お気に入りのシルクコットンの生地をお選び頂いたのは神奈川のTさんです。
10年来、いつもお世話になっているTさんのお兄さん。

この生地は、シルクの経年変化によって、
素敵な表情に変わってきます。
僕も2色着ていますが、着れば着るほど、好きになってきます♪

グレイPANTSでジャケパンStyleも良いですが、
コットンパンツやデニムにも、使い回しの良さは抜群です。




濃淡で、2色のパープルをオーダーして頂きました!
こちらは明る目の色合いです。




動くと深みのあるブルーが浮かび上がり
なんとも表現しがたい、シットリした表情を見せます。
1枚毛芯で、柔らかく仕立てさせて頂きました。
合わせるパンツは、
色物でネイビー、そしてクラシックなダークグレーの2本。
この2本で、昼と夜の2つの顔(コーディネート)を愉しんで頂けます。
打ち合わせから採寸、仮縫と長らくお付き合い頂き、ありがとうございました!!
今からベストシーズンですね。




10年ほど前でしょうか、、覚えて頂いている方もいらっしゃるでしょうか。。
当時、Oさんが気に入ってリクエストが多かったボタンです。
遊び心があって、チャーミングですね!!




肌触りが気持ち良いアルパカのジャケットです。

可愛い顔やつぶらな瞳で人気のアルパカ。
アニマルセラピーでの効果にも、期待が高まります。
そのアルパカの毛で織られた生地で仕立てるジャケットとベスト。

軽くて暖かいアルパカの毛は、少量しか採れない貴重な材料です。
特にこの手の明るい色目の毛は稀少だと聞きます。

このベストとジャケットは全く同じコンポジションです。
色柄は違いますが、絶妙なコントラストです!
BESTタイミングで仕立て上がります。




サマーシルクのジャケット。
少しずつ少しずつ
夏のギラつく太陽の光を、
吸い込むような表情に変わってゆきます。




ブルーとネイビーの糸なので、そう激しい表情ではありませんが、
カチョッポリのSUN DREAM というBUNCHからお選び頂いた上品なソラーロ地です。
巧く表現できる撮影技量がなく悔しいです(苦笑。


Nさん、体を絞られましたので、
今までの型紙から、調整させて頂きました。


シャツが、現場服の下のゆったりしたものでしたから、
その辺りも考慮して微調整のうえ、本縫いに入らせて頂きますね。
晩夏の頃には間に合うよう、進めさせて頂きます。




Kさん!
こんなん着て、また遊びに行くんでしょ(笑。


ウール×シルク×リネン素材で、
着ていくうちに少しずつ毛羽立ってきます。
夏のギラギラした太陽光を、優しく吸い込んでくれます。
サマースエードのスリップオンも、抜かりなくご準備済みとか。こらKさん!(笑



400g/mのアイリッシュリネンです。
さっと湯通しして、毛芯で薄く薄く仕立てさせて頂きました。


着込むほどに馴染む、一生物のジャケットです。
Sさん、着込まれた20年後のジャケットを見せて頂ける事を愉しみにしています。




Tさんにお選び頂いたスーツ
といっても電話の会話で決めて頂いたのですが(笑、
艶っぽいですねー、色気ありますねー、サイコーですよ、ほんとサイコー!!


色はある意味、女性っぽいとも云えますが、
この生地はモヘアが30%入っていて、男臭い無骨な張りがあります。


ドレープが出る生地ではなく、
しっかりとした直線的なラインが生まれます。
モヘア素材独特の皺感が、男臭い表情を生み出していますね。


そしてこのスーツの最大の特徴だと云えるのは、
ただのモヘア素材ではなく、「アムンゼン」という織り方をされているところです。


皆さま、アムンゼンという生地を聞かれたことはありますか?
アムンゼンは、梨地織(果物の梨の表皮のようなしじらを全面に配置した織り方)の一種で、
生地の表面に細かい微妙な凹凸があり、
それによって光が乱反射するため、沈んだ味わい深い光沢を発します。

そしてこの生地の特徴は、
本来ソフトな表情になるアムンゼンが、
モヘア素材と組み合わされる事で、独特の鈍い「地光沢」を発しながらも、
モヘアのキラキラとした光の粒が浮き出てきて、ガルーシャのようにも見えて綺麗です。

この生地はイタリアのチェルッティ社の60年代のヴィンテージですが、
アムンゼン自体は、愛知県の尾張地区で織られ始めたそうです。
プリントが困難な毛織物を梨地織りにすると、
うまくプリントが表現できる事から織られ始めたとか。。
◎出所:洋服地の事典/関西衣生活研究会、実用織編物の基礎知識/株式会社色染社

また、
アムンゼンという名前の由来を調べてみたところ、
ノルウェーの探検家、
アムンゼン(1911年に南極点到達)にちなんで名付けられと書かれているのですが、
出所資料に、その理由まで記されておらず、分かりませんでした。