2回のプリマプローヴァ(仮縫い)を経て、
今日が3回目のセコンダプローヴァ(中縫い)でした。
ローマの羅紗屋が、英国の某ミルに依頼した6プライの生地。
今回は胸・首周りの最終調整、全体のバランスをとる事が目的でしたが、
ウエストの絞りから流れるように、大胆に逃げたフロントカットは、
そのカットのカーブが、パンツのセンタークリースにビタッと納まっていて、
かなり期待できるシルエットが既に出来上がっており、仕立て上がりが楽しみですね♪


先週に引き続き、ソリに行ってきました。

京都の鞍馬近辺ですが、先週と打って変わって雪も少なく、

鞍馬を通り越えて更に山奥へ30分、雪を求めて京都の花背~広河原まで行きました。



広河原スキー場から先は、積雪で通行止めなので、そこから引き返し、

今度は林道に入って場所を探していると、すぐ真下に川が流れているものの、

かなりナイスなコースを発見したので、雪を掻いてコースを作って滑り始めたところ、、





最初は下に流れる川が恐くて恐る恐るでしたが、

段々調子にのって、LONGソリでぶっ飛ばすようになって、

挙句の果てはコースアウトして、5m下の川に転落してしまいました。

頭打って死ぬかと思いました。太郎も「もぉソリせぇ~へぇ~ん」って泣きじゃくり、、



でも、、その30分後には、ずぶ濡れになった服を着替えて再びスタート!!

親子揃って、、アホですね。(苦笑)





大学の頃、夏はこの辺りの山道をぶっ飛ばし、

日本海まで1時間ちょいで(90km)週3ペースで素潜り。

雪が降った冬は冬で、真夜中の林道を、4輪ドリフトでぶっ飛ばし、、

久々にこの辺りに来ると、そんなメチャクチャな頃の思い出が甦ってきました。

今年で気付けば、僕も41歳になりますが、

やっぱり青春とは〝気持ち〟次第だと思います。(爆)








Kさんは青色が大好きです。

先染めのBlueとDarkNavyの糸で織り上げた

艶やかな2ボタンのスーツは、バジーレのSuper150’S素材。




このスーツだけでは、仕事のシーンをカバーできないとの事で、

もう1着、かなり仕事モードが入ったイタリアンクラシックな3ボタンの段返りスタイルを、

何度かご紹介させて頂いた事があります、サヴィルローヤーンカウントで。



こちらは、色といいスタイルといい、

かなり、コンサバな1着に仕上がりましたね。

もちろん生地の雰囲気に合わせてスタイルも変えました。





Kさんは、いつもこんな感じで、OnとOffのバランスを考えてご注文されます。

どちらのスーツも、いつもの完成されたスタイルという事もあり、

明日到着のハンガー便で発送させて頂きました。

Kさん、いつもありがとうございます。






今から20年ほど前、大学の入学式用のスーツで、

東京G座の某有名テーラーで初めてフルオーダーを経験しました。

当時はアルマーニ全盛時代で、プレタなんて到底着ることのできない体型の僕は、

『自分の体型で着る事のできないスタイルこそ、オーダーで作る!』なんて意気込んでました。



今から思えば、アルマーニを作るのに、何で銀座の某テーラーやねん!って感じです。

その頃の僕は、「オーダーなんだから、何でもできる。それこそ、

G座のテーラーに頼まないと、そんなレベルのモノは出来ない!」とすら。



最初の仮縫いが上がって試着して、目を疑いました。

出来上がったのは、横山やすし風のタイトな上着&パンタロン!

その後、4度に渡る仮縫いを経て、中縫いで最終確認し、出来上がった洋服は、、

パンツはアルマーニとは程遠く、何とかセミフレアーまで挽回出来たのが限界だったようです。



話はそれて、アルマーニ全盛の当時、

僕の友人なんて、ピカデリーのスキニーデニムを、

トニーラマのウエスタンブーツにINし、素肌にアルマーニのジャケット!

