30名様分のクラブジャケットの採寸表が完成しました。

採寸後に、寸法バランスを取って仕上げる為に、

結構、時間はかかりましたが、採寸自体は3日で終わりました。

採寸は店の休みを利用して出張させて頂きました。



店ですと、1日でお2人様程度なのですが、

やろうと思えば出来るんですよ(笑)。

時間のない方は事前にお知らせ下されば早く終われます。

早く終わっても採寸自体に影響はなく、

飲み食いネタや無駄話?が減るだけですからご心配なく(笑)。




今朝ポケットチーフとカフリンクスを仕入れてきました。

僕が好きなものだけの限定です(笑)。

趣味の合う方、いかがですか(笑)。



チーフの方はホワイトリネンで、手巻きのヘム部分だけ

カラーリングされたもの&シルクのペイズリー柄とドット柄。

完全な僕の趣味です。



さらには選んだカフリンクスは関西では人気がなく、関東好みとか。

なのに選んだ僕はコテコテ関西人(笑)。

モードなのにトラッド。

でもコレでいいんです、自分が好きなモノを選べば。

これまた自分勝手に自分で納得!

でも早速今日、1枚買って頂きました♪




今日はひな祭りですね♪

息子の太郎は男の子だから関係ありませんが、

嫁さん女だから、、帰ったらケーキが!

単に食べたいだけです(笑)。



さて、画像はお客様のサイズお直しです。

といっても全部解かなければならない程の大修理。

解く手間が増えるので お仕立て代近く かかりますが、

高価な生地だと 新しく作るよりは安上がりと云う事で

冬物一気に27着です。

皆さん ダイエットにはご注意下さい。高くつきます(笑)。

でも健康の為には良い事ですよね。

Oさん、リバウンドにはご注意下さいね。




今日お渡しのスーツは’70年代の匂い♪

襟巾も12cmと異様に広く、ステッチもコバではなく、8mmの位置に。

パンツのシルエットもヒザ位置の高い 程よく細身のストレートです。

光沢のあるシルク25%のスコーフィールド&スミスの生地と

シルエットの相性も抜群のセクシースーツです。

シャツの襟も レギュラーのロングポイントなら、より雰囲気ですね♪







またもや 顔出しお断り、お客様登場お断りでしたが、

ここまでならギリギリ という事で、Oさんご登場です♪




今日届いたレディースの商品は、とても特徴的なスタイルです。



上の画像はお客様が大学の頃からずっと着続けていらっしゃる

紺ブレを再現したモノです。

襟のゴージ位置など デザインは時代性を取り入れていますが

全体の雰囲気は お気に入りのジャケットを再現しています。

何よりも コートに使われる程の厚手の生地で

ジャケットを仕立てたというのがポイント大きいですね。

ツイードのスカートやチノパン、ジーンズまで、

オールマイティーに 雰囲気ある着こなしを楽しんで頂けますね。

気分を変えて金ボタンを付けてもトレンドだと思います。







下のジャケットは ダブルのノーカラー(襟なし)です。

他にも特徴的なデザインがお客様のご希望で随所に。

このスーツのDesignerは お客様ご自身です。

ご希望のデザインを取り入れ その方が一番素敵に見える

シルエットで仕立て上げます。

お客様登場に出てくださるかな、、頼んでみよ♪




お客様と交わした ちょっとした話題から今日はお伝えします。

画像のように パンツ裾口のカカト裏に『靴ズレ』と呼ばれる

当て布をします。

これは経年変化で裾口が痛む事を 防ぐ役割があります。

生地が擦り切れても この当て布だけを交換すれば

パンツ自体は痛みません。



会話の本題はココからです。

この当て布に生地素材の耳を使用した

織込ネームの入ったものを使うか(上画像)、

生地と同じ生地を 使うのか(下画像)についてです。

オーダーと云えば上の画像を思い浮かべられる方も多いと思いますが、

足を組んだりすると見えるからと、これを嫌う方もおられます。



また裾をダブルにされる場合、

スナップ釦留めか糸留めかについても同様で

見える事を嫌って糸で留めて欲しいと言われる方も、、

実用か見栄えか、、気にされる方も 少なくはありません。








今日はお客様からスーツを頂きました。

Mさんが10年以上前に着ておられたという アルマーニのスーツです。

ありがとうございます!







