今日のNさんとの話題から、

「良い生地は長持ちしますよね!」とか、

「良い生地は皺が入らないよね!」と思われていたようですが、

中にはそういった生地、例えばフレスコ素材のような高級なものもありますが、

最近の高級素材と呼ばれるものは、イタリア生地を筆頭に、

それとは正反対の〝しなやか〟で、そして〝軽い〟ものが多いです。



この20年程は、(流行としては10年程?)

イギリスの生地よりは、イタリアの生地がリードしています。

その反勢力として、ファッションに敏感な人たちは英国回帰の傾向もありますが、

マスゾーンの傾向は、まだまだイタリアのようです。



イギリスとイタリアの生地の特性の大きな違い(傾向)は、

イギリス製は打ち込みがシッカリしていて、張りがあって長持ちします。

一方イタリア製は、打ち込みの甘~い、豊かなドレープ感ある生地が多いです。



当然、両者では、繊維の太いものと細いものに分かれ、

一般的には、その強度も違ってきます。

当然の事ながら、繊維の細いしなやかで軽い着心地の生地を求めると、

強度は求められませんから、間違った選択をされないようにアドヴァイスさせて頂きます。



シャツ地に関しても、40番のオックスフォード地と

120番手のブロードでは全く別物ですし、

ましてや200番手の生地となると、着心地はシルキーで心地よいですが、

細かな皺もたくさん入りますし、強度も十分とは言い難いです。