今日お渡しのTさん、出来てきたスーツを見るなり、

「スーツだけ見たら、エグゼクティブな雰囲気プンプンですよね!笑」と。

「仕事で世界最高品質の物を売っているから、クオリティーの低いもの、着れないですよね。」



さらに、Tさんが続けて仰ったのは、

「ブランドに頼らず、自分基準でクオリティーの高いものを持ちたいですよね、、」

「中途半端なお金のかけ方をせず、メリハリのある使い方を、、」

「少しづつ、良いものを買い揃えてゆきたい。」



今まで仕立てて頂いた何着ものスーツ、

いつも、決して主張するスーツを好まれないTさんですが、

クオリティーの高い生地を、クオリティーの高いライン(シルエット)で仕立てているので、

見る目を持った方には、十分主張するスーツになっていますよ。(笑)

もちろん、主張の意味合いは全く違いますけどね。







これって昨日の話題と共通しますよね。

でも確実に、ここ数年でスーツに対する意識が変わってきているように思います。

制服スーツから、本来のスタイルに、、スーツの復権です。



Tさん、7月のアメリカ出張、、

今回のスーツで、バシッと決めてきて下さい。

これまた写真を撮らせて頂くのを忘れたので、Yさんのスーツで失礼します。(笑)






今日採寸をさせて頂いた2人の方のお話です。



働き出して、今までずっとオーダーされてきたと仰るTさんですが、

仕事で目上の方と接する機会が増え、改めてスーツに対して気になりだされたそうです。



最近、Tさんのように〝おしゃれをする為〟ではなく、

相手に礼を尽くす意味でスーツを考えられる方が増えてきたように思います。

年齢も、30歳を越えた辺りの方が多いです。



スーツで主張するのではなく、

相手に失礼のないようにきっちりスーツを着たい。

マッセアトゥーラのブログを見て、この店ならそんなスーツを作ってくれそう。

だから、、「トータルで教えて下さい!」そんな風に言われると、

ついつい、ハッスルハッスル♪です。(笑)

まぁ、いつもですけど。(爆)

それよりも、そんな機会にマッセアトゥーラを選んでもらって光栄です!



Tさんのこのような、こんな考えを持った若い世代の方が、どんどん増えれば、

日本の将来、巷に溢れている〝制服スーツ〟は無くなりますね♪



「スーツは仕事着だから」とか、「人間中身だから」と仰る方が多いですが、

そう言うのって、言い訳っぽく聞こえるのは僕だけでしょうか?





※ちなみに、画像のスーツはTさんとは関係ありません。






どうでしょうか、下記の2枚の違いについて、お好きな方は、、

I さんにごご協力を頂いて撮らせて頂きました。





ディンプルの有無が、ここまで色気を生むなんて。

僕はふわぁ~っと優雅な方が好きです。





これもTPOなのかもしれませんが、、

それにしてもこのネクタイ、なんとも艶っぽい雰囲気です。

I さん、ご協力ありがとうございました!!

180番手のホワイトシャツの極上の着心地、楽しみにしてて下さいね!



この後、関西圏を中心とした同業テーラーや同業界人の集まりBOITSでした。

その模様はBOITSのリーダー、テーラーHIRAIWAさんのブログで!

BOSS!勝手にリンク張らせて頂きますね♪(笑)






初めての際寸時の打合せでは、
サンプルジャケットを着て頂くようにしていますが、
少しオーバーサイズかなと思うサイズでも〝キツイ〟と感じられる事があります。
そんな場合には、マッセアトゥーラの考えるジャストサイズなシャツに着替えて頂き、
もう一度、そのジャケットを着て頂くようにしています。

そうする事で、最初に感じられた〝キツイ〟感覚が無くなる事があるからです。
ただし、そのシャツのシルエットが嫌いとなれば話は別です。(苦笑)
今日のOさんは、気に入って下さいました。
、、ありがとうございます!

ある程度、ジャストフィットなジャケットを着ようとした場合、
シャツのアームホールに無駄なゆとりのある大き目なシャツを合わせてしまうと、
ジャケットの中で、シャツが邪魔をしてしまいます。
そんな時、短絡的に、ジャケットのサイズを上げる事を考えず、
シャツのサイズを見直してみて下さい。
着心地を考えると、譲れないバランスがあるからです。
靴と裾巾や、ネクタイとタイスペースのバランスも、同様ですね。



今日がマッセアトゥーラ1着目のお渡しだったOさん。

Oさんとは、かなり時間をかけてイメージ固めをしたのですが、

出来上がってきた洋服は、Oさんがイメージされていたよりもタイト、というか、

ちょっとシャープ過ぎる印象だったようです。



同じようなイメージのままスッキリ仕上げたつもりだったので、

1着目から「きましたきました~♪」って感じで、

僕としてはご機嫌だったので、ガックリ。



ただ、ここからは検証で、どこがイメージと違ったのか、可能な限り修正すべく、

再度お互いのイメージのチューニングの為に、

鏡の前で、気に入っておられたスーツと今日お渡しのスーツを、

何度も、、それこそ10回近く、交互に着替えて見比べてもらったんです。

そうこうしている内に、ラブラブな超ファッショナブルなOさんの彼女も合流!!



