係なく重ねボタンのこじんまりとした

バランスが好きなのですが、、



この2着はどちらも特徴的なのですが、

店に置いてあるボディーに合わないせいで

ラインナップでご紹介させて頂く事ができなくて、

ダイアリーで紹介させて頂きました。

今日お渡しの2枚の白いシャツ。

どちらも特徴的な生地、そしてデザインです。







左のメンズは、生地はカルゼ

袖はWカフスの Wボタンで、襟は ロングポイントのピンホールです。



右のレディースは、ブロードのダイア柄です。 

前立巾がとても狭くて、カフスデザインもスタイリッシュです。



タイトで 綺麗なシルエットは、貴方だけの型紙を引くからこそ成せる、

職人技です。

シャツの型紙も、スーツ同様、オーダー回数を重ねる度に洗練されていきます。



襟型やカフスのデザインは、お気に入りのシャツの COPYを取らせて頂き、

お作りする事も可能ですから、是非ご相談下さい。








三重県のYさんからお電話を頂き、生地を送らせて頂くことに。

Yさんの型紙は今までのご来店で完成済みです。

一緒にあれこれイメージしながら作れなくて残念ですが

今シーズンはお仕事が忙しくてご来店頂けないと云うことです。







この画像は 福岡のTさんのスーツです。

Tさんはご注文時はいつもご来店下さり、お渡し時は発送をご希望されます。

Tさんの型紙は もう既に完成していますから

シルエットやディーテールについてはご注文時に話し合いながら決めています。







本日ハンガー便で発送のスーツは全てご遠方のお客様です。

Tさんのように ご注文時だけお越し頂ける方。

今回のYさんのように、どちらも電話やメールでのやり取りとなる方。

色んなパターンがありますが、「スーツの絶対条件」 である綺麗なシルエットは、

やはり肩・バストまわりのフィッティングなしには成り立ちません。

この辺りをご理解頂いてる皆さんは、最初は必ずご来店頂き

型紙を完成させるべく僕との信頼関係を築いて下さいます。

逆に言うと ここさえ押さえておけば、

あとはお電話やメールでのやり取りも可能となります。



Easyオーダ-やPatternオーダーのスーツと

マッセアトゥーラのスーツの違いを 感じ取って頂けて

リピーターになって下さるお客様が多い事も僕の自慢です。

お互いの信頼関係の中で これからも素敵な 『勝負服』 創りをさせて頂きたいと

願っています。

今日は面白そうなネタがなかったので、

以前にお作り頂いたモーニングの仮縫い風景を画像に選びました。











これは メルボルンカップの来賓として招かれたと仰る、

滋賀県栗東市のKさんにお作り頂いたものです。



日本の礼・略礼装の感覚は 世界では通用しませんので皆さんご注意下さいね。

時間帯によっても着るスーツは違ったり、色々な決まりがあるんですよ。

詳しくは ダイアリーでは書ききれないので

有名サイト タキシード会議にお任せします。

もちろん マッセアトゥーラにお問い合わせ頂いても構いませんよ!

日本の常識は世界の非常識です。



明日は毛芯 についての セミナーがありますので

終日、店舗はお休みを頂きます。

今週に入ってからだけで、ベルベット地での ご注文を5着も頂きました。

コットン100%、キュプラ &レーヨン、シルク&キュプラ、コットン&カシミヤと

色々なバリエーションがありますので ドレープ感や光沢感でお好みを見付けてさい。

でもいつも思うのですが流行に 飛びつく代わりに、

飽きるのも早いのが日本人なんですよね。

自分が好きな物は好きで 流行に惑わされず貫き通しましょう!




今日お電話で 「ビジネススーツも出来ますか?」と お問い合わせ頂きました。

お話を伺うと サイトのラインナップを見てそう感じられたようです。

改めてページを見てみると 確かに お洒落着としてお創り頂いた

スーツの登場が多いですね。



画像は今日お渡しのKさんのスーツですが ミッドナイトブルーのヘリンボーンと、

至ってオーソドックスで綺麗なスーツです。







本日、ラインナップ・オリジナルラインNo.19を立ち上げました。

今日届いたパンツの片方だけ裏返してあります。

白い部分は膝裏と呼び、通常は太腿の前側だけ

それも膝から少し下までしか張らないのですが、

これは総裏といって全面に張ってあります。

女性物では一般的なんですけどね。







全部張ることで、透ける素材の場合は 透けなかったり、

フラノやツイードのような伸びやすい生地では 膝が出にくくなったり、

冬には風を通さなかったり!?



こんな目に見えない部分も オーダーではご指定頂けます。

今日は東京のHさんが2年前にお仕立て下さったスーツを

リメイクに持ってきて下さいました。

保管してある採寸表を参考に、今のサイズも考慮しながら

希望のシルエットに創り直します。







何年か着て好みが変わったらリメイク! 

費用はかかりますが、全くの別物に生まれ変わります。

マッセアトゥーラでお仕立て頂いたスーツは

こうしてリメイクされるお客様が結構いらっしゃいます。

飽きたら捨てる 風潮がある中で、こうして大事に着て頂けるお客様文化も

マッセアトゥーラの自慢です。



下の画像はお客様別のカルテで、過去の採寸表を個別に

ファイルしてあります。

シルエットの好みが変わった場合は、リメイクで生まれ変わらせてみて下さい。

2度楽しめます♪




最初に謝ります、「ごめんなさい!」



ご注文頂いたレディース・フルオーダーシャツですが、

ボタンの付け間違いをしてしまいました。











上の画像は白蝶貝です。

でも Kさんのご希望は下の画像の黒蝶貝です。

そのせいで 1枚だけ納期遅れになってしまいました。

Kさん本当にごめんなさい。



貝釦の色は天然貝の色で、後で染めたものではありません。

釦によってシャツの見せる表情も変わります。

今後は十分に気をつけます。



ちなみにこのシャツ、イカ胸仕立てです。