テーラード(後述)の洋服は、生地だけで服にはなりません。
見えない内側は、毛芯や肩パッド、垂れ綿(画像)など、多くの附属・副資材から構成されています。
垂れ綿は、袖山を丸く立体的に見せるため、内側から表地をふくらませます。

この垂れ綿も、芯地や肩パッドと同様、
既成品ではなく、イメージする洋服に合わせて作ってゆきます。
目に見えない影武者たちの存在が、その洋服がどのように見えるのかを決定付けてゆきます。


こういう一手間ひと手間、料理と似ていますね。
丁寧に灰汁を取ったり、面取りをしたり、油揚げの油抜きなどの下処理をしたり。
この一手間が、料理の味わいを随分と変えるのと同じですね。


【テーラード】
テーラーメイドと同義で使われます。
テーラー(紳士服の仕立屋・裁縫師)に由来し、
一般的に「紳士服仕立ての」という意味で用いられます。
ドレスメイキング(婦人服仕立て)の柔らかい仕立て方に対して、
テーラードは、素材・型・仕立て方などが硬く、しっかりと仕立てられます。
最近の紳士服は柔らかくなり、婦人物(ドレスメイキング)との差がなくなってきています。



以前ご紹介させて頂いたジャケットが出来上がりました!
見た目の手縫感だけでも満載されていますが、実際9割弱を手で縫っています!


さらにOさんのご希望で、太さと色を選んで少し目立つようにステッチを入れました。
目立つので、1針1針に神経を研ぎ澄まさなくてはなりません。


ダーツの取り方も、かなり意匠的です。
ポケットも、何とも表現しがたい表情をしています。


襟吊には、思いっきり洗いまくった生地の耳の裏側を使いました。
ちょっとしたチャームポイントになっています♪


オーダー下さったOさん、ありがとうございました!
そして縫い上げたOさん、お疲れさまでした。
縫製時間だけで90時間オーバーの
手作りジャケットです。

末永くご愛用願下さいますよう、宜しくお願いします。



次のシーズンまで待ち遠しいですが、Mさんの一目惚れです。
できるだけ薄く軽く仕立て、パンツもサイドアジャスターで軽やかに。

コーディネートも軽い感じで、
紺のシャツに、紺スエードのスリッポン!
白いオックスフォードのシャツにレペットの白いZIZI
ZIZIのヒールは黒で重いから、白いJAZZの方が良いけど、質感ではZIZIかなぁ~

スーツはもちろん、上下セパレートでも愉しみ方を無限に秘めたスーツ。
Mさん、いつもありがとうございます。楽しみにしてます!!




前回のオーダー会のときに完成していたTさんのスーツ、今日お渡しでした。
*画像を見てから気付いたのですが、Tさんのネクタイ、メローラのシルクニットですね。


この150′Sのその滑らかな質感は、
作り手の技量がストレートに求められる生地と言えます。
どんどん表情が変わるジャケットなので、これから先は、着手の愛情が問われます(笑。

そう考えると、どこまでポテンシャルを引き出せるか、
乗り手側の技量もストレートに問われるスポーツカーかもしれません。

踏めば走る、踏んだら止まる、回せば曲がる、誰が乗っても同じ、至れり尽くせりの大衆車。
スーツで云うと、糊や接着芯で固められた『型崩れのしない制服のような洋服』と比べては駄目なのかもしれません。






こんにちは。大坂です。

陽春のみぎり、、という季語がぴったりの暖かい日々がやってまいりました。
まだ気温が不安定なせいか、冬ファッションもちらほらですが、
春ファッションが多く目につき、街中がカラフルになってきましたね!

この春、まず何か一つワードローブに加えるとすると「やっぱりシャツ」です。

白のシャツは定番ですが、この春は注目アイテムの一つです。
私も白シャツが大好きで何枚あっても欲しくなります。
CMでもジョージクルーニーや矢沢栄吉さんが白シャツで出てますよね。
白シャツは色気と爽やかさを併せ持つ魔法のアイテムです。

次に今季お勧めなのは「ギンガムチェック」です。
画像のシャツ、はTさんから、カフの取替えでお預かりしたものです。


ストライプは持ってるけど、ギンガムチェックは無いなぁ、、
と思っていた方は是非トライしてみてください。
ビジネス用には細かめ、オフスタイルには荒目がいいですよ!