再度Oさんに着替えて頂き、彼女にも見てもらったんです。

そしたら、「凄く似合ってるよ!」のひと言が、、

そして、「あなたらしいやん」とも。



Oさんご自身も気付かれ始めたタイミングで、

彼女にも、それと同じような事を言ってもらって、Oさんも納得。

やはり女性の目(直感!)に狂いはないと僕も納得。(笑)



ここぞとばかりに、僕も彼女に見てもらおうと、

この前、ナポリのサルトに仕立ててもらった服を着てみました。(爆)







「やなせさんらしいよ、全体のシルエットばかりか、襟の柔らかなラインも似合ってる。」

「私がやなせさんを知ってるから、そう思うのかもしれないけど、

優しさが伝わってくる感じがする。」



ガァ~ン、、



続いて、最近着てるジャケットを着てみる、、

「やっぱり、さっきの方が似合ってると思うけど、、うん絶対!」



ガガガァァアァ~ン、、、



自身、そういう風に見られる自分が嫌でワザとそうじゃない服を着ていたのに、、

すっかりお見通しだったのです。(苦笑)



サルトリア・ラッジョ氏が、「君のフィロゾフィーまでをも表現する洋服を、、」

と言いながら仕立ててくれたジャケットは、、やはり本物。

でも、「だから俺は、そんなイメージを払拭したいんだよぉお~(悔涙)」



着る人のイメージを如何様にも変える洋服って、恐ろしいなぁ、、

あらためて装いの大切さを痛感しました。

でも、結局はその人らしさと言うのは、人はお見通しみたいですね。

これからもより一層、中身を磨かないと(苦笑)。



毎度のことですが、長々と失礼しました~






靴とベルトの色を合わせる事はよく知られていますが、
今日のYさんは、何と!時計とカフスの色を合わされていました。
それも、どちらもスエード素材で!です。
おまけに靴も茶のスエードで、それに合わせらたホーズも茶でしたし、
ネクタイも表面感のある茶です。
最初はしつこいかなぁ~って思いましたが、
ここまでいくと、Yさんお見事です♪




ちなみにYさんは、この時計(スカーゲン)の色を基準にして、
全てをコーディネートされたそうです。





季節外れのネタです。(笑)
お気に入りのオレンジ色のドネガルツイードに、
オレンジ色のミレーのダウンベストを重ね着してみました。
ネクタイは、15年ほど前まで集めていたエトロのペイズリータイです。(笑)


今年は、用事でちょっと出掛ける時なんか、
この組み合わせが重宝しました。






季節外れのネタですが、
最後の採寸を終わって外に出てみると、、
メチャクチャ冷え込んでて、、それで思いついたネタです。
今日は自転車で帰るので、季節外れのダウンベストを着て帰ります。(笑)





お付き合いも8年目に入ったKさんのスーツです。
15着目にして初めて!柄モノ(ヘリンボーン)のご注文を頂きました♪
たまにブラックスーツをご注文頂くものの、それ以外は濃い紺色、それも無地ばかりです。
お洒落に究極を求めると、
究極のカクテルがドライマティーニだと言われるように(何のこっちゃ)、
スーツも紺、それも無地に行き着くと思います。
確かに紺色って無数にあります
近付かないと分からない、この程度の織柄ってお洒落ですね。
でも、、この生地はフィンテスのSuper150’Sで、かなり光沢がありますから、
遠目に見ても何となく分かってしまいますね♪



フレッド・アステア、、
お洒落だと思うんですよね、、
ウェル・ドレッサーという王道的洒落者ではなく
僕的には〝粋〟という着こなしを教えてくれる俳優さんです。
だから僕はフレッド・アステアが好きです。
チャーミングなんですよね、、
完全に、ファッションを自分のものにしているし、
楽しんでいるから、見ているこちらもワクワクしてくるんですよね。


ブルックスのレップタイをパンツのベルト代わりに結んだり、
またその時でも、結び目をズラしたり、
レザーベルトも締める際にもバックルをずらしたり、、
チャーミングだと思いませんか?
他にも挙げるとキリがないくらいなんです!






今は冬ですが、最近は僕も白い靴を履いています。
グレーフランネルに、ホワイトレザーのレースアップシューズです。
アステアもよくホワイトやコンビを好んで履いてましたね。






世界的なデザイナー、アルマーニやラルフローレンでさえ、
これだけカラーの違う2人のデザイナーが、
フレッド・アステアから影響を受けているのですから、それも納得です。



本日お渡しの、Nさんの2着のスーツはどちらも仕事用ですが、
それぞれデザインが違います。


こちらは、ノータイでも大丈夫!みたいな格好でもオッケーな日に着たい、
Nさんのお好みモード全開で依頼のあったスーツです。
生地も、ロロピアーナのフランネルで、
アズーロ(イタリア語で青を意味します)に、5mm間隔でブルーのチョークストライプ。
デザインも3ボタン、中1ボタン掛けにしてあります。




一方、こちらは仕事モード全開!という事で、
例えば、新規の銀行とのお取引の際に、みたいな感じだそうです。(笑)
生地はこちらもロロピアーナですが、
タスマニアンシリーズのダークグレーのバーズアイと洒落ていますが、落ち着いた感じ。
デザインも2ボタンですが、長身のNさんを引き立たせるよう、
ボタン位置を低めに設定し、パンツも膝位置を若干高めに、裾はセミフレア。
どちらかというと、こちらの方がセクシーですが、
一般的にはこの程度のデザインなら、生地が生地だけに、落ち着いて見えますよ。




スーツは自分の気持ちを高める為のツールと云う考えも大切ですが、
「相手に失礼のないように」と云う考えも大切。
「スーツは道具だから」と言う方でも、せめて後者の考え方は持ってもらいたいですね。