今日は、デザイナーのFさんからスーツをご注文頂きました。
ご注文時のFさんとの打合せでは、
いつもノリノリな気分で、話は進んでゆきます。


Fさんの今回ご注文のスーツのイメージコンセプト、
また、その中で、マッセアトゥーラとしてどのようなイメージを提供したいのか、
Fさんと話し合ってゆく中で、イメージが固まってゆきます。


洗練されているだけではなく、魅せるスーツ、、
自己満足に留まらない、そんなグローバルなスーツを創ろう!
美しいデザインは飽きませんよね♪


そんな中で今日話題に出たのが、昔の北欧の家具
モダンデザインが手掛けられ始めた頃にデザインされた物ばかり。
そんな昔の物でも、今でもお洒落な美しいデザインとされている物たちです。
美しいデザインは時代がどう変わろうと、
色褪せることなく、永遠(エタニティー)なモノです。




店内にある50年代のハンスJウェグナーのチェスト
シンプルなデザインながら、完成されたプロポーションです。
チーク材とオーク材のコンビネーションの組み合わせは遊び心があります。
これをチープなデザインでやってしまうと、それこそ余計にチープな雰囲気になると思います。
綺麗と感じるものって、シンプルなデザインが多いですが、それが難しいんですよね。




最近、分野は違えど、デザインとは?について話す機会が多いのですが、
物を創造する人たちとは、どこか通じるところがあって、
話は尽きる事がありません。


そんな〝ワクワク〟する時間から、
モノ創り(創造)は満足のゆくものになる事が多いです。
デザイン云々ではなく、物を創造するって、そんなワクワク感が大切ですね。


誠に勝手ながら、明日はお休みを頂きます。
マッセアトゥーラは通常カレンダー通りの営業ですが、
明日はお休みを頂き、その分を5月3日に振り替えさせて頂きます。
何卒ご了承頂けますよう、宜しくお願い致します。







以前、撮り貯めていたMさんのスーツです。(笑)
Mさんがご注文下さるのは、ほとんどがダブルのスーツです。
バストは、イングリッシュドレープ(バストの膨らみ)を効かせていますので、
トルソーとサイズが合ってないため、バスト周りに変な皺が出てますが、、
実際にMさんが着られると、バシッと決まります!


ウエストシェイプの効いた、タイトな仕上がりなので、
Mさんが着られて初めて、スタイリッシュなシルエットが生まれます。




巾の広い、ゴージも高めの襟が、一層華やかに胸元を演出しています。




これはMさんのご愛嬌!
毎回、着用期間を入れさせて頂いております。(笑)
次回からは、お仕立ての通算着数も入れる事になりました。(爆)







イタリアの老舗カンクリーニCANCLINIのシャツ地です。
このカンクリーニの本社は、ミラノから北へ50キロの所に位置する、
避暑地として有名なコモ湖の近くにあります。

高品質なエジプト綿の極細コンパクトヤーンを高密度に織り上げるので、
独特のハリとコシがあるのがカンクリーニの特徴です。
イタリアらしい鮮やかな発色に目を奪われるブランドも多いようで、
エルメス、グッチ、ルイヴィトン、ディオールなどが顧客に名を連ねているそうです。
今までにも、カンクリーニのシャツ地は取り扱っていましたが、
それはシャツ地屋さんのセレクトしたものでしたから、
フルコレクションを見るのは初めてです。
僕が着ている、大好きなパープルのロンドンストライプも、
もうないのかと思っていたら、フルコレクションの中では健在でした。

同色系で柄違いが多く、見ていて楽しいですね。
人気の白シャツも、複雑で独特なドビー柄が多く、目を引きます。
今回この中から15色ほど注文しましたので、お楽しみに!
茶やパープルって少ないので、必見です。

