1月12日にナポリでオーダーした、
マリネッラのタイが、今日到着しました!
梱包を解いたとたん、ナポリの空気が部屋中に充満!
サンタァアルゥウチィイアァ~♪、サンタァ~ルゥチィイアァ~♪♪
今回は、マリネッラではあまり数多くない無地物を中心に
20本程度を選んできました。
内容はこのブログで、改めて紹介させて頂きます。
2枚芯でオーダーしたタイプや、少しナローなタイプもあります。
自分用には、通常の148cmより5cm短い、143cmでオーダーしました。
マリネッラの現地情報も、あらためて!

最後にちょっと余談ですが、、
イタリアで最も有名な民謡『サンタ・ルチア』は、
ナポリの守護聖人・海の守り神「聖ルチア」を歌ったもので、
ナポリ湾に舟を浮かべて楽しんでいる~、そんな内容って知ってましたか?
また、ナポリのサンタ・ルチア港は、リオデジャネイロや香港と並ぶ、世界三大美港。
他にも世界三大夜景の1つにも数えられているとか、、僕も聞いた話です(笑)。
ナポリの風景も、あらためて紹介させて頂きますね♪



Sさんの2着目のシャツ、出来るだけ細く!とのご希望で

アームホールを小さくしたせいで、体のクセが顕著にシャツに影響を及ぼし、

脇の下、それも脇の真下ではなく、前身側だけが少し当たるように、、



職人さんと話をしたら、あっさり一言「じゃあ、少し大きくしたらいいですね」と。

いや、そうじゃなくて、、どうしてそう簡単に片付けるのか、

それとも悪気はなくって、それが当たり前なのか、、声にしかけたが止めた。



「アームホールのゆとり量はこの方の場合ですと5cmあれば足りています。

その証拠に前身側は当たっても、後身側、特に上のほうの肩のこの辺りは余ってます、、」



職人さんが「じゃあ、どうしたらいいの?」と言います。

「全体のバランスを考えれば5cmのゆとり量で足りていますので、この寸法を維持したまま

アームホールの形状を変えます。

余った後身側のラインはこうして、そして当たっている前身側はこう削って、、

鎌下で余ってる分は、鎌を浅くして、、、」

そうして修正が加えられたのが、この型紙ですが、画像では判り辛いですね。







出来上がってきたシャツに袖を通して頂いたのですが、問題解決してました。

全体に〝無駄なゆとり〟は見当たらず、胸もパァーンと張って見えます。



キツイ部分だけを見れば〝キツければ広げる〟で正解かもしれませんが、

今回のように、全体を見れば他の部分で余ってる場合があります。



それを見落としてしまうと、単純な解決方法を取ることに。

手間はかかりますが、この手間を惜しむと

良い服は生まれません。






何と10ヵ月ぶりに、『お客様登場』を更新しました!!

矢野さん、ご協力ありがとうございました!

そしてWolverinesさん、長らくトップを飾って頂きありがとうございました。






せっかく作ったホームページなので、呼吸を止めないようにと思うのですが、

日々の仕事に追われて、なかなか思うように進みません。

今シーズンはワクワクする服をたくさんご注文頂いたので、『商品紹介』のコーナーで

紹介させて頂きたかったのですが、納品前に撮影する時間がなくて、、

「誰かに任せれば?」というアドヴァイスも頂くのですが、

何から何まで自分でやらないと気がすまない性格には、自分でも疲れます(苦笑)。

「子供には出来るだけ本物を見せてやりたいんです」とおっしるSさん。

それで今日は、、記念日スーツの採寸に至った訳です。



生地を自分で選べるように、数冊のバンチ見本を渡しました。

M君が選んだのは、、偶然の符合?

お父さんが、以前にお仕立てされた生地と同じだったのです。



親子で同じ生地、同じデザイン、、そんなの見たことありますか?

オーダーならでは、という結果になりましたね。



そんな事よりも、お父さんと同じ生地を選んだ時点で、、

既に本物志向の要素は確定してますね(笑)。








昨年の7月に、このブログで紹介させて頂いた

銀ラメのピンストライプの生地を覚えてもらってますか?

このラメラメしくキラめく生地は、実はその生地の裏側なのです。



今日お越し下さったSさんは、「これくらいの方が華やかで、私の好みやわ~」と

言うことで、生地の裏側を使ってのご注文です♪



今回はパーティー用らしく、

こういう選択も〝あり〟ですよね。



今回のように裏が気に入って指定される事って、年に何着かはあるんです。

もちろん生地によっては、無理な場合もありますけどね。





この画像から、キラめき具合は伝わりますか?