当時では、「何やねん、お前その格好は!?」に感じたのですが、

今、写真を見ると、かなり格好良いんです!(笑)※画像載せてもええか?なぁ、シゲ!(笑)

時代でしたね、、今ではクラシックを着てらっしゃる方も、

当時はアルマーニを好まれた方も多いんじゃないかなと思うのですが。。



G座のテーラーに頼む僕も物知らずな馬鹿ですが、

それを無責任に受けるテーラーもテーラーだと思いませんか?

まぁ、人のせいにせず、自分の経験の低さやレベルの低さを嘆くべきですね。(汗)



画像は、浪人時代(’87年だったかな?)に仕立ててもらったリングジャケットの紺ブレです。

このジャケットも、ビッグショルダーに重心の低い〝アルマーニ風〟です。

浪人時代に、そんな事、してるな!って感じですね。(汗)





手八刺し、本襟、手星に手穴かがりと、フルハンドメードに近いレベルの仕立てです。

当時は渋カジ?キレカジ(綺麗い目カジュアル)ブームでした。








今回のWさんのジャケットは、

Wさんのお好みの中からお選び頂いたのではなく、

ご準備させて頂ける生地の中で、Wさんに最も映える生地を優先しました。



お顔の横にあてさせて頂きながら、奥様とご一緒に、「あーでもない、こーでもない、、」と。

そして少しづつ絞りこんで、最後に残ったのがこの生地です。





特徴のある色ですが、Wさんが着られると華やかに、それでいてシックリ落ち着きます。

こういった基準で生地を選ぶのも、僕は〝アリ〟だと思っています。

着続けていくにつれ、きっと選んで良かったと、

ご実感頂けるに違いありません。

周りの方からの声が、そう実感させてくれるはずですから。






まだまだ先の話ですが、横浜のHey-Goさんに、

中学受験を絡めた、僕たちの親子関係を占ってもらいました。

その結果は、Hey-Goさんが管理・運営される『凛風』に書かれているので、

是非、皆さま見て下さい!受験云々より、僕の隠された性格!?が垣間見れるかも!!(笑)

他の日付で僕たち夫婦間の事も登場し、怖ろしく当たってます!(爆)

他にも、こんなサイトを最近アップされたんです!

上下関係ドットコム(どっと混む!)



画像は、そのHey-Goさんのジャケットなのですが、

今回も、Hey-Goさんお気に入りの生地がよく見付かるロロ・ピアーナの生地。

2年ほど前のコレクションで、僕が気に入って数着分だけコレクションしていた最後の1着です。





無地でも、ジャケットらしい表情が生まれているのは、この理由です。

ヘリンボーン柄なので、遠目に見ると、優しい表情ですね。

Oさんの優しい雰囲気を一層引き立ててくれそう。





プライベートですが、

長男の太郎(5歳)に続いて、

今日の14時37分、次郎が生まれました!

Hey-Goさん、いつか次郎の分もお願いしますね!(笑)






皆様、今日もありがとうございました。21時前、

最後のお客様が帰られた後、突然Takahashiさんから電話が、、

「今、大阪にいるんだけど、、花厨に来てるから、よかったら仕事帰りにブラッと寄ってよ。」

帰り道、もちろん遠慮なく寄らせて頂きました!オマケに自宅から30秒です!!

何だか不思議な感じがしますし、何より嬉しいです!

いつも美味しい串、ありがとうございます。

大阪のどこの串より最高です!

画像は、一ヶ月前の

花厨さんです。

http://blog.goo.ne.jp/paco-kaz/d/20081011



2度浸けお断りの大阪新世界の串カツ以外の高級串屋さんカテゴリーでは、

大阪の数ある串カツ屋さんの中で最高峰じゃないでしょうか!






