これは8年前に作らせて頂いたコットンスーツです。

今日はゴルフだったようで、最初パンツだけでご来店下さいました。

パンツは凄く良い感じで〝アタリ〟が出ていましたので、Oさんにお願いして、

車までジャケットを取りに行ってもらったのですが、ジャケットの方はアタリが出ていません。





不思議に思いながらジャケットを着ていただくと、、、

パンツが退色しているせいで、上下の色が違っている事が分かりました。





クリーニングに出す回数が上下で違うと、微妙な色の違いが生じることがあります。

ジャケットを脱ぐ機会の多い夏場は、紫外線による退色も原因となります。

上下を〝同じ頻度で〟一緒にクリーニングに出して頂くことで、

退色や痛み具合などのギャップを防ぐ事が出来ます。

こうなった場合でも、着色という方法で、ある程度までは直せますが、

先ずはこうならないよう、ご注意下さいね。






シャツは、クリーニングに出す方が長持ちすると思ってらっしゃる方も多いですが、

今日は僕が実際に試してみた結果をお伝えします。



もう15年ほど前の事ですが、2枚の同じシャツを、ほぼ同じ頻度で、

クリーニング(糊なし)と自宅で洗濯機洗い&アイロンで試してみた事があります。



ちなみに、シャツのクリーニングは

通常、ドライクリーニングではなく、水洗いされます。

そして水洗いのあと、自然乾燥ではなく、大きなドラム式乾燥機で乾燥され、

ボディープレス機でバシッとぺッタンコにプレスされてから、

袖のプレスラインを入れたり、部分的な手直しをされて仕上がります。

ハンド仕上げの場合は、プレス機ではなく、まさに手でアイロン掛けされます。



さて、僕自身が実際に両者を試してみた結果ですが、

1年もしないうちに両者の差は歴然とし、縮みも倍程度の開きがありました。

これはあくまで僕の経験ですので、生地にもよりますし、洗い方にもよるでしょうから、

全てが全て、同じ結果になるとは限りませんが、

それ以来僕はクリーニングに出さずに、自分で洗っています。

それは、縮みや生地の傷みの問題だけではなくて、

自分でアイロンを掛けた方が、シックリ好みに仕上がるという理由もあります。



例えば、取次店ではなく個人店で洗ってもらって自然乾燥してもらい、

アイロンも自分の好みでお願いできるお店があれば、それが最高だと思いますが、

そこまでお願いすると、恐らくシャツのクリーニング代だけで月5万を越えそうな気がします。



洗い方は、また次のダイアリーで!






皆さん、シャツは家で洗濯機?それともクリーニングに出されますか?
僕はシャツを裏返しにした状態で洗濯ネットに入れて、
この日立の自動2槽洗濯機で洗っています。
裁断前のシャツ地を洗ったり、一般家庭より洗濯機の使用頻度が高い我が家では、
時間のかかるドラム式を使っていると、時間が追いつきません。

ドラム式は、節水と洗浄力を謳い文句にしていますが、
使用水量は少ないものの、洗濯時間については同じ全自動でも、
従来の渦巻式にべて、最新のドラム式は2~3倍の時間がかかるそうです。

また、ドラム式には乾燥機能がついていますが、
乾燥時間まで加えると、5倍程度の時間がかかるそうです。
渦巻式なら40分程度で洗濯が終わるので、干す手間はかかりますが、
梅雨の時期を除けば、これほどまで時間をかけなくても乾いてしまうハズです。

あまり強調されない必要電力についてですが、
渦巻き式に対してドラム式は、2~20倍も電気を消費するそうです。
そしてドラム式の乾燥機能を使うと、さらに電力を消費するというデーターがあります。

そしてエコが強調される肝心の使用水量はというと、、
ドラム式の平均が102リットルに対して、従来型は141リットルですから、
確かに約28%の節水になっていますが、それに乾燥機能を使うと、乾燥時にも水を使うので、
それを加えると、渦巻き式以上に水を使うことになるようです。

ドラム式の最大のメリットは〝放り込むだけでオッケーよ〟な利便性です。
ただ、強制乾燥は縮みの原因になりますし、ランニングコストもそれなりにかかりそうだし、
ご自身の使用環境を考えた上で選ばれた方が良さそうですよ。