【2005年1月】
出張の際に訪れたコモ湖。
夏の避暑地も、真冬には極寒の地に、、
ヨーロッパの貴族や芸術家たちが、
バカンスを過ごしてきた風光明媚な場所、コモ湖。
美しい別荘が立ち並ぶコモ湖畔の風景も、冬にはこんなんです。(笑)
この向こう側、もう少し行けばスイスです。


これからの季節、シャツ1枚で着る機会も多いと思いますが、
こんなカラフルなシャツ地ってどうですか?
オーダーシャツの生地って、
ネクタイを締めて着るようなベーシックなものが多いので、
こういったバリエーションは珍しいです。


どうですか、見てるだけでウキウキしてきませんか!(笑)




綿麻素材や、ボイル素材、鹿の子素材と、
色ばかりか、組織的にも面白い素材が多いのも特徴です。




カラフルな色が目立ちますが、
スケスケのボイル素材の真っ黒の織り柄や、
鹿の子の濃茶色とか、結構渋め系?ゲイファッション系?の(笑)
個性的で上品な生地もありますよ~




一旦、今週末には手元から離れてゆきますので、
ご興味のある方は、お早めにお願いします。





今日お渡しのAさんのスーツです!
せっかくご協力を頂いたのに、僕の写真のせいで、雰囲気が伝わりません。
華やかなナス紺地に、パープルのピンストライプが入ったスーツです。
合わせられたシャツは、ストライプとほぼ同色のソリッドタイプ。
極めつけはパープルグラデーションのレジメンタルタイ!!
全身を、紺~パープルのグラデーションでまとめられていて、とても綺麗です。


で、、今日の話題はそういう事ではなくて(笑)
この、フロントカットです。




これはAさん自ら線を引かれたラインを使っています。
更にそのラインを、Aさんのお好み通り〝逃がさず〟ストレートに落としています。
ちなみにパンツは、Aさんご定番のフルフレアータイプで、
膝23cm、裾28cmです。


そして次ぎ、今日の2着目で~す♪
Yさんお気に入りの、
自前の『ストラネス』のテーラードジャケットのフロントカットを
そのまんま、コピーしてしまいした。(笑)
ほぼ直角に近い独特のフロントカットは〝逃がさず〟ストンと落としています。


それとは対照的に、バストラインは、よりグラマラスに見せるため、
ラペルの返り線が外側に開くよう細部を調整しています。
女性の場合、逆に、、
ラインを隠して欲しい方もいらっしゃると思いますので、ご相談下さいね。




蛇足ですが、、
第二ボタンからバストのアウトラインに沿って、脇から肩先を目掛けて、
ボリューム感のある、綺麗なドレープが出ていますね♪


Aさん、Yさん、
ご協力、どうもありがとうございました!









ホーランドシェリーグループに属する、世界最大のロンドンマーチャント。
スコットランドの首都エジンバラから、
なだらかな丘陵地帯に放牧された羊の群れをみながら、
真南に向かって1時間余り車を走らせるとピーブルスと云う町に着く。
この町はツイード川の上流に位置し、この町に本社がある。


年代モノのドブクロス織機で織り上げる、
スーパー100’Sから140’Sまでの多彩なバリエーションは
1930年代に流行したクラシックな品質や柄をも、現代に再現しています。
また、世界最高と称されるフランネルシリーズも充実していたり、
他にもクラシックなツイード素材のジャケット地も注目のバリエーションを誇る。






他にもスーパー180’Sなどの超細番手から、
カシミヤやミンクなど、希少原料使いの高品質な商品も、
多彩に展開しています。


マッセアトゥーラにおけるバリエーションとしては、
英国サヴィル・ローの老舗テーラー〝HENRY POOLE〟と全く同等量の
バンチコレクションを展開しておりますので、
シーズンを通じて、約1500柄からお選び頂けるようにしています。


中でも、約100柄を含む“ブラックタイ”というフォーマル専用のバンチサンプルは
英国人の華やかな社交界を想像させてくれます。







最近、モヘア素材のご注文が増えてきました。
モヘアと云えば、昔っから、夏の高級素材のド定番!です。
モヘア素材については、
お選び頂くにあたって、色々と知っておいてもらいたい事があるので、
そんな時こそ、僕の出番です!(笑)






