今朝、状態の良い発色の綺麗なスーパーブリオを仕入れてきました。
ここ数年前から人気のライトグレーですが、
この生地は微妙に茶がかり、茶のストライプも入っているので、
少し離れて見ると、グレージュ(少しベージュがかったグレー)に見えます。
ドーメルのスーパーブリオは、もともと上質な光沢と腰のある張り感を味わえる生地ですが、
この生地は、70年代のヴィンテージならではの、
何ともドスの効いた?光沢感と腰の強い張り感があります。
開店直後、ぶらっとご来店下さったOさんが、いつものスタイルでご注文下さいました。
VINTAGEスーパーブリオの人気は高く、いつも瞬時に嫁ぎ先が決まります。
Oさんは、この生地で、スーパーブリオで6着目です。
取り扱いにも慣れておられるので、説明は省略させて頂きました。
かれこれ8年程のお付き合いになるので、話しに来たついでにご注文して下さる、、
そんな感じですから、Oさんにとってはオッケーのようです。
Oさん、いつもありがとうございます!
ここ数年前から人気のライトグレーですが、
この生地は微妙に茶がかり、茶のストライプも入っているので、
少し離れて見ると、グレージュ(少しベージュがかったグレー)に見えます。
ドーメルのスーパーブリオは、もともと上質な光沢と腰のある張り感を味わえる生地ですが、
この生地は、70年代のヴィンテージならではの、
何ともドスの効いた?光沢感と腰の強い張り感があります。
開店直後、ぶらっとご来店下さったOさんが、いつものスタイルでご注文下さいました。
VINTAGEスーパーブリオの人気は高く、いつも瞬時に嫁ぎ先が決まります。
Oさんは、この生地で、スーパーブリオで6着目です。
取り扱いにも慣れておられるので、説明は省略させて頂きました。
かれこれ8年程のお付き合いになるので、話しに来たついでにご注文して下さる、、
そんな感じですから、Oさんにとってはオッケーのようです。
Oさん、いつもありがとうございます!
高知のKさんのジャケットは竹で出来ています!
純粋に竹そのものを繊維化したバンブー繊維のジャケットです。
綿の2倍という吸水性を持つバンブー素材は、乾き易すさも特筆ものです。
吸水性と速乾性に優れていると云えば、みなさん麻を思い出されると思いますが、
このバンブーは、麻のようなザックリした素材感ではなく、
シルクやカシミアと勘違いするほど柔らかでドレープ性に富み、滑らかな光沢があります。
また防皺性についても、綿や麻より優れているので、夏素材には打ってつけですが、
麻のように水分を含むと強度を増すといったものではなく、
綿と同じく、濡れると強度は弱まります。
それ以外では、半永久的な抗菌防臭効果があり、
カビの発生やニオイの発生を抑える効果がある!とくれば、
湿度の高い日本の夏でも、サラリとした着心地も相まって最高の素材!
あっ、ちなみにこの素材、、イタリアの【タリア・ディ・デルフィノ】です。
Kさん、でもそんなことよりも、、
この触り心地にヤラレちまったんですよね!(笑)
確かに、何人もの方が触れられて、「カシミア?」と聞かれました。
でも、、カシミア以上の触り心地ですよね♪
純粋に竹そのものを繊維化したバンブー繊維のジャケットです。
綿の2倍という吸水性を持つバンブー素材は、乾き易すさも特筆ものです。
吸水性と速乾性に優れていると云えば、みなさん麻を思い出されると思いますが、
このバンブーは、麻のようなザックリした素材感ではなく、
シルクやカシミアと勘違いするほど柔らかでドレープ性に富み、滑らかな光沢があります。
また防皺性についても、綿や麻より優れているので、夏素材には打ってつけですが、
麻のように水分を含むと強度を増すといったものではなく、
綿と同じく、濡れると強度は弱まります。
それ以外では、半永久的な抗菌防臭効果があり、
カビの発生やニオイの発生を抑える効果がある!とくれば、
湿度の高い日本の夏でも、サラリとした着心地も相まって最高の素材!
