B108cm、W98cm、送り腰の、技能士S氏のシャツの仮縫。
綺麗なドレープですが、もうひと工夫したラインが描けないものか悩み中です。
バスト寸を少し出すか、腹回り寸法をもう少し絞って背側でゆとりを出し、全体バランスを取るか、、




ジーンズを穿いて、シャツの裾を出して、
白いシャツを無造作に着ているエリッククラプトンをイメージして
シャツを作ってみました。裾をいつもより若干短めにしたり、前立てを比翼にしてみたり、
襟型もレギュラーに近いカッティングにしたり、ステッチを落とす位置も、端っこにしてみたりしました。
これを洗濯機で洗って、脱水せずに皺を伸ばして自然乾燥し、ハンガーから
外して、そのままサッと羽織ればエリッククラプトンの完成!
のハズなので、Tさん宜しくお願いします!


明日、お手元にお届け致しますので、
真っ先に洗って、明後日の朝は物干しからサッと!ですよ(笑。



通常、クレリック部分には白のブロード(ポプリン)を使うのですが、
これだけ立体的な表情の生地なので、バランスが悪くならないように同じ生地の白を使いました。
今年大学に入学されたお嬢さんがお越し下さって、ネクタイを合わせてからKさん(僕と同い年!)にプレゼントされます!
シャツとの合わせ方をはじめ、ネクタイを選ぶポイントをあれこれ伝えさせて頂きました
次回、是非そのネクタイを締めてご一緒にご来店下さいね!



オーダー頂いたシャツは、
裁断する前に、一晩お湯で糊抜きをしてから、
製品にしてから少しでも縮まないように、洗濯機を使ってお湯で洗います。


その後ガス乾燥機で乾かして、どれくらい縮んだかを調べ、
規定値以下なら、この作業を何度か、規定値になるまで繰り返します。
既製服や一般的なオーダーの場合、裄丈が4センチも縮んだりするものもあるんです。


マッセアトゥーラで扱っているシャツ地には、そんなに目詰まりする(縮む)生地はありませんが、
それでも、製品にしてから少しでも縮まないように裁断前に縮ませておきます。
ジャケットの袖からシャツが出ないなんて事にならないように!
このピンクの綿フラノ、アクの強いストライプ、
規定値まで縮んでくれました。




東京のMさんは、いつも艶シャツに艶パンツ。
微妙な色、生地の質感を大切にされる方で、極上素材を選ばれます。
この3枚のシャツも、テスタの170双、カンクリーニの170双、アルビニの170双 です。
シンプルだけど、色と素材にこだわったMさんらしい選択です。
またいい素材を見付けたら連絡させて頂きます。




今日、届いたロンドンストライプのシャツ地。
英国のシャツファブリックメーカー『acorn(エイコーン)』製なんですが、
トーマスメイソンにいたチャットバーン氏が、1975年に英国ランカシャーで創業したメーカーです。
今も、昔ながらの低速織機を使ってシャツを織り続けているメーカーです(一部は高速織機に変わっていますが)。


英国、ランカシャー、低速織機、、で、皆さんは何をイメージしますか?
ここで気付かれた方は、余程の歴史通か、洋服好きか、メイカーズを読まれた方でしょう(笑)。
そうです!どれも産業革命のキーワード。以前、産業革命について簡単に書いた事があるので、読んでみて下さい。
ちなみに、英国のシャツ地として有名だったトーマスメイソンもランカシャーに工場があったのですが、
今、その跡地は倉庫として貸し出され、イタリアのアルビニ傘下
に入りました。
Sさんがお選びになられた、この『普通のロンドンストライプ』も
低速織機で織られた生地で、1ヤード巾(92cm)です。



先日のファッションショーで、
ランウェイを歩いて下さいましたMさん
がお越し下さいました!
このジャケット&シャツにジーンズ、真っ赤のプーマのスニーカーと云うスタイルでした♪




5~3年着られたシャツの襟とカフの取り替えをさせて頂きました。
大切に着て頂いてありがとうございます!
取り替えた襟とカフも、何かに再利用して下さいね。
僕なら、、今だと店のフローリングのオイル引きに使うかな?(笑

昔、おばあちゃんが、使っていたタオルが悪くなると、切って縫って雑巾にしてました。
物を大切に、思い出を大切に、、使い捨ての時代だからこそ、日本の勿体ない文化を思い出します。
費用的にも、取り替え代を足して2で割って、1枚換算すれば、プレタ(既製)のシャツと似たような金額になります!
僕が高校時代に買ってもらった靴も、親からこう言い聞かせられました。
そういう事を教えてくれた祖母や親に感謝です。


Iさん、これからまた同じだけ使って頂けると思います。
3回目は微妙ですが、家で洗って頂いているので、2回目は全く大丈夫です。
いつもマッセアトゥーラのシャツを大切に洗って頂き、着て頂き、本当にありがとうございます。



以前、ご紹介させて頂いておりましたHさんのバティック
柄をシャツのどの部分に、どう現すか、型紙を、どう差し込むか、悩むところです。


柄が大きく、ピッチも長いので、如何に巧く入れることが出来るか、、
う~ん、、本当に頭が痛いっ! 産みの苦しみです(汗。





シルクのバティックをお預かりしました。
ジャカルタにお住まいのHさんが、シャツを仕立てて欲しいと。

クリーニングではなく家で洗うとのことでしたので、
ご了解を得て裁断前に洗ったのですが、天然染料の色落ちがひどいです。
このバティックを浸していた洗面台の周りがザラザラしていたので、何かなと思っていたのですが、
洗って乾燥させた生地を触って分かりました!バティックを染める時に使う蝋(ロウ)です。


最初、結構ネチャネチャしていた生地が
洗い上がってみると、サラッとしてるんです(笑。
また少しでも色落ちを止めようと、酢も入れておきました。
シルクで目も詰まっているので、長さも横巾も縮みは殆どありません。


この間に、Hさんに電話させて頂いたのですが、
シャツじゃなく、シャツジャケットの方が良いような気がするのですが、
Hさん、実際の着用シーンを考えると、どうでしょうか~