少し遊び要素があるので、いつものスタイルとはテイストが少し違ってみえて
気分転換にもってこいですよ!

寒色系のギンガムチェックでカラーとカフスを白にして
クレリック&ウイングで作ってみようかな~
と模索中。。。
考えるだけでワクワクします♪

こうなるともうオーダーしかないのですが、それがまた楽しみです!
出来たらまたブログでご報告しますね。

みなさんも春ファッション、楽しんでくださいね。


以前ご紹介させて頂いたジャケット再生計画ですが、
仮縫のあと、解いて再調整しております。


長らく申し訳ありません。
シーズンオフになってしまいますね(汗。
20140324_2



カメラマンのYさんは、
健康の為に?ウエイトリフティングをされています。
そのせいか、B98・W78・H96 とドロップ10に、着丈66という悩ましいスタイル!
バスト98も、胸筋が半端じゃないので、これまた悩ましいです(汗。
今まで色々と作って頂いたのですが、普段使いに、
ガンガン着てガンガン洗いたい。
洗えば洗うほど、色も素材感も馴染んでくる生地。
遠州の低速織機で織られた生地で、世界のメゾンを相手に生地を織る、
日本の中の『小さな巨人』が、僕たちの知らないところで、注目を浴びるクールJAPAN!
話がそれましたね、、Yさん、いつもありがとうございます!



良い物を、永く着たい。
自分と一緒に皺を重ねるスーツ。
そうなれば、基本中の基本は「ネイヴィー」。

総『Made in JAPAN』
生地は低速織機でゆったりと織られ、
仕上げは取り扱いの難しい「天然石けん」を使用。
合成洗剤では得られない自然な手触り、柔らかくふっくらした風合い。
そんな生地を柔らかく手で縫わせて頂いた、Tさんの考える基本中の基本を押さえたスーツです。
15年後、20年後の表情が楽しみです。Tさん、これからも宜しくお願いいたします!




サルトリアクレセント(sartoria cresent)のオーダー会の日程が決まりました!
日程:2014年4月18日(金)・19日(土) の2日間
時間:両日11:00~20:00(予約優先制)

お問い合わせ、ご予約はこちらまで。
salon@masseattura.com 06-6345-8708
皆さまからのお問い合わせ、ご来店を心からお待ち申し上げております。

サルトリアクレセントについては、こちらから、以前の内容をご確認いただけますと幸いです。


弊店以外でも、
オーダー会が開催されます。
こちらは完全予約制ですので事前にご予約お願いします。

大阪会場
日時:4月13日(日)14:00~4月15日(火)11:00
場所:ホテル阪急インターナショナル
住所:大阪市北区茶屋町19-19

東京会場
日時:4月20日(日)・21日(月) 両日とも 10:00〜20:00
場所:TIMELESS LIVING
住所:東京都目黒区青葉台1-2-6 コートハウス青葉台1F



既にゴルフ焼けのFさんのお顔を出せないのが残念で残念でたまりません!
焼けた肌の茶色は、サイコーに男の色気を感じます。


今日は暖かかったので、外のバールで一緒にマキアートを戴きました。
ハービスの1階にいつも出ている、ワゴンのバール、ここのエスプレッソは最高ですよ!
エスプレッソカップについたコーヒーブラウンと、カップのロゴのロッソ(赤)が、Fさんと同じ色合いです(笑!
パンツの赤は、黒と赤の玉虫なので、控えめながらラグジュアリー感があります。


エトロ好きのFさんらしい、選択です!


ベルトは、今日たまたまされていたエリオットローズのスワロのバックル。
狙ったかのように、完全にはまってますね(笑。