あっ、ちなみにこの素材、、イタリアの【タリア・ディ・デルフィノ】です。
Kさん、でもそんなことよりも、、
この触り心地にヤラレちまったんですよね!(笑)
確かに、何人もの方が触れられて、「カシミア?」と聞かれました。
でも、、カシミア以上の触り心地ですよね♪
今年還暦を迎えられるNさんが選ばれたグアベロの生地です。
SUPER 150’S の滑らかな光沢感を気に入られました。
ご職業柄、座り仕事が多いNさんですから、
この生地の特性について、プラス面だけでなくマイナス面も伝えました。
そしたら、「舞台に立つ時に着るから大丈夫ですよ(笑。」との事。
色柄や品質だけで選ぶと、実際に着てみて不都合な事が起きる可能性があります。
気に入って、長く着て頂くためには、
生地をお選び頂く際に、かなり大切な情報ですので、
時間の許す限り可能な限り、、お伝えするよう心がけています。
SUPER 150’S の滑らかな光沢感を気に入られました。
ご職業柄、座り仕事が多いNさんですから、
この生地の特性について、プラス面だけでなくマイナス面も伝えました。
そしたら、「舞台に立つ時に着るから大丈夫ですよ(笑。」との事。
色柄や品質だけで選ぶと、実際に着てみて不都合な事が起きる可能性があります。
気に入って、長く着て頂くためには、
生地をお選び頂く際に、かなり大切な情報ですので、
時間の許す限り可能な限り、、お伝えするよう心がけています。
この生地は、スーツ地としては
スパンカシミアを除いて、ホーランド&シェリーの最高峰です。
恕急の超高級素材が使われているばかりでなく、
ドブクロスという低速織機で、現在主流の高速織機の6倍の時間を掛けて、
ゆっくりと織り上げられています。
せっかくの超高級素材ですから、その特徴や取り扱いについて説明させて頂いたのですが、
そんな事、Kさんにとってはどうでも良かったようです。(笑)
Kさんは高級素材だからでなく、この〝色柄だけ〟に惚れて選ばれたのですから!
さぁ、明日明後日と、この生地を持って縫製工場を訪問してきます。
店はお休み頂きますが、申し訳ありません。
スパンカシミアを除いて、ホーランド&シェリーの最高峰です。
恕急の超高級素材が使われているばかりでなく、
ドブクロスという低速織機で、現在主流の高速織機の6倍の時間を掛けて、
ゆっくりと織り上げられています。
せっかくの超高級素材ですから、その特徴や取り扱いについて説明させて頂いたのですが、
そんな事、Kさんにとってはどうでも良かったようです。(笑)
Kさんは高級素材だからでなく、この〝色柄だけ〟に惚れて選ばれたのですから!
さぁ、明日明後日と、この生地を持って縫製工場を訪問してきます。
店はお休み頂きますが、申し訳ありません。
本当に色々ありましたが(笑)、今回も充実した旅となり、今日帰国しました!
アイルランド行きが、諸事情によって急にキャンセルとなってしまい、
その分、思ってもみなかった先に寄せて頂けたり、
はたまた飛行機のフライトの関係でバルセロナに立ち寄ったり、
これまた日付を越えた深夜のリバプール空港に到着し、そのまま空港で寝たり、、
そんな中で、残念ながら叶わなかった訪問先は、次回の楽しみに取っておく事にします。
という事で、長い間お休みを頂き、ありがとうございました。
また今回の訪問に際し、お世話になった皆さまに御礼申し上げます。
その模様は追々お伝えしますが、先に訪問先の中から数枚ピクアップさせて頂きます。
*Edwin Woodhouse (英国|ヨークシャー州リーズ)
右が共同経営者のジョン・ゴント氏、左が営業担当のジョナサン・スペンサー氏です。
*acorn (英国|ランカシャー州ネルソン)
*acornの経営者、チャトバーン家
左から長男クリス氏、ジョン・チャトバーン氏、次男ジョージ氏
*Martin Sons&Co,Ltd. (英国|ヨークシャー州八ダスフィールド>
左から営業企画デザイナーのハンナさん、マネージングディレクターのゴードン氏、
そして、セールスディレクターのジェーンさん
*Bateman Ogden (英国|ヨークシャー州ブラッドフォード)
右が、自らこだわりの生地バンチサンプルを編集する社長、コリンズ氏。