分解してみると服の雰囲気は芯などの附属が大きく影響している事が

良く解ります。



クラシコ全盛の時代【高級スーツ=毛芯仕立】という図式の下、

ラペルに ボリュームと張りを持たせる為に、

馬や駱駝の毛を使った毛芯が使われますが

(もちろん耐久性の向上も)

ARMANI がソフトスーツというカテゴリを築いた時代、

デザイナーが意図する雰囲気を表現するためには、

例え 高級スーツであっても、シルエットや素材によって

接着ポリ毛芯を使ったものが多かったように思います。

この意見って、当時 まだ僕が大学に入った頃を

今から思い起こせば的なものですから、

有識者の方からのご指摘がありましたら、宜しくお願いします。







生地も副素材(附属物)もディティールも

全ては全体の雰囲気を作るためのもの でしかありません。

そこにこだわって、全体像が見えなくなってしまわないようにしましょう。

この日曜日、春夏物の生地に入れ替えました。

早いですね、年を取ると季節が廻ってくるのが(笑)、、いや、

毎日が楽しいからアッと云う間なのかも、とポジティブに考えましょう♪







画像の着分生地(1着分ずつにカットされた現物生地です)は

ベーシックな柄を中心に揃え、コストパフォーマンスの高い素材が多いですから、

お気に入りの生地が見付かれば、お得です。



コットン素材も、打ち込みのしっかりした、

既成では、なかなか見られないような生地が揃っています。



また、ロロ・ピアーナE・ゼニアと云ったミル素材の新作バンチサンプルも続々と入荷中で、

シャリ感のある爽やかな英国調の生地や色目の鮮やかなジャケット地が目立ちます。

この傾向は、最近どんどん強まるように思います。

それに麻&ウール、麻&カシミア、麻&シルクなど、

植物系と蛋白質系の混紡素材のバリエーションもますます増えてます。



突然ですが、下の画像はボローニャにあるシャツ屋さんです。

こうして板に巻くとボリュームが出て、種類が多く華やかに見えるのですが、

マッセアトゥーラではスペースの都合で巻けません(苦笑)。




新聞広告でも’70年代の香りが。

昨年までラペルの細かった グッチやプラダ、ドルチェ&ガバーナも

今年はワイドラペルをリリース。

モードがお好きな方は気になるところですね。







パリのガリエラモード美術館でも

シルビーバルタンの’70年代モードの世界展 が開催されていたり、

室内装飾美術館では’70年代ポップアート展が開催されていたり。

これからのシナリオは『フランス系の発掘とイギリス系の再評価』

と言う事を耳にしますが最近のピッティーの傾向を見ても、

それが大きな流れのように感じます。

英国靴のクラシックとモダン(モード)。

上の靴はパリで見つけたチャーチの73ラストのBuckです。

鹿の革を使った、正真正銘の 『バック』 スキンです。

20年前に買った(覚えてる笑)、全く同じ靴を持っていますが、

もう1足買ってしまいました。

このボテッとしたドン臭くて男臭い?シルエットが好きなんですよね♪







下の靴は同じ英国製ですが、フランスのクロケット&ジョーンズにいる

唯一人のビスポーク職人・ゴメス氏が

ある顧客の要望によって仕立てた靴のラスト(木型)をベースにして、

英国の C&Jが量産用に新しく開発した 337ラストを使って、

ジェント京都が別注した紺色の靴です。

236や317といったクラシックなラストに比べるとロングノーズで

スタイリッシュな印象を受けます。

ちなみにクロケットのビスポークはパリだけで本国英国では受け付けていません。







ただ、パリC&Jの店員さんも言ってましたが、

頑なに クラシックを選ばれる方も多いけれど、

彼はその時に着る服に、そしてTPO(死語?)に応じて履き分けているそうです。

僕も、Church’s に関しては 履きなれた73ラストにこだわってしまいますからね。



伝統とモーダ。

同じ英国靴でも、フランス人が意識すると、

これだけスタイルが変わるんですね。