今日ジャケットのお渡しの際、シャツの2着目をオーダーを下さいました。

画像は、1着目のお仕立てシャツを着て頂いたところです。







この1着目をお渡した時に、「2着目も頼みます」との事でしたが、

特に急いでおられなかったので、

「一度着て頂いてから2着目にかかりませんか?」と提案させて頂きました。



実際に1日でも着て頂くと、気に入らないところが見えたりする事があるからです。

今回のケースでは、特にKさんからのご要望はありませんでしたが、

アーム付け根に少し皺が出てる事と、右肩下がりのせいで右脇腹に皺が出ている程度で、

肩周りから胸にかけての納まりは、かなり綺麗です。



1着目のオーダーの時に、「2着作って」と仰ったSさんですが、

一見無駄な事のようですが、こういう〝スロースタイル〟があってもいいかなって思います。



「俺は忙しいから早くしてくれ!」と云う方も結構いらっしゃいますから、

それはそれで、言って下さいね。(笑)

時間の流れまで、創り手の希望を叶えるのもビスポークですから。




今朝、福岡のTさんから

急ぎでブルー系のストライプシャツが欲しいとご連絡を頂きました。



型紙が完成している方は生地の画像をメールで送らせて頂きますので、

その中で気に入ってもらえた生地がありましたら、現物を送らせて頂きます。

柄的には気に入ってもらえても、生地の質感やドレープ感までは伝わりませんし、

モニターによって、色味が違ったりもしますから、、

ご希望があれば、最初から現物を送らせて頂く場合もあります。

Tさん、いつもありがとうございます!7月、楽しみにお待ちしております♪



今日は宣伝ブログでした。(笑)




















最近レディースでは、気に入ったシャツを持ってこられ、

そのスタイルを、お気に入りの生地で再現されるケースがよくあります。





今回のOさんのケースでは、2枚のお気に入りシャツを持ってこられ、

シルエットはこちら、切り替えや襟型カフス等のデザイン的な部分はこちらで、と

好きな部分を、自分なりにミックスしてご注文されました。



今回は、フィッティングに少し改良の余地がありましたから、

その部分を調整して、型紙を引き直します。



そして、「春らしい雰囲気で~♪」という事で、英国リバティー百貨店

リバティープリント
を、個別手配させて頂きました。





スーツの場合は、使う芯地やその他いろいろな問題で、コピーは難しいのですが、

シャツの場合は、かなりのレベルで再現が可能です。

Oさん、楽しみにしてて下さいね♪

今日は夕方のご来店が重なり、バタバタして皆さまにはご迷惑をお掛けしました。

お待ち頂いて、ごめんなさい!&どうもありがとうございました!



その上GW前に、たまたまご注文が重なったシャツが

一気に15枚も出来上がってきて、ほとんどパニック状態です。(笑)



パッとお渡しするだけなら時間はかかりませんが、

型紙との検品作業や糸クズの処理やら、

手塩にかけた我が子を嫁がせる前の最後の作業があるので、、



ホント、これだけの数が同時に出来上がるなんて前代未聞です。(笑)

お渡しの際はバタバタしないように心がけ、

型紙調整は上手くいってるか、きっちりフィッティングをチェックさせて頂きますね。

さぁ、今から作業開始~♪

という事で、今日は手抜き更新でごめんなさい、、




ローンという透けた綿素材に、エンブロイダリー(刺繍)が入った生地を使って、

自分の盛夏用のシャツを仕立ててみました。

着丈も通常より短くし、出して着ることを前提にした長さです。

襟も通常のタイドアップ用ではなく、開けて着ることを前提に、シャープなラインに。

首元も高くせず、低く落としています。



ローンはボイルと似た透ける綿素材で、肌触りもサラサラで気持ちいい。

吸汗&速乾性にも優れているので、まさに盛夏素材!





拡大しても、その透け感までは伝わらないですね、、

やっぱり素肌に着た状態で撮らないと、透け感は無理なようです。(苦笑)





メンズプレタのシャツでは、まず出逢う事のない生地を使ってのオーダー。

この醍醐味に、着る前からワクワクしますね。

WakuWaku・ウキウキ・ドキドキ、何事に対しても、これ基本です。






シャツのボタン位置の変更をご希望されました。

首元のボタン1個だけを外すと窮屈な感じに見えるし、2個だと開き過ぎてしまうので、

ネクタイを外した時に「こんな感じに開くといいなぁ、」というご希望を伺いながら

鈴付マチ針で、ボタン位置を決めました。

前立てのボタンは基本は7個ですが、今日の結果だと6個にして、

着丈を4cm短くすると丁度良いバランスになります。

ちょうどIさんも「もう少し着丈も短い方がいいかなって思ってたんです」と

上手い具合にバランスが取れました。

でもボタンの間隔って、ほんとバランス取るの難しいんですよね(苦笑)。



ちなみにIさん、昨年作って気に入って下さった麻と同じ素材で、

デザインを変えてのご注文でした。

ありがとうございます!