*William Bill (英国|ロンドン)
ツイードのスーツにカシミアのネクタイ姿。
カントリージェントルマン的な着こなしには、年季が入った貫禄を感じます。
昨年のドネガル行きが実現したのは、この方のお陰でした。
*William Bill の織りネーム
*william Billのオフィスに掛けてあった仮縫い中のアイリッシュリネンのジャケットは、ヘンリープール製。
どうやら社長用みたいです。(笑)
アイルランド行きが、諸事情によって急にキャンセルとなってしまい、
その分、思ってもみなかった先に寄せて頂けたり、
はたまた飛行機のフライトの関係でバルセロナに立ち寄ったり、
これまた日付を越えた深夜のリバプール空港に到着し、そのまま空港で寝たり、、
そんな中で、残念ながら叶わなかった訪問先は、次回の楽しみに取っておく事にします。
という事で、長い間お休みを頂き、ありがとうございました。
また今回の訪問に際し、お世話になった皆さまに御礼申し上げます。
その模様は追々お伝えしますが、先に訪問先の中から数枚ピクアップさせて頂きます。
*Edwin Woodhouse (英国|ヨークシャー州リーズ)
右が共同経営者のジョン・ゴント氏、左が営業担当のジョナサン・スペンサー氏です。
*acorn (英国|ランカシャー州ネルソン)
*acornの経営者、チャトバーン家
左から長男クリス氏、ジョン・チャトバーン氏、次男ジョージ氏
*Martin Sons&Co,Ltd. (英国|ヨークシャー州八ダスフィールド>
左から営業企画デザイナーのハンナさん、マネージングディレクターのゴードン氏、
そして、セールスディレクターのジェーンさん
*Bateman Ogden (英国|ヨークシャー州ブラッドフォード)
右が、自らこだわりの生地バンチサンプルを編集する社長、コリンズ氏。
*William Bill (英国|ロンドン)
ツイードのスーツにカシミアのネクタイ姿。
カントリージェントルマン的な着こなしには、年季が入った貫禄を感じます。
昨年のドネガル行きが実現したのは、この方のお陰でした。
*William Bill の織りネーム
*william Billのオフィスに掛けてあった仮縫い中のアイリッシュリネンのジャケットは、ヘンリープール製。
どうやら社長用みたいです。(笑)
フィンテックスFINTEXは、ロンドンのウールンマーチャント(毛織物商)で、
その中でも数少ない、アトリエ的な小さな規模の会社です。
デザインは、独創的で凝ってはいるのですが、
パッと見の派手さではなく、英国らしい〝普遍的な本物志向〟のものが多いです。
クオリティーも、全工程において手間暇かけた最高品質のものばかり。
車で例えるなら〝ロールスロイス〟と云えばイメージはピッタリ。
同じ英国車でアストンマーティンもありますが、
僕はロールスロイスのイメージではないかな?と思います。
時計で云うと、バシュロンコンスタンタンではなく、パテックかな?みたいな。
バシュロンのイメージは、『J.J.ミニス』 でしょうか。訳が分からなくなってきましたね(笑。
ちなみに、日本総代理店の触れ込みは、
「1881年に営業開始し、王侯・貴族が愛用した生地と言われており、
世界で初めて生地の耳に【FINTEX】という文字を織り込み、
高品質を保証した高級服地で有名。」とあります。
そして今日、Kさんがお選び下さったFINTEXの生地は、
「PENDLE&RIVETT」という会社名が入っている時代の物です。
当然、ドブクロス織機で織られたものです。
ヴィンテージの宿命、これもレングスが短いので、
Kさんの型紙を差し込んでみて上手く入れば、裁断にかからせて頂きます。
その中でも数少ない、アトリエ的な小さな規模の会社です。
デザインは、独創的で凝ってはいるのですが、
パッと見の派手さではなく、英国らしい〝普遍的な本物志向〟のものが多いです。
クオリティーも、全工程において手間暇かけた最高品質のものばかり。
車で例えるなら〝ロールスロイス〟と云えばイメージはピッタリ。
同じ英国車でアストンマーティンもありますが、
僕はロールスロイスのイメージではないかな?と思います。
