打ち合わせ2回、仮縫い2回を経て、ようやく完成しました。
Kさん、長らくお待たせして申し訳ありません。
パイプは、僕の私物です。
Kさんが選ばれた革は、伊バタラッシー社のナッパレザーです。
バタラッシー社の専売特許のような、古来から伝わるバケッタ製法で作られたうえに、
最後に特別な表面加工(卵の白身を使って独特の光沢を出す)が施された、
肉感のある、しなやかな革です。
通常だと、塗料なんかで光沢を出すのですが、
この方法だと、最初は鈍い光り方(地光沢)なのですが、
使い込むうちに、光沢が剥がれるのではなく、使い艶が出てきます。
出来栄えも、Bellagoのフルオーダーは、かなり質感が高い!
コバの仕上げは工業品ではなく、工芸品レベルです。
超一流のブランド品と並べてみても、完全に頭1つ抜けた仕上がりです。
細部にまで気を配られた造りは、味が出る前に壊れる、なんてことは考えられません。
もしも起こるとすれば、革が破れる時でしょう。
パイプを収めて、開いた状態が最も綺麗に見えるように、、
あくまでパイプが主役であって、バッグはパイプの引き立て役に過ぎません。
スーツと同じですね。
スーツが目立ってしまうのではなく、
スーツは着る人を引き立てる為のツールに過ぎません。
とは言うものの、持ち運ぶ状態も、とても綺麗だと思うのですが、どうでしょう?
収納するパイプによってインナーを交換できるように、
ベロクロテープの固定式にしました。
Kさんのイメージは、どこまで形になったでしょうか。
Kさん、どうもお疲れ様でした。 そして、ベラゴの牛尾龍さん、
Kさんの想いを、ここまで昇華させて下さり、本当にありがとうございます!