【2007年1月6~7日】


アマルフィーの町を後にして
アマルフィー海岸沿いの曲がりくねった道を、
バスで1時間程走ると、今度はポジターノの町に着きます。


この辺りは、バスは断崖の上のほうを走っているので、
バス停で降りてからポジターノの町まで、緩い下り坂をぶらぶら歩きます。
でも歩いているのは地元の人か、僕くらいで?




この時も、僕が歩いている隣を、
高級リゾートらしく、フェラーリが通り過ぎました。(笑)




坂を下るにつれ、
切り立った崖沿いに張り付くかのごとく建ち並ぶポジターノの町が迫ってきます。
下り坂から海側の断崖にも、海に迫り出して建物が建ち並んでいます。
それらの建物にはプールがあるので、恐らくホテルでしょう。
ん?もしかして、別荘なのかもしれませんね、、
ただ、この時期はシーズンオフで、ひっそりしていました。




坂を下り、お店が建ち並ぶ細い路地や階段を抜けて海岸に出ました。
そこから見上げると、町はこんな感じです、、圧巻です!
本当は船に乗って海から訪れたかったんですけど、
この時期は就航していませんでした。




先に訪れたアマルフィの海岸でも、そうでしたが、
ここでも、泳いでいる人がいました。
コートを着ている人がいたり、泳いでいる人がいたり、、
どっちがクレイジーなんでしょうね?(笑)
もう少し時間があれば、僕もこんな場所で寝不足解消したかったな♪




リゾート地に来て、ほんの数時間だけ見て回って終わりとは、寂しい!
見るだけでもかなり満足したけれど、でもやっぱり、、
次の機会には、せめてゆっくり2泊して、
イタリア人のリゾートファッションを見てみたいですね。
あっ!これで夏に行く理由が出来ました。(爆)


※今日お渡しのスーツのシルエット、凄く色っぽかったのに、、
  撮影させて頂けませんでした、、残念!





着て行くほどに身体に馴染んでくるスーツの再現と、
無骨さとモダニズムの融合によって生まれる
艶っぽい男らしさをキーワードに、
ヴィンテージ感漂う新たなスタイリングが生まれると確信しております。

と、羅紗屋のBB君が声高らかに納品してくれた生地です。

FRESCO(フレスコ)誕生100周年にあたる今年、
英国のマーティンソン社とのコラボレーションで復活しました。
FRESCOは29.5番手の双糸に29.5番手の単糸を撚り合せた450g/Mtr.の
肉感のある3PLY・WOOL地で、特に画像のブルーの色出しが最高!
下の画像、上の生地がそのインクブルーですが、
下の通常の濃紺と比べても色っぽい!
他にもこれだけバリエーションがありますので、
お好きな色柄で、100年前の着心地をお楽しみ下さい。
ちなみに、このFRESCOという名称はマーティンソン社の登録商標であり、
1907年にマーティンソン社が開発したハイツイストの原型ともいう
当時では画期的な春夏用の服地でした。

この生地に関連する内容は、以前にも書いておりますので
そちらも是非ご参考にされて下さいね。
他に、マーティンソン社の訪問記も書いています。



今日は(今日も?笑)、小ネタです。(笑)
襟巾も狭く、腰ポケットのフラップも細く、全体をスッキリまとめてみました。
たった5mm細くしただけですが、随分とスッキリした印象になります。


それよりもこの生地は、スーツとしてはもちろん、
ジャケットにも使え、パンツだけでも使い回せるようなスーツを!
Fさんのそんな贅沢な?ご希望でセレクトしたものです。
というか、マッセアトゥーラでよくご提案させて頂く方法です。


Fさんのいつものスーツをベースにして、
生地の素材感や色はもちろん、サイズやシルエットをチューニング!
お渡し時のフィッティングも、
普段穿かれるジーンズにジャケットを合わせてみたり、、
ほんとこのスーツ、凄く便利です♪






Tシャツの上に着てもらったので少し大きそうに見えますが、結構タイト!
ウエストのゆとり量一桁で、ドロップ8です。
Fさん、眩しい中での撮影、ご協力ありがとうございました!







フレッド・アステア、、
お洒落だと思うんですよね、、
ウェル・ドレッサーという王道的洒落者ではなく
僕的には〝粋〟という着こなしを教えてくれる俳優さんです。
だから僕はフレッド・アステアが好きです。
チャーミングなんですよね、、
完全に、ファッションを自分のものにしているし、
楽しんでいるから、見ているこちらもワクワクしてくるんですよね。


ブルックスのレップタイをパンツのベルト代わりに結んだり、
またその時でも、結び目をズラしたり、
レザーベルトも締める際にもバックルをずらしたり、、
チャーミングだと思いませんか?
他にも挙げるとキリがないくらいなんです!






