本年度、最後のお渡しのお客さまNさんは、
オーダー歴50年以上という方で、お好みをハッキリお持ちです。
そんなNさんのお好みと、マッセアトゥーラのお勧め部分を融合させたスーツとしました。

軽い着用感と、見た目の優しい雰囲気のスーツですが、
それでいて従来のオーダーを着てこられた方にも違和感なく受け入れてもらえる。。

技術の中山君が百貨店にいたころ、
Nさんが着ていらっしゃるようなスーツを何百と経験してきたので、
絶対に押さえておかなければならない構造的な部分と(例えばポケットに物をたくさん入れるだとか、、)
マッセアトゥーラが求める部分(手でしか成し得ない物作り)を融合してくれたので、
今日のご試着段階で、Nさんから頂いた評価は上々です。


あとは奥さまをはじめ、
周りの皆さまからの『見た目的な評価』を待つばかり。
50年以上に渡って培われたNさんのお好みと、マッセアトゥーラの考える物作りが、
果たして融合されているか、、
来年に向けて、また1つ楽しみが増えました。
Nさん、若輩者の僕たちにお任せ下さいまして感謝致します。
Nさんから、「任せて正解だったよ!」と言ってもらえることを願っています。




ロッリさんが大絶賛して下さったスーツ、先日に引き続いて2着目です!
この生地は今年のロッリサジェスチョンで、ロッリさん余計に嬉しかったんじゃないかと思います。
英国の機屋(ミル)で織られた英国柄の生地ですが、色使いは完全にイタリア仕込み、ロッリさんデザインですから(笑!
Nさん、いつもと同じく、、この生地も、着るほどに馴染む、仕立てが活きてくる生地ですから、楽しみです♪




このフラノ、低速織機で織られており
今まで見てきた(触ってきた!)フラノの中で最高の質感です。
ホーランドシェリーのヴィクトリーフランネルも、低速織機で織られていて最高ですが、
そちらは価格も最高ですので、グレーフラノなどレギュラーなフランネルでしたら、コストパフォーマンスは最高です!
Wさん、ガンガン着て頂き低速織機で織られた生地感を味わって下さいね。




格好いいですね!
ダニエルクレイグの水着姿を見ると分かるのですが、
マッチョなボディーを、これだけスッキリ魅せるんですから、やっぱりトムフォード凄し


上の画像と比較しながら、、
袖付けは、若干ビルドアップさせて、
フロントカーブは、大きくアールをつけ過ぎずに、
フロントカットそのものも、あまり逃げない感じになっています。
僕はいつも、普通に立っていても逃げるようにする事が多いのですが今回は違います。


でも、、少し肩の力を抜いて立つと、カットは逃げてくる程度に、、
こちらの対比画像を探したのですが、小さいサイズばかりでしたので割愛しますが、
ダニエルクレイグが着ているスーツも、こんな感じで逃げています(前裾が両脇に広がっています)。

着丈も、いつもの僕の合わせ方よりも短めですが、、
こうして書きながら思ったんですけど、Hさんの体型って、かなり!!
ダニエルクレイグに似てませんか?絶対に似てますよ!でなきゃ、ここまでスムーズに合う筈ない!?

大抵、そんなスンナリ巧くいかないですよ(汗。
だって、僕が店にやってきて、ダニエルクレイグみたいにしてくれ!って言われても、ねぇ(汗。
いや、それでも僕なら何としますよ!その場合は、雰囲気でもっていきます!
Hさん、いつもありがとうございます。トライアスロン頑張って下さい!
あっ!先にホノルルマラソンですね!!




シャツから始まったお付き合いで、
今、製作中のシャツはまだ出来上がってませんが、
続いてスーツのオーダーを入れて下さり、今日はその仮縫いでした。


シャツも、いつものラインではなく、
色々な事情から、取り組み中のラインで流そうとしていて、
実は停滞中でした。それが良い方に転んだんです。プラダが好きなんですって!どうりで、、

シャツの打ち合わせ中は、クラシコ贔屓なのかなと思うディーテールばかりが目立った打ち合わせだったんですけど、
それなのに、全体のシルエットや肩周りのフィッティング、襟型なんかが『チグハグ』に思えてました。
それがスーツの打ち合わせの際に分かったんです!プラダ好き!!(笑

プラダがベースにあって、
最初、ディーテール好きかと思っていた部分は
改めて考えると、それは全て着用感の為の必要スペックだったんです!
良かった~ 取り違えるところでした! ピョートルさん、もう大丈夫ですよ、任せて下さい♪
シャツは新しい取り組みラインで仕立てますので、いつもより随分時間はかかりますが、スーツは年内です!!