4年ほど前に手に入れて以来、何度も読み返しているこの本は、
建築家が設計した24軒が紹介されています。
どの家も手を入れながら、30年前後も住まい続けられている個人住宅で、
住み手が登場し、その歴史をそれぞれに語っておられます。
どの家も目新しいデザイン性を狙ったりせず、住み手の気持ちに立った配慮がうかがえます。
そしてどの家も、住み手に愛され、手入れされ、大切に住まい継がれている家です。
そして、この本を読んでいると、
住み手が、その家を大切にする気持ちによって、
家ってこれほど素晴らしいものになるんだなって満足感が沸き立ってきます。
マッセアトゥーラも、出来たばかりの洋服より、お客様が10年間着続けて下さった、
そんな洋服を話題にされるような、服つくりをしなければって思います。
出来たばかりの洋服が完成ではなく、着手が着ることで、
その洋服は、熟成され完成するような洋服。

もちろんそればかりではなく、
必要とする方には、今を輝く〝衣装〟をお作りする事も大切です。
望まれた洋服を、洋服屋として、幅広く深く作るポテンシャルを身に付けなければ。



かれこれ、5年近くお付き合いを下さってるN女史のお友達が、

ご実家近くで、お洋服屋さんをされているという事は前々から伺っていたことです。

Nさんが着られているそのお洋服の感性がとても高いので、今までずっと気になっていました。

つい先日の話の流れで、作っていらっしゃる方のお名前が判りました。

Nさん、「確かキタさんって言わはったと思うけど~」と。



大阪で「キタさん」ってお名前の若手テーラーさんはいらっしゃらないハズなんだけど、、

あれ?ん!? もしかして!!「喜多さんですか?」、「まさか、、」

これは驚きでした、あの伝説の喜多さん?まさか。

僕にとっては伝説的なお方なのです。

ってか、多分、業界でも、、



下の画像、喜多さんのお隣の女性は、そのN女史のお友達で、

和歌山県の那智勝浦にあるニッポンの名店、isasazicon(イササジコン)の洋子さんです。

isasaziconさんでは、喜多さんとのコラボ物をお取り扱いされています。

Nさんが着ておられたお洋服は、それだったんです。



昨夜Nさんからお誘い頂き、皆さんと楽しい時間をご一緒させて頂きながら

今日もまた、散々話をさせて頂いてから、帰られる間際に写真を撮らせて頂きました。





ちょっと硬かったので?

僕の変な顔を見て、笑って頂きました!(笑)





喜多さん、洋子さん、今度打ち合わせを兼ねてisasaziconまで、

カードの限度額を引き上げて?伺いますので、宜しくお願い致しまーす。(笑)

Nさん!こんな出逢いを頂き、ありがとうございます!更々なる発展を期待して下さいね!






先日、コルノの意味で、魔除けネタが出てきた流れに身を任せ(笑)、

これも、、プルチネッラという魔除けだそうです。

コジモ氏から貰ったお土産です。





プルチネッラについて、ナポリのカチョッポリのコジモ氏から聞いた話だと、

彼は道化者の1人だそうで、道化とは振る舞いの奇妙さなどから、

悪魔の眼を遠ざける魔除けの力を持っているとか。。



道化を日本的に言うとピエロになるわけですが、

ピエロ(ペドロリーノ)は16世紀のイタリアで生まれた仮面喜劇である

コッメディア・デラルテ(Commedia dell’arte) の登場人物の1人だと言われています。



プルチネッラも、その仮面喜劇の登場人物の1人なのですが、

どうして、多くの登場人物の中でプルチネッラだけが魔除けになったのか、

それは恐らく、プルチネッラの出身が、ナポリだと言い伝えられているからだと思います。


これは僕の推測に過ぎませんが、恐らく調べてみると、

そこに行き着くのではないか、、詳しい方がいらっしゃれば是非教えて下さいね。



ちなみにコッメディア・デラルテの他の登場人物(道化師)は、

アルレッキーノ、スカラムッチャ、ブリゲッラ、パンタローネ、他があり、

ついでにピエロについては、イタリアでペドロリーノのキャラがフランスに渡り、

モリエールの戯曲『ドン・ジュアン』で間抜けな百姓役に変わったと言い伝えられています。



かなり荒っぽいまとめ方でしたが、専門的な知識がないので、この程度でごめんなさい。