今は冬ですが、最近は僕も白い靴を履いています。
グレーフランネルに、ホワイトレザーのレースアップシューズです。
アステアもよくホワイトやコンビを好んで履いてましたね。






世界的なデザイナー、アルマーニやラルフローレンでさえ、
これだけカラーの違う2人のデザイナーが、
フレッド・アステアから影響を受けているのですから、それも納得です。



【2007年1月6~7日】


今回のイタリア、アリタリア航空の就航曜日の関係で、
到着翌日いきなりの週末で、何処も休み、、
そんな言い訳を前置きしつつ、し~っかり観光してきました。(笑)


ナポリから電車でサレルノまで行き、
サレルノの駅前から、世界遺産のアマルフィー海岸を目指しました。
本当なら船でアマルフィーの町に入りたかったのですが、
暖かい時期しか就航していないらしく、探し回った挙句に断念して、バスで、、


下の画像は、サレルノから、アマルフィの町に入るまでの途中。
海に張り出した断崖絶壁の狭い道路をクネクネと、もの凄いスピードで走ります。
車酔いする方は、トラベルミンと、アキュライザーをお忘れなく!(笑)
画像の場面も、車同士の擦れ違いが出来ずに交通渋滞。
お陰で、酔い覚ましついでに、写真タイム♪




ちなみに、アマルフィー海岸とは、アマルフィの町だけに限らず、
アマルフィーの町を挟んで、東西に伸びる約40キロの景観を呼ぶようです。
今から1,000年以上も昔、中世の時代には、
海洋都市、アマルフィ共和国として栄華を極めたそうです。


サレルノからSITA社のバスで100分、
とことん酔う前に、アマルフィーの町に到着しました。




町そのものが海と接する距離は1キロもなく、町の懐は山側に広がります。
海岸沿いを見る限り、冬とは思えません。
でもね、、コートを着ていても別に暑くはないんですよ。




というか、それもそのはず、ビーチで泳いでいる人も、、
ダウンジャケットを着てる人や、コートを着てる僕がいれば、かなり薄着の人も、、
いったい、季節はいつなのでしょうか?(笑)




下の画像は、
日本でも結構有名になってきたディジェスティーボ(食後酒)〝リモンチェッロ〟です。
といっても、アルコール度数は30度オーバーです。
町中のあちこちで売っています。




買いました!(笑)
アマルフィ海岸一帯には、海に切り立つ断崖にレモン畑があり、
「どうだ!このリモーネ(レモン)は大きいだろう!」
「苦味も少ないし、甘い香りも最高だぞ!」
と、店の親爺が申してました。(笑)


リモンチェッロは〝南イタリア〟の銘産ですが、
これは正真正銘、アマルフィー産のリモーネを使ったシェーカー社のリモンチェッロです。
冷凍庫で凍らせて、ニコラシカグラスで一気にクイッと飲りましょう!




この後、引き続きアマルフィー海岸を西へ、、
ポジターノ~カプリと続きます。
その模様は、いずれまた!





そろそろ、春物と冬物のお渡しが混在する時期になりました。
これから1ヶ月ほどは続きそうです、、
真夏に冬物をご注文されたり、またその逆だったり、、
オーダーって、シーズンが関係なかったりするケースもあるんですけどね。






手前のグレーが、業界では〝梅春物〟と呼んでいるもので、
今は余り見かけなくなってきたスーツです。
というか、オールシーズン対応の生地がもてはやされ、
売れにくくなった、と言うべきですね。
でもこの生地はヴィンテージで、古き良き日の、まさに〝梅春物〟です。
奥のブルーが、真冬物の代表選手、フラノです。
フラノも、温暖化と冷暖房の完備で?少なくなった素材ですが、
それでも季節感があって、僕は大好きです。
(最近は少し復活しているようですが、、)

帰国して、いきなり現実に引き戻されました。
今日は朝から洗濯おじさん。(笑)


ちなみに今回の生地は2着が英国製のacorn社、もう1着がイタリア製のalbini社のもの。
洗っていると、明らかに英国製の生地とイタリア製では違います。
この差が着心地の差となるばかりか、着た時のドレープ感の差となります。
やはり、シャツ地を選ぶ時は色や柄ばかりではなく、
選ばれるスーツ地の特性に合わせた方が全体としては綺麗にまとまるように思います。




色物と白生地を一緒に洗っていますが、色移りが起こらない事は確認済みです。

今回は少なめですが、ナポリのマリネッラで、ソリッドタイを買って来ました。
プリントタイも良いですが、僕はこのソリッド(無地)も、雰囲気や締め心地が良くて好きです。
来店時に希望の色がなく、後日送ってもらう事にしました。





クラシックな色柄の多いドネガル(Irish)ツイードですが、
マギーに伺った際に、直接選ばせて下さいました。
もし、ご希望の方がいらっしゃれば是非ご覧になってみて下さい。
僕が、クラシックなものより、カラフルな色ばかりをセレクトしたものですから、
その理由を聞かれ、つたない英語(英単語!笑)で、僕の思いをあれこれ説明したところ、
マギーのデザイナー、ギルさんから、
「アーバンクラシックね♪」と、ナイスネーミングをして貰いました。(笑)





ナポリのスペイン地区にある附属屋さんで、今年もボタンや裏地を買ってきました。
微妙な色合いが豊富で、前回も皆さんに喜んでお選び頂いたボタンです。
今回はグレーのパンツ専用として、スーツ用とは別に、微妙な差で5色選んできています。
それにしても、ほんとイタリア人、、というか外国の男性って、
年を重ねるごとに、お洒落に!そしてカラフルになっていきますよね。
当然、、内面的な分も豊かに熟してくるんでしょね。






それにしても、絶妙な発色のカシミアニットがお似合いでした。
今まで何度か会ってますが、いつもお洒落です。