ちなみに洗浄力だけでみると、
軟水を使った渦巻き式がダントツだそうですが、
軟水使用の洗濯機では2槽式がなかったので、我が家では、
細かな設定でスピーディーに洗い分け(対応)のできる2槽式を使っています。

以上は、国民生活センター実験結果から算出した結果です。
ちなみに現在販売されている2槽式で自動制御式があるのは、HITACHIだけです。



先日ご紹介させて頂いたエコロジーなバンブーの再生セルロース素材ですが、

僕も初めて取り扱う素材でしたので、洗ってみました。

生地を決めていただいた後の事後報告となって申し訳ありません。

でも、、お風呂で使うボディータオルで、何となく想像はついてましたけどね。(失礼!笑)







もし水に濡れたりしたら、

いったん風合いが固くゴワゴワになって縮みますが、

アイロンをかければ、伸びて元に戻りますし、風合いも光沢も回復します。



ただ繊維が柔らかいので、アイロンを強く押し当てないよう、

当て布として表面がフラットでスムースな生地を使って、軽くかけて下さい。

特にアイロンを滑らせたりするとテカり易いです。



強く押してしまうと、組織が潰れて織り目がガタガタになりますし、

光沢が戻るどころか、変なテカリが出ます。



Kさん、今夜の投函で残布を追加で送っておきますから、試してみて下さいね。

もしくは、クリーニング屋さんにテスト用として渡してあげて下さい。

ナチュラルクリーンだと問題ないと思いますけど。(笑)

末長く風合いを愉しんで頂けますように、、






もうかれこれ4年目のお付き合いになるFさんから、

「何度か着て気付いたのですが、今回のシャツ、タイスペースの開きが違うんです~」

というご連絡を頂いたので、最初、「裁断ミス?」とハッとしました。



裁断ミスであれば、首周りを小さく作り直しをさせて頂かなければなりませんが、

それと同時に、「もしかして今回のシャツが大きいのではなく、

それまでのシャツが徐々にクリーニングで縮んで小さくなってしまって、

対比的に今回を大きく感じられているのかもしれない。」という思いもありました。

そこでFさんにお願いして、同寸で作らせて頂いている今までのシャツをお持ち頂きました。



僕が、「いつ頃のシャツから、そんな風に感じましたか?」と尋ねると、

するとFさん、「最初の頃は大きいとは感じなかったんですけどね~」と仰りながら、

2年半前にお作り頂いたシャツを手に取られたんです。



実はFさんの場合、2着目で完成した型紙以降(3年以上も前です)、

それからずっとサイズを変えずにご注文頂いてます。

ところが、実際に寸法を測ってみると、

お持ち頂いた2年半前&1年前&3ヶ月前の3枚のシャツは、

首周りの寸法だけではなく、袖丈も、ほぼ同じ割合で短くなっていました。

それも、時代の古い順番に短く、、





もし裁断ミスであるなら、同じような割合ではなく首周りだけ大きいはず。

念のために、カフス周りや着丈も測ってみると、やはりほぼ同じ割合で短かったんです。

という事は、やはり洗濯による縮みだと考えるのが妥当で、

Fさんにその旨をお伝えし、2年半前のシャツのサイズで作り直した場合、

また同じように縮んだら、着れなくなると思いますが、良いですか?と聞いてみました。



今回、仮に気にされている襟だけを小さなものに取り替えたとしても、

また縮んでしまうと、首元が止まらなくなってしまいます。



これは難しい選択ですが、

縮んだ後を想定して作るか、最初にジャストサイズを作るか。

そう考えると、伸びる事を前提にキツ目を買うかどうか、靴を思い浮かべませんか?(笑)



