スーパーブリオとは、季節外れの織ネームですが(笑)、

昔のネームの方が、味わいを感じますね。










今日のNさんとの話題から、

「良い生地は長持ちしますよね!」とか、

「良い生地は皺が入らないよね!」と思われていたようですが、

中にはそういった生地、例えばフレスコ素材のような高級なものもありますが、

最近の高級素材と呼ばれるものは、イタリア生地を筆頭に、

それとは正反対の〝しなやか〟で、そして〝軽い〟ものが多いです。



この20年程は、(流行としては10年程?)

イギリスの生地よりは、イタリアの生地がリードしています。

その反勢力として、ファッションに敏感な人たちは英国回帰の傾向もありますが、

マスゾーンの傾向は、まだまだイタリアのようです。



イギリスとイタリアの生地の特性の大きな違い(傾向)は、

イギリス製は打ち込みがシッカリしていて、張りがあって長持ちします。

一方イタリア製は、打ち込みの甘~い、豊かなドレープ感ある生地が多いです。



当然、両者では、繊維の太いものと細いものに分かれ、

一般的には、その強度も違ってきます。

当然の事ながら、繊維の細いしなやかで軽い着心地の生地を求めると、

強度は求められませんから、間違った選択をされないようにアドヴァイスさせて頂きます。



シャツ地に関しても、40番のオックスフォード地と

120番手のブロードでは全く別物ですし、

ましてや200番手の生地となると、着心地はシルキーで心地よいですが、

細かな皺もたくさん入りますし、強度も十分とは言い難いです。








16日~頂いた夏休み、3回も川に遊びに行きました。

京都北部の山道は、ほぼ全域が頭に叩き込まれていますから、

川も、ほとんどの景色が頭に浮かびます。(笑)

2日目に行った安曇川の源流、百井川は、肌寒いほど気持ちよかったです。

3日目は流石にバテて、家から歩いてすぐの賀茂川の橋の下で、、

気持ちよく酔っぱらえました。(笑)

夜は夜で、子供が寝てから、中学時代の友人がやってる北山のタイ料理レストラン

飲みに行ったり、、久々にマッタリと過ごしてきました。

贔屓目なしに旨いので、クーポン持って行ってやって下さい。(笑)



さて、、気持ちを入れ替える意味も込めて、今日は生地の入れ替えをしました。

現時点で、今シーズンの新柄の8割程度は揃いました。

とは云うものの、まだまだ暑いので、

夏物もお願いします。(笑)










紺色とかグレー、茶色という色を求めると、

お気に入りの色を探し出すって、、、意外に難しいんです

明度の問題よりも、色相と彩度のバランスで頭を悩まされる事が多いです。

特に、ベージュ系は元々、数が少ないので余計に悩まされます。

僕自信、その悶々とした気持ちが分かるからこそ、

その違いを求められるお客様に対して、とても申し訳ない気持ちになります。

こればかりは、僕の力ではどうしょうもないですから、、

もちろんお時間を頂けるなら探せるのですが、

その場合、1本釣り状態ですから、直ぐに見付かる事は少ないです。

Aさんご希望のBeige、気に留めておきますからね!





画像で見ると、、全然、ビミョーじゃないですけどね。(苦笑)






英国で注目を浴びているエドウィン・ウッドハウス。
シーズンを通じて、オリジナルのザックリとしたスーツ地など、
クラシックな風合いは、日本でも浸透中。

特に夏モノのエアーウールは、
通気性に優れ、皺も入りにくく、皺が入ってもひと晩でサッと消えてしまう。
そして何より、バリッとした張りがあるので、仕立て栄えがし、
着ていくほどに味わい深い男の表情に変わってゆく。
そんな、いかにも英国らしい生地です。
そんな特徴から好みは分かれるところですが、
リピーター性が高い生地である事に間違いはありません。

柄も、全体にクラシックなモノが多く、
年齢を超えて、多くの方々にお勧めできる商品は、
シーズンを通じて、約450柄の中からお選び頂けるバリエーション。

生地のクオリティーごとに、専用の織りマークが用意されていますが、
僕は、こんな小さめの、控えめな物が好きです。



画像は、今日届いた僕のパンツです。

ハンガー便で、お客様の同じパンツがもう1本届きました。

どちらもハンガーから落ちて皺くちゃだったので、お客様の分だけプレスしました。

その後急にバタバタして、僕の分だけそのまま放っておいたんです。

それがなんと、8時間ちょっと経った今、

すっかり皺は消えたのです。







良い生地は、皺が入りにくいって思っておられる方も多いのですが、

実際には、それとは反対で、一部の特殊な生地を除いて、

繊細で高価な生地ほど皺が入るケースが多いです。

その代わり、皺も取れ易いんですよね。



今回の画像のパンツに使った生地は、強撚糸(ハイツイスト)で織られているので、

シャリ感があって夏場は涼しく、

皺が入っても戻ろうとする力が強くて扱い易い生地です。



生地をお選び頂く際、

皆様にはその辺りの事を含めた生地の長所短所をお伝えし、

着る方のTPOに相応しい生地の中から、お好みの色柄をお勧めしております。










ホーランドシェリーグループに属する、世界最大のロンドンマーチャント。
スコットランドの首都エジンバラから、
なだらかな丘陵地帯に放牧された羊の群れをみながら、
真南に向かって1時間余り車を走らせるとピーブルスと云う町に着く。
この町はツイード川の上流に位置し、この町に本社がある。