時計で云うと、バシュロンコンスタンタンではなく、パテックかな?みたいな。
バシュロンのイメージは、『J.J.ミニス』 でしょうか。訳が分からなくなってきましたね(笑。
ちなみに、日本総代理店の触れ込みは、
「1881年に営業開始し、王侯・貴族が愛用した生地と言われており、
世界で初めて生地の耳に【FINTEX】という文字を織り込み、
高品質を保証した高級服地で有名。」とあります。
そして今日、Kさんがお選び下さったFINTEXの生地は、
「PENDLE&RIVETT」という会社名が入っている時代の物です。
当然、ドブクロス織機で織られたものです。
ヴィンテージの宿命、これもレングスが短いので、
Kさんの型紙を差し込んでみて上手く入れば、裁断にかからせて頂きます。
今日、Yさんからご注文頂いた生地です。
生地マーチャントは、その多くがロンドンに集まっているのですが、
Bateman Ogden(ベイトマン)は、ヨークシャーに在住のコリンズ氏が、
趣味でやってるような(失礼!笑)小さなマーチャントです。
趣味でやられているだけに(失礼!笑)、個性的な色柄やクオリティーの生地が豊富です。
英国サヴィルローの老舗、ヘンリープールと同等同数のラインナップを誇る
インネスチャンバースのフルラインナップ展開でも見ないような
日本未入荷のマニアックな生地が多いです。
(マニアックと云えばスペインのGIMTEXもそうですね)
今回の生地も55%Trevira+31%Wool+14%Kid Mohair(340g)という混率です。
同じバンチ(生地見本帳)に、ブレンドが微妙に違う生地がたくさんあって、
その光沢感や質感、手触りを見ているだけでも楽しいですよ。
COMPOSITION For Example >>>
・70%Wool +30%Kid Mohair(240g)
・70%100’S Wool+30%Kid Mohair(230g)
・70%Wool +30%Mohair (360g)
・80%Wool +20%Mohair (340g)
・90%Wool +10%Kid Mohair(280g)
生地マーチャントは、その多くがロンドンに集まっているのですが、
Bateman Ogden(ベイトマン)は、ヨークシャーに在住のコリンズ氏が、
趣味でやってるような(失礼!笑)小さなマーチャントです。
趣味でやられているだけに(失礼!笑)、個性的な色柄やクオリティーの生地が豊富です。
英国サヴィルローの老舗、ヘンリープールと同等同数のラインナップを誇る
インネスチャンバースのフルラインナップ展開でも見ないような
日本未入荷のマニアックな生地が多いです。
(マニアックと云えばスペインのGIMTEXもそうですね)
今回の生地も55%Trevira+31%Wool+14%Kid Mohair(340g)という混率です。
同じバンチ(生地見本帳)に、ブレンドが微妙に違う生地がたくさんあって、
その光沢感や質感、手触りを見ているだけでも楽しいですよ。
COMPOSITION For Example >>>
・70%Wool +30%Kid Mohair(240g)
・70%100’S Wool+30%Kid Mohair(230g)
・70%Wool +30%Mohair (360g)
・80%Wool +20%Mohair (340g)
・90%Wool +10%Kid Mohair(280g)
次のS/S生地の仕込み。
寒さも本格化してくる時期ですが、
僕達にとっては、そんな時期になります。
今日はカチョッポリの来シーズン物の初めての内覧でしたが、
ここ数年の傾向に引き続き、英国らしいタッチの生地が目立ちました。
話し込んで、画像を撮り忘れました、ごめんなさい。
寒さも本格化してくる時期ですが、
僕達にとっては、そんな時期になります。
今日はカチョッポリの来シーズン物の初めての内覧でしたが、
ここ数年の傾向に引き続き、英国らしいタッチの生地が目立ちました。
話し込んで、画像を撮り忘れました、ごめんなさい。
【2007年1月16~17日】
ブライアン氏とFさんと共に昼食を摂ってから、ホーランド&シェリーの総本山へ!