最高です!
ローマの生地マーチャントが、
北アイルランドのマギーに別注したドネガルツイード
上品なグレイッシュブルーですが、このスーツ、絶対に目立ちますよ。
だって、冬にこんな明るい色の洋服を着ている男性は少ないし、それもツイードで3ピース!


ツイードのスーツ、オーダーならでは。
プレタ(既製服)じゃ、まず見かける事はないですからね!
Yさん、これでミュンヘンの街を闊歩して下さいね!みんなビックリしますよ(笑。
紺のスエード靴、手に入れましたか! ジャケットだけ、ジャケット+ベストで、厚手のニットにパンツ、、
色々な組み合わせで使って頂ける、お洒落で便利な3ピース、最高!
Yさん、いつもありがとうございます!!




夏物に引き続き、今シーズンはフラノでオーダー下さったNさん。
襟カーブの微妙なご希望で、夏物のジャケットに直接チャコを入れさせて頂きました。
この方が、より現実的に完成形が見えてきますから! もちろんチャコは完全に消せますので、ご安心下さい(笑。
仮縫は仮縫で見させて頂いたのですが、生地感による微調整だけでした。




素敵です。
近くで見るとチェックです。


3メートル離れると、柔らかな表情に。
5メートル以上離れると無地ですが、普通の無地には見えません。


今年のロッリサジェスチョンの中から、、
ロッリさん、素敵なご提案をありがとうございます。
そして、この生地をお選び下さったNさん、本当にありがとうございます。
ちなみに、、色使いはイタリアですが、織元は英国でシッカリ打ち込まれていますので、
これを極薄の毛芯で、柔らかく柔らかくお仕立てさせて頂きます。




今回の3ピースは
人気のシルクジャガードです。
ジャガードの絹は、とてもデリケートです。
でも、耐久性なんて考えてないから構わないそうです!
僕は、『瞬間最大風速』を選ぶので、気にしません!とおっしゃるUさんは、
10年ほど前まで、超老舗のメンズショップで販売をされていたのですが流石です、感動しましたー。
でも僕は同じ服屋でも貧乏臭いのか?着続けることを考えてしまうんですよね~(涙。
その代わり、自分じゃ着ることのない洋服を、お客様が着て下さるので、
こうしてよい経験をさせていただく事も多いんです、役ドク!


ベストもちょっとデザインしました。
パンツが上手く写らなかったのですが、特徴的で、
見た事のないデザインにして、サイドアジャスター仕様にしました。
素肌に着られるとの事で、ベルトが当ると痛いから、、と限りなく素肌感覚との事です。


これは後日談ですが、このスーツを
モデナの怪人、ガブリエレ・パッシーニ氏が見て、
どこで作った?と聞いてきて、写真を撮りまくられたそうです(嬉♪
Uさんばかりか、伊太利亜のプロ(=同業者)にまで興味を持ってもらえるって嬉しい限りです。
楽しませて頂き、本当にありがとうございます! 心から御礼申し上げます!!



アメリカミシガン州にお住まいのFさんのスーツ&シャツです。
最近のアメリカで「パワースーツ」と呼ばれるものは、そのほとんどが2つボタンだそうですが、
その中で今あえて3つボタンで勝負したいと、今までの2ボタンから3ボタンに変更してオーダーいただいたスーツです。


Fさんから色々と伺いました。
50代から、それ以上のアメリカ人の男性は
やっぱりブルックスやそれに類似のスーツを着てる人が多いそうですが、
それでもデザインは全体的に、昔よりも、やや幾分かはスリムになっている傾向があるそうです。
でも、、日本や所謂ブランドもので流行っているような着丈の短い、パツンパツンのスーツはアメリカでは殆ど見ないとか。

あと、、
日本人は色に関しては保守的ですが
服のデザインに関しては結構、流行り物をすぐに取り入れる一方、
アメリカ人は色に関しては結構自由ですが、デザインに関しては非常に保守的な感じがすると聞き、
僕が最後にアメリカに行ってから15年近くなりますが、何となく分かる気がします。

日本人が器用な反面、悪く言うと「流され過ぎ」な気がします。
着物を「捨てた」時代から、そうなったのか、、詳しく調べた事も考えた事もないですが、
こんな事を話題に、ある程度の識者?を交えながら、お酒を飲む会を開いても、楽しいのかもしれませんね(笑!

Fさん、いつもありがとうございます!
サイズが大きくてボディーに着せる事ができませんので、
机に置いて撮らせて頂きました。ハンガーもいつもの大きなサイズを準備して
シャツも畳み皺を伸ばしてハンガーに掛けて一緒に送らせていただきますので、掛け替えお願いします!