儒教の国

お盆休みを頂いて、母親を連れて韓国に行ってきました。
何度行っても、毎回感じるのですが、儒教の文化が根強く残っているせいか、
両親や年寄りがとても大事にされる国です。今回のように年寄り(母親)を連れていると尚更感じます。

目上の人に対しては、
ビールの注ぎ方ひとつとっても違いますし、
自分の両親と話す時に、友達のように話す人が多いですが、
韓国では必ず尊敬語を使います。(日本でも、そういう立派なご家庭もありますが、、)
そのため、日本では初対面で年齢を聞くのは失礼ですが、韓国では、まず最初に歳を聞かれます。

僕が個人的にビックリしたのは、以前フェリーで部屋を共にした若者が、
ビールを飲むときに、横を向いて飲むので、何かあるのかな?と思って聞くと、
お酒を飲む時は、飲み口に、口を付けているところが見えないように、横を向いたり、
手で隠したりして飲むのがマナーと聞きました。その彼から、色々と教えてもらったんです。

そうかと思えば、最初、僕に敬語を使っていた男性が、
僕の年齢を聞いて、自分より年下だと分かって、いきなりタメ口に変わった時は、
ちょっと戸惑いましたけどね。(笑)

今回の韓国でも、母親が地下鉄やバスに乗ると、ほぼ100%の確立で席を譲ってもらっていました。
唯一譲ってもらえなかったのは、優先座席の前に立った時で、そりゃそうですよね。(笑)
それからと云うもの、母はワザと優先座席から離れて立っていました。

これら、年上の人を敬う気持ちは、なにも儒教の教えだけでなく、
人として大切な部分じゃないかなって思います。

慶州郊外、2010年世界遺産に登録された良洞村。
慶州市内も10年ぶりだったのですが、色々と新たな発見がありました。