京都のSさんはバスト103cm、ウエスト84cm。
踊りに行く時用にと、ドルチェ&ガッバーナを見に行かれたのですが、
着てみると、格好は良かったのですが、自分の体型にはシックリこなかったそうです。
雰囲気を醸しつつ、体に合わせる部分と、服に合わせて頂く部分のせめぎ合いの中でラインを作ります。

フロントのラインというかボリューム感は、もう少しコンパクトにまとめましましょう!
袖山から肘までのシェイプは綺麗ですが、もう少し袖口を広げましょう!
細部まで打ち合わせ、長らくありがとうございました。
あっ!釦位置、もっと下げましょう(笑!

*この生地、細かいラメが全体に散りばめられているんですけど、画像では見えますか!?
*画像クリックして拡大すると、何となく分かりますね!





B108cm、W98cm、送り腰の、技能士S氏のシャツの仮縫。
綺麗なドレープですが、もうひと工夫したラインが描けないものか悩み中です。
バスト寸を少し出すか、腹回り寸法をもう少し絞って背側でゆとりを出し、全体バランスを取るか、、




いつも賑わして下さる船場のOさんが、
今朝、カプリから画像を送ってきて下さいました!
僕がカプリに行った時は、2日酔いで昼まで寝てた日でしたから、
着いたら午後で、当然ですが、満ち潮の『青の洞窟』には入れませんでした(笑。
Oさん、愉しんできて下さいね~。 今頃どこでしょうか~ お土産話を楽しみにしてます~♪




今から25年程前、アメリカに住んでおられた時に
アルマーニ三昧だった頃のアルマーニのパンツを何本もお持ちになられ、
その中からお好みのシルエット、更にお好みの仕様を選んで頂いて再現する事になりました。
当時の雰囲気の生地は今では手に入りませんが、それに似た雰囲気になるようお勧めした生地はウール50リネン50%。
更にこの生地を洗いました!結局最後は洗濯機で回したんですけど、当時の雰囲気にかなり近付きました。
普段はキッチリしたスーツを着られているFさんですが、休日のパンツは、今でも当時の
アルマーニを着続けていらっしゃるそうですが、どのパンツも痛んできて
どんどん穿けるパンツが無くなってきたそうです(涙。


Fさんも、「違う素材なのに、確かに似た雰囲気ですね。
この生地にして良かったです!」と言ってもらって、僕もご満悦です♪
仮縫も殆ど調整の必要なく、家で洗えるように仕上げますので、お渡し時に改めて
お手入れの方法を伝えさせて頂きますね。 それでは完成まで、もうしばらくお時間下さいね~~。




ウエイト400gのコットンポプリン素材です。
かなり手強い生地ですが、着ていくにつれ、しなやかになりますし、
毛芯で極限まで柔らかく仕立ててありますので、型崩れではなくNさんに馴染んできます。


生地が堅すぎて、縫製全体もそうですが、
手星(ステッチ)を入れるにも、倍近い時間が必要でした。
良い感じで入って、Nさんにも気に入ってもらえました。中山君お疲れさま!
このスーツの雰囲気に、タイユアタイのセッテピエゲの柔らかな雰囲気が良く似合ってますね。


腰ポケットのステッチも良い感じに入りました。
ポケットに物を入れてもらえば、いい感じにプックリしてきますよ。
このスーツは5~10年後が楽しみです。お手入れと扱い方はキッチリ、そしてガンガン着て下さい。




通常、クレリック部分には白のブロード(ポプリン)を使うのですが、
これだけ立体的な表情の生地なので、バランスが悪くならないように同じ生地の白を使いました。
今年大学に入学されたお嬢さんがお越し下さって、ネクタイを合わせてからKさん(僕と同い年!)にプレゼントされます!
シャツとの合わせ方をはじめ、ネクタイを選ぶポイントをあれこれ伝えさせて頂きました
次回、是非そのネクタイを締めてご一緒にご来店下さいね!



タッサー?いえいえ、もっと横畝の太い、ウールグログランのブラックフォーマルです。
ジャケットはジャストサイズで、パンツは太めでオーダーされました。


近づくと、もう少し生地感が伝わると思います。
一緒にオーダーされたシャツも、Yさんのお好きそうな雰囲気になりました。
襟型だけじゃなく、襟の高さや、生地感も考えて決めました。


2タックですが、股上が浅いので、スッキリしています。
Yさん、ありがとうございました! お伝えしたように、しっかとお手入れをして、
他のお洋服と同じように、末永く愛着ある1着にしていって下さいね。




中山君、今日は休みで昼ビールの日なんですけど(笑、
週末にお渡しが重なっているので、出てきてベストを縫ってくれています。
なので、いつもスーツを着ている?中山君ですが、今日はジョンスメのサマーニットです(笑。


半身だけ出来ました!


作り芯にも、随所に工夫が!!


目処がたてば、早めに切り上げて銭湯に行って、
明るいうちから、まったりと屋台にでも飲みにいってきて下さい(笑。



GW前にお渡しだったHさんが、
ワンピースを着て、遊びに来て下さいました。
可愛いカーディガンも見付けて、合わせて下さっています!!
めっちゃくちゃチャーミングです、いつも素敵に着ていただけて、嬉しいです。
このワンピースの新緑のみどり、透明感と云うか清涼感のある色で、吸い込まれそうな気がします。


若干のサイズ調整をご希望の上、新たに1着オーダー下さいました。
仮縫で合わせていたのですが、実際に着てみられて、見えてくる事もありますね!
次のワンピースは、お誕生日に着て行かれるそうです。

僕が子供だった頃(1970年台)は、
デパートに行く為の洋服を買ってもらった世代ですから、
今じゃ草履でデパート、、なくらい時代も変わってしまい、何となく複雑な心境。
僕たち家族は今でも旅行に行く前はそうですから(笑、Hさんのような『仲間』に出会うと嬉しくなります!
洋服を買うって必要に迫られてじゃなく、気分を高める為でありたいです。




ロンドンでオーダーしてこられたシャツを
Sさんが、「サイズが違うと思う?」とお持ちになられました。
実際に着て頂いたのですが、確かに普段Sさんが着ていらっしゃるスーツに
合わせると、ボリューム感が違います。ただ、シャツだけで考えると、ジャストサイズです。
これが「ウチのスーツに合わせて欲しいシャツ!」と言わんばかりのサイジングです。
マッセアトゥーラ流に、お客様のご希望に合わせるのか、もしくは
ウチはこれだ!と打ち出すのが良いのか、
各テーラーの方向性です。


マッセアトゥーラは、創業当初から、
『着るか、着られるか。』
『着られるためのスーツは作らない。』
『あなたが、あなたの意思で着るスーツこそが本懐だ。』
を打ち出してきたテーラーですから、ご自身のスタイルをお持ちでない方には
意思で着て頂けるような判断材料を伝えて、その中で成功の洋服作りに導く接客をさせて頂きます。
これを「邪魔臭い」と言われるかどうかは、そのお客様次第ですが、
少なくとも、どういうシチュエーションで着られる洋服なのかだけは教えて頂きたいですね。
その方にとって似合うか似合わないかは、パット見の印象も大切ですけれど、
その方のキャラクターばかりか、その方を知れば知るほど
似合うスーツを作れる事につながります。
ビスポークの本質、ですね。