今日、Hさんがご希望のスーツは茶でした。
なのに、ご注文下さったのは、紺色のスーツです。
微妙に鮮やかな濃紺で、色っぽい色ですが、どうして茶から紺に、、
会話の中で、「スーツは紺に始まり紺に戻る、、」と言うことが出てきました。
紺色のスーツは、恐らく皆さんが初めて買われるスーツで、
選ばれる色ナンバーワンでしょう。
そして、色々な色を着倒してきた方が最後に戻る色と言われています。
実際、着て見るとスーツ初心者と何が違うのか、、
色が色だけに、素材感、微妙なライン、上下、シャツとネクタイ、
全てのバランスが問われます。
その全てのバランスが取れて、さらに雑誌から抜け出てきたようではなく、
その中に程良く、その人らしさや〝抜き感〟が出ている。
スーツ自体で目立てば、そんな部分には目が届きにくいですが、
紺というストレートな勝負では、そういった微妙な部分の勝負になるため、
熟練を要するって事ですね。
料理でも、コテコテに作られたものよりも、
シンプルな〝肉じゃが〟が難しいのと同じような気がします。
ということで、ここで皆さまに質問なのですが、
どうして紺色が多いのでしょうか?
この世に存在する天然染料が、紺という色が多いからなのか、
(実際には紺色よりも、黄色とかの方が染色堅牢度が高いので重宝された)
インドが英国の殖民地だった時代にさかのぼり、
インドに藍色、すなわちインディゴが多く、そこらで獲れたからとか、、
こんなウダウダでお酒のアテになりそうですね。
ご存知の方がいらっしゃれば、ご意見頂ければと思います。
その辺りを紐解けば、紺色が多い理由が分かるかも、、
紺色が先か、紺色を望む人が多いから紺が多いのか、面白いですね。