僕は1998年生まれの、100%リアルモヘアの〝シュタイフ〟だよ。
1928年生まれの僕のお爺ちゃんは、
ロンドンのノッティングヒル、ポートベローの蚤の市で、
堂々と£3800で並んでるよ♪





Mさん、いつもありがとうございます。
今回も、かな~り個性的な生地をお選び頂きました。
普通のチョークストライプのように見えますが、
なんと!線の1本1本がマーブル模様?になっているんです!(笑)




押し出し感も満点です!
僕もこんな生地、初めて見ました。(笑)
お帰りの際に、「また面白い生地が見付かったら連絡下さいね~」とMさん。
季節や必要性の有無に関係のない、こんなオーダーの仕方って、
いかにもオーダーらしいですね。







昨日、今日、そして今までにも、何人もの方から、
「シャツの仮縫って出来ますか?」とご質問を頂いてきましたが、
申し訳ありません、マッセアトゥーラのシャツは仮縫をお付けしておりません
というか、僕は経験上、必要ないと思います。


シルエットをイメージする為に、皆さまと色々と打ち合わせをしますので、
仮縫がなくても最初の1枚目で大抵はご満足頂けているようです。
そう言って頂くので、そう信じています。(笑)
仮に仮縫いをしても、正直なところ、
皆さんイメージ湧きますか?着心地が分かりますか?






微妙な調整は2着目以降で行ないますが、それも大体はミリ単位。
初回の採寸で、イメージに近いシャツがあれば、
それを着て頂いて、ピンを打って、お好みのフィット感に近づけますので、
その作業が仮縫の代わりだと思って頂ければと思います。
もちろんイメージに近いシャツがなくても、ご心配はご無用です。




今日採寸のTさん、撮影ご協力ありがとうございます!

僕は自分の経験上、
仮縫をしても、それほど意味はないと思っているのですが、
仮縫いを経験された皆さまは如何ですか?


これ、自慢ですが(笑)、
先週の土曜日にスーツをお渡しのFさんから頂いた言葉、、
「期待はしていましたが、まさか1着目でここまで合うとは思ってませんでした。
今までの仮縫って何だったのって、正直驚いてます。」
ここからが更に自慢ですが!(爆)
Fさんは今まで、オーダー界をリードする某超有名店で8年間もの間、
フルオーダーをしてこられたそうです。
こればかりは、たまらなく嬉しかったですね、、
Fさん、ありがとうございます!


ただ、その結果は僕だけの力ではなく、Fさんのご協力があったからです。
オーダースーツは着る側と作る側のコラボレートでしか生まない、、
既製服のように、現物確認で手に入れるものではなく、
自らが、自らの意思で着るスーツですから。







6月にご結婚される東京のOさん、おめでとうございます!
パーティー用にとオーダー頂いたのは、ショールカラーのタキシードです。
このタキシードは、以前このブログにもご登場頂いたOさんのお姉さまのご主人、
bw88さんからのプレゼントなのです♪
変わり織りの黒無地を選び、襟もショールカラーを選ばれる辺り、
Oさん好みの、エレガントな渋味を感じさせられます。






このシルエット、実は最初はOさんのお好みではなかったようなのです。
Oさんのお好みのシルエットを探っている内に、
段々イメージがリアルになり、
Oさんと僕のイメージのギャップが埋まってきたところで、
もうすぐ奥さまになられる彼女に、どう思われるかご感想を聞いてみたんです。
そしたら彼女は、僕の期待した通りの答を出して下ったのです。(笑)
そしたら即効で決まったんですよね、、Oさ~ん♪
ん?それって、僕の勘違いですか?(爆)
2人の想いから生まれるタキシードを着ての式、、素敵ですね!