色は違いますが、どちらもピンドット柄。





紺色がレディースで、茶色がメンズ。










ジャケットやスーツをオーダー下さったNさんから、

数枚ご注文頂いたシャツのうち、1枚はリネンのボタンダウンでした。

「欲しいと思った時に頼んで、来春まで置いときますよ~~」と、男前なオーダーです!

このシャツ地は洗い方(仕上げ)によって10%も伸び縮みするので、お湯で洗い

2度もガス乾燥機に放り込みました! これで随分、安定すると思います。



それでも滑らせてアイロンをかけてしまうと伸びます。

平気で2サイズくらいはアップ&ダウンするので、着方(洗濯方法)を考慮して、

サイジングを考えないと、ホント大変な事になるんですよね~(汗)






サンプル以降、カセンティーノの第一弾が縫いあがりました。

襟にファーを付けずに、おまけにショート丈でスッキリとスポーティーに!





関西仕様と言われましたが、

関東の皆さん、無理な感じでしょうか?(笑)

色は別として、生地とデザインはクラシックですから、

程よく品良く、まとまっていると思うのですが、いかがでしょうか。

これから順次、『コート』カテゴリーにご紹介させて頂きますのでお楽しみに!








茶道の家元であるSさんから、

6年前にオーダーを頂いたパンツスーツです。

落ち着いた和のテイストを表現できないか、というご要望で、

着物の打ち合いをイメージして、僕から提案させて頂いた和テイストなスタイル。





そんなSさんですが、

最近では、ボディーラインを見せる

シングルのスーツを選ばれることが多かったです。

でも久し振りに、このスーツ姿を見せて頂くと、新鮮な印象に映り、

今回お選び頂いた生地は色々なお話を伺っている中で、久し振りにこのスタイルで、

ご注文を頂くことに、、Sさん、どうもありがとうございます!

写真のご協力も、ありがとうございましたー!






Fさんのスーツが、

今年最後の夏物のお渡しです。

色気ムンムンのカルロバルベラのモヘア素材。

白蝶の貝釦が、生地の清涼感ばかりか高級感をアップさせています。





襟巾もたっぷり、エレガントな雰囲気を演出してみました。










ドーメルの新しいBUNCH(サンプル)が届きました。

これで厳選した10冊、ドーメルのBUNCHが揃いました。

フォーマル専用のBUNCH、『セレブレーション』、凄いですよ!

ラメやベルベットのオンパレード!(笑)





カチョッポリにも、『Special Day』というBUNCHがあって、
これも、なんとも独特な凄さがあります。





日本にも、『王侯の装い』というサンプルがあります。

これはこれで、度肝抜かれますが。(笑)



年末のパーティーシーズンに向けて、

個性的なスーツをご準備される方は是非ご覧下さい!

いや、見るだけでも、、価値あります。(笑)






いつもお世話になっていますYさんの奥さまから、

初めてシャツのご注文を頂いたのですが、

ビッタビタで合わせて欲しいとの事、

仮縫いをさせて頂きました。



実寸に対してかなりの寸法不足ですが、まさに

体に合わせた寸法ではなく、『魅せたい』寸法取りをします。

ストレッチ素材だからこそ、その伸び具合まで計算して型紙を引いてみます。

仮縫用のこの生地は、ストレッチ素材ではありません。








ご要望により、カセンティーノの受注フェア?開催中です。

Yさんはオレンジで、Tさんはボルドーに決まり、

続いてOさんは何色に決まるでしょう!

襟のコヨーテは取り外し可能。





この生地は、フィレンツェ最古の橋であるベッキオ橋(ポンテベッキオ)の

下を流れるアルノ川上流にあり、国立森林公園にも指定された森と渓谷に囲まれた美しい地域、

カゼンティーノ地方で2000年前から受け継がれ、伝統特産品に指定されています。



表面は毛玉加工が施され、そのカールした起毛が、

生地に耐水性を与え、更にテフロン加工が施されていますので、

水をはじき、生地を木の枝に引っ掛けるなどして出来たキズを目立たなくします。



まさに昔は、カセンティーノの村で働く羊飼いや森の番人には

なくてはならない冬の必需品だったのでしょう。

そしてこの生地の凄いところは、

実用品としてだけでなく、貴族階級にも好まれていること。





イタリア人っぽくオレンジやグリーンといった、カセンティーノらしい鮮やかな色だけでなく、

紺色やグレー、黒、茶、キャメルといった、着ていただき易い色目もあります。

この冬は、こんな個性的でクラシックなコートはいかがですか?






イタリアンプレッピーをイメージさせるスーツは、ビンテージ生地を使っています。





ホワイトパンツに合わせたり、ノーブルなニットに合わせたり、、

セパレートでも楽しんでいただける雰囲気です。

巧く、Tさん流に楽しんで下さいね!








いつもお世話になっている高田釦貿易さんに

今朝、奈良の貝ボタンの加工工場に連れて行ってもらいました。

日本の貝釦の歴史は、

ドイツから神戸に機械が入って、

最初は神戸で生産されていたそうですが、

その後、大阪→河内、現在の奈良に落ち着いたそうです。



貝ボタンには大きく分けると2種類あって、二枚貝と巻貝があります。

マッセアトゥーラでは通常、白蝶貝(二枚貝)を使いますが、

ご希望があった時には、高瀬貝(巻貝)も使います。

今回は、高瀬貝の加工工場に伺いました。



高瀬貝には産地があって、左から

ニューギニア産、インドネシア産、沖縄産です。





中でもインドネシアのマカッサル産が粘りがあって、底光りして良いとか。





原貝から、1つ1つ手作業でブランク(生地)を抜き取ります。





厚みが違うし、貝の形も1つ1つ違うので、ここは手作業となります。





抜き取った物(ブランク)を、





選別機で厚さごとに分けて(ロールかけ)、





次にいよいよ、形成工程に入ります。





平べったいままのブランク(生地)を、





1個ずつ、形成してゆきます。





その後で漂白や





薬品処理をして下地作りをします。





薬品の配分やさらし時間が、各工場のノウハウなのですが、

低温(通常80度だそうですが、森本さんは60度です)で長時間さらすと、

強度も落ちず、経年による色の変化も、ほとんど起こらず、長い間綺麗なままです。



温度を上げれば、使う薬品の量も減り、時間も短縮できるのですが、

釦がサクくなって、色も戻ってしまったりするそうです。

やはり手間暇かけてゆっくり、、ですね。





下地処理が終わって、必要であれば面取りをし、





最後にワックスをかけて化粧をします。





籾殻とイボタ蝋で磨き上げ、ピカピカに仕上げます。





この日伺った森本さんのお宅では、

この仕事を始めて100年程になるそうですから、

農家の副業として奈良に広まりだした頃からって事になります。



今では海外でコストの低いポリボタンが大量生産されるようになり、

国内の貝ボタン産業は徐々に縮小を続けています。

現在、この保田地区で貝ボタンを作っているのは30戸程で、

そのうち常時稼動している工場は10件程度だとおっしゃってました。

それでも、奈良県の貝ボタン製造は全国シェアの85%を占めているとかで、

いかに需要が減ってるかを物語ると同時に、後継者問題も避けて通れないようです。

貝ボタンを使ってくれるシャツ屋さんが増えることを願っています。

それが後継者問題を解決する最短の近道ですから。