Nさん、白無地ばかりご注文下さいました。

双糸使いの200番~120番まで、5段階に分けて一気に5枚(笑)。

その理由をNさんに聞いたところ、

耐久性、着心地、アイロンの掛けやすさにどれほどの差があるのか、、

色々な角度から見て、コストパフォーマンスを決める!です。

研究熱心というか、いつも愉快なNさんなのでした。



Nさんのご期待に沿えるよう、洗濯による個体差が出ないよう

今朝、未だ夜が覚めやらぬ時間に起きて(笑)、

お風呂場で5枚同時に熱いお湯で揉み洗いし、乾く前に一気に5枚連続アイロン!



マッセアトゥーラのシャツ、何故裁断前に揉み洗いするのか、

その理由は、昨年12月27日のブログで紹介させて頂いておりますので、

是非ご覧になって下さい。




マッセアトゥーラのシャツに使っているボタンは、天然の貝ボタン(3.5mm厚)です。

最近の技術の進歩で、限りなく天然に見えるイミテーションがあったり、

天然だけど、輝きの少ない高瀬貝(巻貝)がありますが、

やはり輝きでは、この白蝶貝(二枚貝)に適うものはなく、ギンギラギンです(笑)。

白蝶貝は真珠の母貝で真珠層を持ち、周辺部の緑・赤系を含んだ層と、

輝きの強い銀白色層があるせいで、深みの有る色(パール色)を醸し出します。







この輝きも、洗濯の方法次第では失われたりするので、ちょっとした注意が必要です。

酸性・アルカリ性を問わず、酸の強い洗剤を使わないようにして下さい。

やむ得ず使う場合でも、長く浸さないように。

その他の詳しい事は、お店では皆さんにお伝えしているのですが、

ここでは長くなるので、省略させて頂きます。

ちょっと知ってるだけで、ボタンだけでなく、シャツの持ちも全然変わります。



これは少し余談ですが、プロに任せる場合、

ボタンを外して水洗いし、洗い終わったら再度付けるという

クリーニング屋さんもあるのですが、

酸の問題さえ気を付けていれば、そこまで神経質になる必要はないと僕は思います。

確かに欠けたりするのを考えると、そりゃそこまですれば完璧ですけどね(苦笑)。

今日お渡しだったFさんのシャツは、

肩巾が左右で1cm、アームホールも2cmの差があります。





袖丈や股下の長さが違う方は結構多いですが、スポーツをされている方は、

左右の腕の筋肉の付き方が違うので、Tさんのような方も、たまにですがいらっしゃいます。

ゆったりしたシャツの場合ですと、この差は気にならないのですが、

タイトなフィッティングにする場合、この差が影響します。

なので、左右違うサイズでお仕立てします。



大きな寸法の方に合わせて左右対称にする方が、バランスとしては綺麗なのですが、

それだと、ジャストの方がピッタリして、もう片方にユトリが出てしまうので、

パッと見では、逆にアンバランスに映ってしまいます。

ホントこんな時って、どちらにするのか悩み処なんですけどね(苦笑)。

下の画像は調整後の2着目ですが、バストラインに綺麗にフィットしています。







蛇足ですが僕の場合、

パンツに関しては、股下どころか股上まで左右違ったりしますから、そりゃもう大騒ぎです♪




Kさんの夏素材(リネン地とボイル地)のシャツです。

昨年、別のお客様にお勧めした時と同じ提案に乗って下さいました。

詳しくは2005年7月29日のダイアリーをご覧下さい。

こうして早い時期に次シーズン物を手に入れると、

早く春にならないかなぁ~って、ワクワクするのは僕だけでしょうか?

僕も今のうちに、自分のジャケット作ろっと♪

2月末頃から忙しくなりだすから、、







ちなみに、麻のドレスシャツって、プレタ(既製)では少ないですよね。

半袖ならよく見かけますが、

長袖、それもドレスとなると、滅多にお目にかかれません。

だからこそ、こういう選択って、さり気なくオーダーっぽさを感じてしまいます。

家でガンガン水洗いして、風合いの変化を楽しんで下さいね♪