この繊細でエレガントなヴィクトリアン様式の建物も、
100年以上経っているそうです。
廊下に書かれたメモ書き、、
ミーティングルームのブライアン氏。
このミーティングルームは、わざと建物の北側に作られ、
変化のある南側の明かりではなく、北側の安定した明るさを取り入れてくれます。
来シーズンのサンプルです。
この中からセレクトされた生地がバンチとなって、
この、英国にあるピーブルスの町から、皆さまのお手元に届けられるのです。
希望の生地を伝えると、ブライアン氏が探してくれました。
まずは、バンチSAMPLEを作っている現場です。
ホーランド&シェリー社では、自社でバンチを作成しています。
以前は外注だったそうですが、あらゆる面において、自社作成にメリットがあるとか。
ホーランド&シェリーグループが抱えるネームとしては、
日本には3銘柄が入っています。(ホーランドシェリーNAME、ジョンクーパーNAME、
そして、マッセアトゥーラで取り扱っているインネスチャンバースNAME)
ほら、まるで印刷屋さんです。(笑)
バンチに綴じられている生地は、全て品番ごとにストックされています。
オーダーが入ると、こうしてカットされます。
カットされた生地は重量が測られ、明細と共にまとめられ、
出荷先(各国の代理店)ごとに梱包されます。
時差があるので、1日中フル稼働です。
日本の窓口はこの女性、ジャネット・ブラウンさん。
日本からのオーダーは全て彼女が処理し、彼女の指示で現場が動きます。
残念ながらこの後、彼女は2007年3月でリタイアされ、現在の担当は、男性に変わっています。
またいずれ、ご紹介できればと思っています。
過去のサンプルは、アーカイブとして全てストックされています。
右から極東担当マネージャー、ブライアン氏、
ホーランドシェリー社チェアーマン(会長)、チャールズ・スチュワート氏。
この時は痩せていたのですが、何故かパンパンの僕。(爆)
そして、、ヘンリープールのMDを40年近く務めているFさん(以前の会社の大先輩です)
僕だけこんな格好で、ごめんなさいっ!
夜は、ブライアンの奥様もご一緒に食事を楽しみました。
日本だと、仕事に奥様もご一緒になんて事は少ないと思うのですが、、素敵ですよね。
ほんっと、楽しくて知的な奥様でした。
典型的なスコティッシュパブです。
アイリッシュパブとの違いが分からなかったので聞くと、
アイリッシュは、もっとごちゃごちゃしてるとか、、そんなもんなんですね(笑。
ホント、それが理由ですか?(爆)
散々飲んだ翌早朝、夜も覚めやらぬ間にホテルを出て、
世界遺産の街エジンバラを素通りして(涙)、激安キャリアEasyJetで、ロンドンのホテルへと戻りました。
これで、年始の2週間に渡る遠征報告は終わりです。
1年越しでしたね、、ごめんなさい。
こうして自分と関わりを持ってもらっている現場を見ておくと、
ただ単に、生地が手元に届いたり、頼んだ仕事が出来上がってきたりするだけではなく、
日々、全てを見渡せているような気持ちで仕事ができるから楽しいですね。お世話になった皆さん、ありがとうございました!
ブライアン氏とFさんと共に昼食を摂ってから、ホーランド&シェリーの総本山へ!