そもそもFさんの場合、Fさんのご希望で、

首周りは若干ゆとりのある〝実寸+3センチ〟の型紙でリピートしてこられましたが、

その後シャツが徐々に縮むにつれ、Fさん自身が慣れられたせいもあって、

今回のように、真新しいシャツを大きく感じられたんだと思います。

僕もその辺りの慣れを考慮させて頂けば良かったのですが、

「前寸通りで」と仰るFさんに甘えていました。



今回の事で色々な事を学ばせて頂き、Fさんありがとうございました。



ちなみにFさんは、縮みや仕上がりに気を遣ってハンドプレス仕上げに出されています。

それでも、今回のようにネックで1センチ、袖丈で2センチ近く縮んでいました。



湿った状態(濡れた状態)で生地を引っ張って伸ばしもせずに

高温アイロンをかけると、極端に生地を詰まらせてしまう事があります。

またこれからの梅雨時期、タンブラー乾燥も縮みやすいですからご注意下さい。

もちろん生地によって縮みやすいものと、そうでない生地がありますので、

後は経験あるのみ、もちろん僕としても生地を選んで頂く際に、出来る限り伝えます。



マッセアトゥーラのシャツは裁断前に1着1着洗っているのですが、それでもこの結果です。

出来る限り、ご自身で洗ってアイロンをお願いしているのですが、

ご多忙で無理な場合、縮む事を前提に作るのか、難しいところではあります。






Mさんは、毎晩のようにBARで飲んで帰られるようで、

グラスを持たれる右手の肘の辺りに〝テカリ〟が生じてしまいました。





これは、カウンターと擦れて組織が寝てしまい、

さらに表面の毛羽がなくなって、繊維表面が平滑化することで起こります。



普段からのブラッシングで起毛を心がけ、スチームを当てたりして、

生地をふっくらと回復をさせてあげることで、

ある程度は避けることができます。

ただし、ムキになって擦りすぎて、生地を傷めないように注意して下さいね。(笑)



生地によってはあまり効果がないものもありますので、

適性を見ながら試してみて下さいね。






靴ズレ(かかとの補強布)に使う生地は、

ご希望で、生地の耳(ミミ)を使う事が多いのですが、

先日お渡ししたKさんから、こんな状態になったとご連絡を頂きました。

ありゃりゃ、こりゃ駄目ですね、ごめんなさい、、

靴ズレが引き攣れたせいで、表まで響いてしまってました。





ただ、ふと思い出したのですが、

以前のお店でオーダーされていたスーツを見せて頂いた時も、

確かこんな風にモロけて、引き攣れてました。



僕の予想では、これは多分、靴に何か問題があるなと、、

こういう場合、靴のかかとの部分に何か突起物がある事が多いからです。

例えば、糸を切った後の糸留め(熱処理)のダマが大きいとか、

フルブローグなんかのギザの目が立っていたり。



直しても、同じ事を繰り返してはご迷惑をかけてしまうので、

お直しをさせて頂きながらも、Kさんにも家に帰ってご確認頂く事に!

やはり、僕の予想は的中していました。



皆さん、靴を購入される際には、

パンツの裾が当たる部分を指でそっと撫でてみて

ザラつきがないか、ご確認下さいね。



まぁ、同じ耳でも、なり易い物とそうでないものがありますが、、



ちなみに、この靴ヅレとは、

パンツの裾(かかと部分)の裏側に当てる布で、

直接、靴と生地が当たって擦れて、生地を傷めないようにするためです。

たまに、裾から覗いてんで~と言われますが、大丈夫です。

1~2mmほど裾から出しておく事で、本体を傷めないようにしているのです。

逆に、出ていない場合の方が問題です。






今まで汗抜きクリーニングとか、ウエットクリーニングと言われる類は色々と試しましたが、
『ナチュラルクリーン』(以下NC)の仕上がりは、全くの別物でした。
出会いはNHKの、確か、、ハイビジョンスペシャル番組(2001年頃)だったと思います。

実際に自分でお願いしてみたら、これがビックリ。
特にパンツは、素肌に触れる部分が多いので、履いた瞬間、「ん?」って感じでした。
全くベタ付きがなく、サラサラとした感触で、何より着心地が軽いんです。
初めてお願いしたスーツは、3プライのフレスコ素材でしたが、
張りやコシを保ったまま、なんともしなやかな仕上がりだったのです。

その秘密を探るべく、工房に潜入させて頂きました。

ちなみに、NCがウォータークリーニングを始められたのが10年前、、
それまでのNCは、ごく一般的なドライクリーニング店で、
千葉県内に30店舗を越す店舗を展開し、名実共に千葉県ナンバーワン店だったとか
ところが、ある繁忙期に従業員の方が倒れられ、
その原因がドライ溶剤による中毒症状の表れだったと知り、
それまでドライに対して何の疑問もなかった現会長の山田氏の挑戦が、
そこから始まったそうです。

それから10年、今なお進化し続けるNCの技術。
どれだけ特殊な事をされているのかと興味深々だったのですが、、
そこは家庭の洗濯の匂いのする工房、、呆気なく裏切られてしまったのです。

長い前置きはこのくらいにして、
1着のスーツが、どのようにして〝ケア〟されるのかを見てみましょう!

