東京のAさんが15年ほど前にご購入されたコートのリフォームのご依頼を頂きました。
前身の袖付はセットインTypeですが、後身は袖と身頃が一体化したドルマン袖という特長的なコートです。
バストの詰め寸は20センチ以上あるのですが、
この優雅な雰囲気を損なうことなく、リフォームさせて頂きたいので、
試行錯誤した結果、袖付けの特徴を残しつつ、ちょっとしたデザイン変更をご提案させて頂きました。


仮縫で実際に着て頂いて全体のバランスを考え、
更に肩巾を3センチ詰めさせて頂き、着丈の前後バランスも変え、
きっとAさんに似合う、最初からオーダーしたかのような素敵なコートに生まれ変わります。


最近では着なくなったお洋服でも、
今まで着てきて、思い入れもあったりして捨てられないコート。
費用はかかっても、お金の問題じゃなく、気持ちの問題でリフォームされる方が多いです。
ここ数年、そんな傾向が顕著になっているのは、世の中の悪い風潮を反映している消費者心理だと思います。
月末辺りに完成予定ですので、もうしばらくお時間下さいね。
春にお預かりして、半年がかりになってしまいました、、お待たせして申し訳ありません。