この繊細でエレガントなヴィクトリアン様式の建物も、
100年以上経っているそうです。
廊下に書かれたメモ書き、、
ミーティングルームのブライアン氏。
このミーティングルームは、わざと建物の北側に作られ、
変化のある南側の明かりではなく、北側の安定した明るさを取り入れてくれます。
来シーズンのサンプルです。
この中からセレクトされた生地がバンチとなって、
この、英国にあるピーブルスの町から、皆さまのお手元に届けられるのです。
希望の生地を伝えると、ブライアン氏が探してくれました。
まずは、バンチSAMPLEを作っている現場です。
ホーランド&シェリー社では、自社でバンチを作成しています。
以前は外注だったそうですが、あらゆる面において、自社作成にメリットがあるとか。
ホーランド&シェリーグループが抱えるネームとしては、
日本には3銘柄が入っています。(ホーランドシェリーNAME、ジョンクーパーNAME、
そして、マッセアトゥーラで取り扱っているインネスチャンバースNAME)
ほら、まるで印刷屋さんです。(笑)
バンチに綴じられている生地は、全て品番ごとにストックされています。
オーダーが入ると、こうしてカットされます。
カットされた生地は重量が測られ、明細と共にまとめられ、
出荷先(各国の代理店)ごとに梱包されます。
時差があるので、1日中フル稼働です。
日本の窓口はこの女性、ジャネット・ブラウンさん。
日本からのオーダーは全て彼女が処理し、彼女の指示で現場が動きます。
残念ながらこの後、彼女は2007年3月でリタイアされ、現在の担当は、男性に変わっています。
またいずれ、ご紹介できればと思っています。
過去のサンプルは、アーカイブとして全てストックされています。
右から極東担当マネージャー、ブライアン氏、
ホーランドシェリー社チェアーマン(会長)、チャールズ・スチュワート氏。
この時は痩せていたのですが、何故かパンパンの僕。(爆)
そして、、ヘンリープールのMDを40年近く務めているFさん(以前の会社の大先輩です)
僕だけこんな格好で、ごめんなさいっ!
夜は、ブライアンの奥様もご一緒に食事を楽しみました。
日本だと、仕事に奥様もご一緒になんて事は少ないと思うのですが、、素敵ですよね。
ほんっと、楽しくて知的な奥様でした。
典型的なスコティッシュパブです。
アイリッシュパブとの違いが分からなかったので聞くと、
アイリッシュは、もっとごちゃごちゃしてるとか、、そんなもんなんですね(笑。
ホント、それが理由ですか?(爆)
散々飲んだ翌早朝、夜も覚めやらぬ間にホテルを出て、
世界遺産の街エジンバラを素通りして(涙)、激安キャリアEasyJetで、ロンドンのホテルへと戻りました。
これで、年始の2週間に渡る遠征報告は終わりです。
1年越しでしたね、、ごめんなさい。
こうして自分と関わりを持ってもらっている現場を見ておくと、
ただ単に、生地が手元に届いたり、頼んだ仕事が出来上がってきたりするだけではなく、
日々、全てを見渡せているような気持ちで仕事ができるから楽しいですね。お世話になった皆さん、ありがとうございました!
【2007年1月15日】
朝から〝湯ったり〟とバスタブにつかり、ラウンジでゆったりと朝食を楽しみ、
そんなご機嫌な朝で迎えたドネガルの1日。
ホテルまで、Mageeのスタッフが迎えに来て下さいました。
Magee本社までは車で10分程の距離、ドネガルの街の外れにあります。
本社は大きく分けて3つの建物、
デザイン・サンプル棟、織り棟、洗い棟に分かれています。
名刺交換の後、色々と質問を受けました。
ドネガルツイードについてどう思うか、年間の取扱量はどれくらいか、
どういう経緯で今日の見学に至ったのか、僕が並べる英単語で伝えるのは大変でした。
今回は英国のヘンリープールが取り扱っているロンドンの某羅紗屋さんと取引のある、
日本の某羅紗屋さんのアテンド、という複雑なルートで実現しました。
まずはデザインルームです。
シーズンの傾向を読みながら、
テキスタイルデザイナーがたくさんのサンプルを作り、指図書を作ります。
その指示書を元に、見本反が織られるのですが、
ここでもデザイナーと技術者の間で、入念な打ち合わせが行なわれています。
過去の生地は全て保管され、いつかの時には参考にされるそうです。
そう、ファッションは繰り返されますからね!(笑)