画像に光を当てて頂くと、いっそう煌きますので、是非お試し下さい(笑)。

今日Oさんがお買い上げ下さったベルト、

長さ調整の為にカットして穴をあけるのですが、穴あけ用のポンチが無くって、、



お預かりして調整させて欲しい旨を伝えたところ、「何とかなるやろ~」と言って

カッターナイフとハサミを使って巧く調整されました。

それにしても良く穴が開いたものだと感心してしまいました(笑)。



Oさん、ありがとうございました。

本当なら僕がしないといけないことなのに、、、(苦笑)。







ちなみにこのベルト、以前にも紹介させて頂いたのですが

1枚ベルトとしては珍しいタイプです。



普通なら圧着で張り合わせてあるのですが、

これは裏側で袋縫いされていますので、剥がれません。



ドレスタイプなら、僕はステッチ無しのこんなタイプが大好きです。

素材もベビーカーフなので、ウエストにやわらかくしっとりと馴染みます。

もちろんカシミアの様な手触りも最高です(笑)。






皆さんは『縮絨/シュクジュウ』って知ってますか?

縮絨は、『地のし(地直し)』とか『スポンジング』とも云い、
布地の裁断前に、型崩れや寸法の狂い縮みを防ぐ為、一度洗って繊維を縮ませ、
安定した状態まで布地を縮めておく事を云います。

僕の場合、シャツ地は〝お湯〟でしっかり〝揉み洗い〟をします。
その結果、縦糸と横糸がより詰まった状態になって、
製品にした後、型崩れや縮みを防げます。

こんな風に、「縮め~詰まれ~」と念じつつ(笑)、しっかり揉み洗いして、、
それから、
脱水を掛けて直ぐに形を整えてアイロンを掛けます。
濡れた状態で急激に温度を加えると縮み易いからなんです。
洗濯表示で〝乾燥機は避けて下さい〟って書いてる物があるでしょ、
あれ、縮み易いからっていう理由もあるんです。

アイロンを掛けた後は、色が変っているでしょ(笑)。
縮み易い生地は、この作業を2回繰り返したりする場合もあります。
皆さんは決して濡れた状態でアイロンを掛けるのは止めて下さいね。
この情報を知りえたあなた!この知識をどう活用するか?
COTTONパンツの裾上げをする時、1度洗ってからお直しすると縮みも少ないですよ。
他にも色々と活用できそうですね♪




以前にもご紹介したヴィンテージのシャツ地です。

今週だけで3着のご注文を頂きましたが、残り僅かで、あと数枚になりました。







スーツ地のヴィンテージは、よく話題になりますが、

シャツ地のVintageをご存知の方は少ないのではないでしょうか?



今日は以前のダイアリー(2004年9月3日)をそのままコピペさせて頂きます(笑)。

手抜きでごめんなさい。



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画像は、英国トーマスメイソン社(右)のヴィンテージ生地と、

伊アルビニ社(左)の生地です。







トーマスメイソン社は、’90年代の初めにアルビニ社に買収され、

今の生地はイタリアっぽく繊細な質感になっていますが、

この生地は 買収前に英国で織られたもので、

低速織機でしっかり打ち込まれた張りのある生地感です。



水洗いしてゆくにつれて段々と目が詰まり、光沢が増します。



その歴史が産業革命時代に遡るトーマスメイソン社のこんな希少な生地は、

その寿命を縮めないためにもクリーニングには出さずに家で水洗いをして下さい。



下の画像もヴィンテージ生地ですが、残すところ20着程になってきました。

(現在10枚をきり、画像の緑色のマルチストライプは終わりました)

マーティンソンのヴィンテージ生地を使った2Bスーツに入れたネームは、、、

Oさん!この遊び心、僕も大好きです♪



綺麗にシェイプされたウエストラインの画像も捨て難かったのですが、

僕も〝遊び心〟でこちらの画像を選びました(笑)。








ウールエキスポのビキャッシュで仕立てられる2着のコート。

デザインはチェスターフィールドと呼ばれる

正礼装で使われるコートです。



簡単に云うと、シングルのジャケットの着丈だけを長くしたデザインです。

唯一違うのは打ち合いが〝比翼仕立〟といって

ボタンを留めると、ボタンが隠れるようになっている事です。

それ以外は着丈を短く切ってしまえば、まさにシングルのジャケット。



正式には上襟にベルベットを張るのですが、今回のお2人は張られませんでした。

いきさつを話し出すと長くなるので、またの機会に(笑)、、



ゆったりしたシルエットの多いチェスターフィールドですが、

オーダーならでは、ウエストシェイプの効いたシェイプドシルエットに仕立てませんか?