特別に配合されたオリジナルの洗剤を塗り込み、
超音波装置を使って、生地を痛める事なく、汚れを浮かせます。
パンツも、汚れ易い部分を入念に、
超音波で汚れを浮かせます。
このように部分的な処理を済ませてから、今度は全体の水洗いに入ります。
まずは、洋服が動かないようにマットで固定されます。
それから専用ネットで巻いて、包まれます。
上着だと3着、それを丸々洗濯機に放り込まれます。
洗濯機は普通のものだそうですが、独自のプログラムによって制御しているそうです。
使われる水は、NC独自の特殊な水だそうで、
これが、その水の精水装置です。
幾つかの過程を経て出来た水は、飲み水としても問題ないとか。
実際に触らせて頂くと、ヌルッとしているというか、柔らかい感じがします。
その水は、工房内に設置されたタンクに貯められてゆきます。
NCでは、全てこの水が使われています。
水洗いが終わると、
いよいよ立体プレスの工程に入ります。
使われるプレス機は、
主にアパレルで使われているドイツの『ファイト社』のもの物です。
洋服がふっくらと乾いていますね!
一旦乾いてしまうと、元に戻すのがとても困難なので、
濡れている間に、いかに立体的に仕上げて乾燥するかがとても大切だそうです。
パンツは、パンツ専用の立体プレス機にかけられます。
この次の工程、細部の仕上げでは、
せっかくの立体プレスのふわっとした風合いを損なう事のないように、
アタリを避けながら、細心の注意で行われます。
感性が求められる、この工程を取り仕切るのは、工房の責任者でもある及川氏。
この段階で仕上げの悪いものは、
工程をさかのぼり、やり直される事もあるとか。
ここまでくると、最終の乾燥工程、立体乾燥機にて完全に乾かされます。
そして最後に、仕上がりの確認工程。
そのチェックレベルは、それこそ縫製工場レベルです。
そうそう、云い忘れていましたが、NCでは、
作業に入る前に、全ての洋服が検品され、寸法まで測られます。
それぞれに、その内容が記されたカルテが作成され、
最終の検査の段階で、そのカルテと照らしあわされるのです。

ここまで念入りなチェック体制が整っていても、そこは人間のすること、
手元に届いた洋服が、万が一の際には、
窓口の松山さんが、キチンと対応して下さいます。
このクレームが、NCの技術を更に成長させる、、
そんな思いで、真摯な姿勢でクレームは受け止められています。
ナチュラルクリーンの皆さま!
お仕事の手を止めながら、色々とご説明頂きありがとうございました。


次回は、注目のレザー洗いです。

今日は、千葉にあるナチュラルクリーンを訪問してきました。
東京駅から高速バスで1時間弱、君津のバスターミナルに着きます。

当初、滞在時間を1時間半程度しか予定してなかったのですが、
帰りの新幹線を90分も遅らせました。
それだけ会長や社長だけでなく、現場の皆様からも、
クリーニングに対する思いばかりではなく、
洋服に対する思いや、環境に対する思いがビシバシと伝わってきて、
あっという間に、充実した楽しい3時間が経過したんです。

実はクリーニング恐怖症の僕自身、
自分の洋服のケアに、ホトホト困っていました。
今までの数々の失敗から、クリーニング恐怖症になってたんです。
僕の周りにいる洋服好きの人達も、クリーニングには出さない人が大勢います。

可能な限り、自分で水洗いをしてしまいます。
子供が実験とか何とか言って、おもちゃを分解して壊すかの如く(笑)、
僕も様々な衣類を自分で水洗いをしては、失敗してきました。