使う糸は全て外注しているそうですが、
それも全てデザイナーの指示で別注されているので、
マギーのツイードは、完全オリジナルという事になります。
こうして、多くの糸が品番によって管理され、ストックされています。
現在、工場にある織機はレピア織機とズルツァー(スルザー)織機だけだそうです。
※レピア織機=シャトル織機 ※ズルツァー織機=シャトルレス織機 やはり効率を考え、このレピア織機も、もうすぐ入れ替えるとか、、
効率を求めると品質が落ちないか?と聞くと、
織り出してからのスピードを変えないよう調整するので、
それまでの準備や故障して作業を中断したりするロスを減らすことで、
全体のスピードを上げて効率化を図るだけだから、「安心しろ!」と笑われました。
その後、洗いと
乾燥プレス工程へと作業が進み、
最後に検品されて完成です。この流れの中でも、
最近では、フィニッシング(整理工程)は外注する所が多くなっています。
途中の行程で、このブラシで起毛したり、他にも
細々とした工程もありますが、大まかには、こんな流れとなります。
大きな流れは、ツイード(紡毛)もウーステッド(梳毛)も同じような感じです。
ちなみにこのブラシ(起毛機)、昔は一般的に本物のアザミの実が使われていたと聞きます。
今でもフカキ毛織のカシミア最高ランクや、ビキューナ、グアナコの高級素材には使われているそうです。
みなさん作業中にも関わらず、本当に気持ちよくニコヤカにご対応下さいました。
手を止めて直接ご説明下さった方も何人かいらした程です。
感謝です、申し訳ありませんでした(汗)。
その後、15人ほど残るハンドウーヴン(手織り)のウィーバーのところへ連れて行って下さいました。
ここは工場の中にあるのではなく、
Mageeが契約したウィーバーの自宅で織られるそうです。
今回お邪魔したウィーバーも、40年近く織機を踏んでいらっしゃるそうです。
最も若い職人さんで30過ぎの方もいらっしゃるそうですが、
彼は特殊で、彼を除いて、ウィーバーの平均年齢は60歳を過ぎているそうです。
ここでも後継者問題は深刻そうでした。
シンングル巾(75cm)の織物を1反(約50m)織るのに25時間程かかるそうで、
これはダブル巾(150cm)に換算すると50時間かかる事になります。
低速シャトル織機で織れば2日で1反強ですから約6倍。
高速シャトルレス織機と比べると、約14倍です。
画像の左にあるキャタピラーのような連続プレートが、
緯糸の打込みを指示するパンチカード(デザインプレート)です。
これによって木製シャトルが緯(横)方向に走りながら、緯糸を1本1本打ち込んでゆきます。
Mageeでも、複雑な柄や手の温もりを重視した生地だけが
彼等の手によって織られるようです。
画像でボケてる部分が、上の画像の木製シャトルが走ってるところです。
足の動く速度より早いので、足よりもボケて見えてますね!(笑)
ツイードの中でもカラーネップの効いたチャーミングな表情がドネガルツイードの特徴ですが、
それも北の最果てのこんな小さな工房で、彼らが1反1反、織り上げているのです。
ほらね!
昼から急に雨が降り始めたのですが、
大西洋沿いの海岸線に連れていってもらいました。
最果てらしい雰囲気が、この雨のせいで余計に漂ってました。
本当なら見所が沢山あるので見て回りたいところですが、今回はそこだけ、、
それでも、どのような環境の中、どのような場所で織られているのか、
それが垣間見れただけでも良かったです。
画像は撮り忘れてました、、
今回の機会は、本当に沢山の方に支えられて実現したものです。
皆さん、ほんとうにありがとうございました。
そして、洋服好きの皆さん、ドネガルツイードを宜しくお願い致します。(笑)
朝から〝湯ったり〟とバスタブにつかり、ラウンジでゆったりと朝食を楽しみ、
そんなご機嫌な朝で迎えたドネガルの1日。
ホテルまで、Mageeのスタッフが迎えに来て下さいました。
Magee本社までは車で10分程の距離、ドネガルの街の外れにあります。
本社は大きく分けて3つの建物、
デザイン・サンプル棟、織り棟、洗い棟に分かれています。
名刺交換の後、色々と質問を受けました。
ドネガルツイードについてどう思うか、年間の取扱量はどれくらいか、
どういう経緯で今日の見学に至ったのか、僕が並べる英単語で伝えるのは大変でした。