年代モノのドブクロス織機で織り上げる、
スーパー100’Sから140’Sまでの多彩なバリエーションは
1930年代に流行したクラシックな品質や柄をも、現代に再現しています。
また、世界最高と称されるフランネルシリーズも充実していたり、
他にもクラシックなツイード素材のジャケット地も注目のバリエーションを誇る。






他にもスーパー180’Sなどの超細番手から、
カシミヤやミンクなど、希少原料使いの高品質な商品も、
多彩に展開しています。


マッセアトゥーラにおけるバリエーションとしては、
英国サヴィル・ローの老舗テーラー〝HENRY POOLE〟と全く同等量の
バンチコレクションを展開しておりますので、
シーズンを通じて、約1500柄からお選び頂けるようにしています。


中でも、約100柄を含む“ブラックタイ”というフォーマル専用のバンチサンプルは
英国人の華やかな社交界を想像させてくれます。











ひと言で言うと、
イタリアはローマ発信のブリティッシュコレクションです。


1864年にローマのボジーニ家より創業され、
創業当時は羅紗屋(生地屋)ではなく、小さな附属屋(裏地や釦など)でした。
やがて服地が、裏地と同程度の取り扱い量となり、
イタリア全土に販売網が出来たそうです。と、こんな話よりも、、


ユーロテックスは、イタリアのマーチャントでありながら、
85%以上の在庫が英国製となっています。
どんな雰囲気の生地が多いのか、それを一言でで言うと、
イタリアの華やかなテイスト(デザイン)と、英国の伝統的なニュアンスの融合と、
これぞまさに〝イタリアの陽光とイギリスの陰影〟です。(笑)


部分的なコレクションだそうですが、ロンドンのオフィスに原毛を在庫し、
幾つかのミル(機屋)に織ってもらってるそうです。
ユーロテックスのコレクションは、現代的なプライス重視のセレクションではなく、
原毛から生地の織り方まで徹底的に拘った、
クオリティー重視のセレクションとなっています。






夏素材だと、
ウール&リネン&マイクロファイバー(ポリエステル)の三者混の素材。
また、冬素材で目を引くのが、
スーパー160’Sの糸を使った拘りの4プライ素材。


これ以外にも通年のコレクションとしては36冊ものバンチサンプルがあり、
そのどれもが、1年を通じて在庫切れの起きないように徹底管理されています。


また、この36冊に加えて、
シーズン毎に2~3冊程度のバンチサンプルが登場します。







今日は、東京のYさんとのメールのやり取りからお伝えします。


この前迷われていた生地の画像ですので、ご覧下さい。




上に折り返している方が表です、、ほら、裏と微妙に違うでしょ。
ちなみにこの生地は、ノーリスクで裏使いも可能です。


Yさんが気にされている問題、、
> あの生地いい感じなんですが、ちょっとエロくなりすぎないか心配です。
> 記者会見やお客様の偉い方との面談で着ていっても、大丈夫な感じでしょうか。
> ドレッシーならよいのですが、
> 遊びっぽい感じになっては困るのです。


この生地で何着か作らせて頂いておりますが、着る方によりますね。
あの時に伝えました内容ですが、高級車と同じです。
品の良い人が乗れば品良く決まるし、
そうでないと、、どのようにも化ける生地です。


ただ、、同じ人が着ても、着こなしで変える事も可能な生地でもあります♪
例えば、このスーツでボルドーの靴を履いて、襟腰高目のシャツを
首元の釦を2つ開けて、これは完全に遊び人です。(笑)
この生地の持つ光沢が、、
そんな着こなしを更にエロく、セクシーな大人の男を演出します。


これを品の悪い人がやってしまうと、、更に下品になります。
違法な真っ黒スモークを貼った高級車が、珍奇なドレスアップで下品に!!
それと同じ感じではないでしょうか。(爆)


ちなみに、この生地、
銀行用と夜用?に、着こなしを変えて着られている方が多いですよ。
ネクタイをビシッと締めれば、それはそれで、
お偉いさんスーツ、、悪く言えば、
いかにもお金持ちのオッサン臭いスーツにも化けてくれますからね。(爆)


何も考えず、主張もせず、、をイメージされるなら
もう片方の生地が良いのでは、、無難です。
無難な中に少し個性をって感じです。
黒ベースに、あそこまで黒に近いストライプの入った生地って珍しいですからね。


よ~く考えてからご注文下さい。
どちらも在庫生地なので、1ヶ月以内に仕上がります。







1シーズンが終わると使い道のなくなるBUNCH(房と云う意味)サンプル。
毎回この時期になると、何となく嫌な気持ちにさせられます。
例えばパッチワークにしてみたりとか、
使って下さる方がいらっしゃれば嬉しいのですが、、


それより、根本的な解決方法ってないのかなって思います。
マーチャントによっては、定番については何年にも渡って使い続け、
シーズン的な流行モノだけを1冊にまとめて毎シーズン打ち出すところもあります。
毎シーズン、全サンプルを総入れ替えするより、
僕はそのやり方のほうが好きです。