その中で、素材の持つ特性のような事を、
知らず知らずのうちに身に付いてきたように思います。

ドライクリーニングとと水洗いを比べてみると、
それぞれに長所と短所があり、良し悪しではなく、好みだと思います。
ただ、僕の個人的な考えは、、
クリーニング本来の目的を考えると、ドライクリーニングに大きなメリットを感じないんです。
今日はそんな消費者目線で、見た事や感じた事を帰りの新幹線で綴りました。
実際の画像は、後日紹介させて頂きます。

ナチュラルクリーンでは、洗濯の度に水を入れ替え、
その水を捨てるのではなく、リサイクルして使い続けておられます。

そのリサイクルされた水は、どんどん熟成され、進化し続ける事で、
洗濯物にも人(着る人、現場で働く人)にも環境にも優しい良い水に変わってゆくそうです。

そんな何にでも優しい、しっとりスベスベの水を使って洗うから、
生地がバシバシにならず、風合いが生まれるそうです。

使っている水のクオリティーこそ違えど、使っている機械はごく普通です。
それどころか、家庭用の二槽式も使っておられるくらいでした。
やはり、水が他店と一線を画す理由なんでしょうね。

次に特筆すべき点は、やはり予想通り〝アパレル用〟の立体プレス機でした。
生地にアイロンを当てることなく乾かし、皺を伸ばす事ができます。
もちろん細部はハンドプレスですが、
地の目を読み、服の表情を読みながらの作業です。

それはクリーニング屋のレベルではなく、もはや縫製工場のレベル。
工場内に入った瞬間、縫製工場と間違えた程の設備です。
それに、化学薬品臭がするどころか、家庭の洗濯場の匂いがしたくらいです。

僕も衣類に携わる人間として、モノを大切にする心と文化を育み、
その一助としてナチュラルクリーンに益々頑張って頂きたい、、そんな思いです。

以前にドライクリーニングの工場を見せてもらった事がありますが、
ナチュラルクリーンを見ると、全くの別物だと分かります。

洗ってなんぼのクリーニング的発想から、
ケア的発想への発想転換。
そう、「何の為にクリーニングをするのですか?」です。

これは僕たち、洋服を着る側のユーザーだけではなく、
クリーニング業界の方もシッカリ考えなければならない時期にきていると思います。

そしてマッセアトゥーラも、、
何の為にスーツを着るのですか?という基本的な考えは見失いません。

会長・社長を始め、ナチュラルクリーンの皆さま、
今日は貴重なお時間を割いて頂き、本当にありがとうございました。
技術は日々進化している、、会長・社長のお言葉に、今後も期待しております!!

実際の工房潜入記は、2007年10月31日に書きました。
工房潜入まで、ナチュラルクリーン体験以来、既に3年以上が経っています。(汗)


皆さんがクリーニングに出される時は、

大きく分けて、『臭い、皺、汗』が大半の理由だと思います。



しかし、ドライクリーニングでは、

脂性の汚れは落ちても、水溶性の汚れはほとんど落ちません。

そう、、汗は水溶性ですから大部分が残るという実験結果が出ているのです。



臭い、これは霧吹きをして陰干ししておけば

大部分は消えてしまいます。

(毎晩、油が飛びまくっている焼肉を食べに行かれる方は別ですよ!笑)



皺、これはご自身でアイロンされれば済む話です。

邪魔臭い方、、たまには精神統一の時間だと思って!(笑)







ただ、汗だくになってアイロンを繰り返すと、変色してしまいます。

ドライクリーニングでも、徐々に変色するので同じです。



ここで、この変色の理由をお伝えすると、、

汗の成分は99%が水なので、

不感蒸泄程度の発汗であれば純水に近いのですが、

汗だくになるような暑い日には、塩分濃度がグッと濃くなります。

更に脇の下などの汗腺からは、脂肪酸などの脂質が含まれています。

これが、繊維の奥深くまで染み込み、時間が経つうちに空気中の酸素によって

酸化され、黄ばみや黒ずみになるのです。



やはり、これらの汗や、それを放置して出来た黄ばみや黒ずみは、

水洗いでしか落ちませが、まだまだ認知されてません、、



もう直ぐ夏の終わり、、

皆さまのスーツケアの一助になれば、、