今回は英国のヘンリープールが取り扱っているロンドンの某羅紗屋さんと取引のある、
日本の某羅紗屋さんのアテンド、という複雑なルートで実現しました。
まずはデザインルームです。
シーズンの傾向を読みながら、
テキスタイルデザイナーがたくさんのサンプルを作り、指図書を作ります。
その指示書を元に、見本反が織られるのですが、
ここでもデザイナーと技術者の間で、入念な打ち合わせが行なわれています。
過去の生地は全て保管され、いつかの時には参考にされるそうです。
そう、ファッションは繰り返されますからね!(笑)
使う糸は全て外注しているそうですが、
それも全てデザイナーの指示で別注されているので、
マギーのツイードは、完全オリジナルという事になります。
こうして、多くの糸が品番によって管理され、ストックされています。
現在、工場にある織機はレピア織機とズルツァー(スルザー)織機だけだそうです。
※レピア織機=シャトル織機 ※ズルツァー織機=シャトルレス織機 やはり効率を考え、このレピア織機も、もうすぐ入れ替えるとか、、
効率を求めると品質が落ちないか?と聞くと、
織り出してからのスピードを変えないよう調整するので、
それまでの準備や故障して作業を中断したりするロスを減らすことで、
全体のスピードを上げて効率化を図るだけだから、「安心しろ!」と笑われました。
その後、洗いと
乾燥プレス工程へと作業が進み、
最後に検品されて完成です。この流れの中でも、
最近では、フィニッシング(整理工程)は外注する所が多くなっています。
途中の行程で、このブラシで起毛したり、他にも
細々とした工程もありますが、大まかには、こんな流れとなります。
大きな流れは、ツイード(紡毛)もウーステッド(梳毛)も同じような感じです。
ちなみにこのブラシ(起毛機)、昔は一般的に本物のアザミの実が使われていたと聞きます。
今でもフカキ毛織のカシミア最高ランクや、ビキューナ、グアナコの高級素材には使われているそうです。
みなさん作業中にも関わらず、本当に気持ちよくニコヤカにご対応下さいました。
手を止めて直接ご説明下さった方も何人かいらした程です。
感謝です、申し訳ありませんでした(汗)。
その後、15人ほど残るハンドウーヴン(手織り)のウィーバーのところへ連れて行って下さいました。
ここは工場の中にあるのではなく、
Mageeが契約したウィーバーの自宅で織られるそうです。
今回お邪魔したウィーバーも、40年近く織機を踏んでいらっしゃるそうです。
最も若い職人さんで30過ぎの方もいらっしゃるそうですが、
彼は特殊で、彼を除いて、ウィーバーの平均年齢は60歳を過ぎているそうです。
ここでも後継者問題は深刻そうでした。
シンングル巾(75cm)の織物を1反(約50m)織るのに25時間程かかるそうで、
これはダブル巾(150cm)に換算すると50時間かかる事になります。
低速シャトル織機で織れば2日で1反強ですから約6倍。
高速シャトルレス織機と比べると、約14倍です。
画像の左にあるキャタピラーのような連続プレートが、
緯糸の打込みを指示するパンチカード(デザインプレート)です。
これによって木製シャトルが緯(横)方向に走りながら、緯糸を1本1本打ち込んでゆきます。
Mageeでも、複雑な柄や手の温もりを重視した生地だけが
彼等の手によって織られるようです。
画像でボケてる部分が、上の画像の木製シャトルが走ってるところです。
足の動く速度より早いので、足よりもボケて見えてますね!(笑)
ツイードの中でもカラーネップの効いたチャーミングな表情がドネガルツイードの特徴ですが、
それも北の最果てのこんな小さな工房で、彼らが1反1反、織り上げているのです。
ほらね!
昼から急に雨が降り始めたのですが、
大西洋沿いの海岸線に連れていってもらいました。
最果てらしい雰囲気が、この雨のせいで余計に漂ってました。
本当なら見所が沢山あるので見て回りたいところですが、今回はそこだけ、、
それでも、どのような環境の中、どのような場所で織られているのか、
それが垣間見れただけでも良かったです。
画像は撮り忘れてました、、
今回の機会は、本当に沢山の方に支えられて実現したものです。
皆さん、ほんとうにありがとうございました。
そして、洋服好きの皆さん、ドネガルツイードを宜しくお願い致します。(笑)